■保育の安全どう守る~急増 認可外保育施設~@NHK 特報首都圏
熱を出しても水分も与えられず死亡した。施設長は医師にみせずに放置した罪で起訴されたが否認している
母「娘になんていって詫びたらいいのか」
両親は遠方の出張が多く、近所に親族もいないため、認可外保育施設に預けざるを得ない状況だった。
認可外保育施設は、夜間もみるし、緊急の対応もOKというのが売り。
都市部のニーズが急増しているが、国の財政支援は受けられないため、保育士を雇えないところが多い。
施設長自らが見学会の説明をする様子
「個別でピアノとバイオリンを教えています」
母「素晴らしい保育をしているなと感心して、ここなら預けても大丈夫と判断した」
情報公開請求で入手した資料
資料に書かれていた「嘱託医」は、事件が起きるまで知らなかった。
実際に働いていたスタッフの証言
「保育士がいないのに、子どもは増えていく」
「泣いている子どもがいても、“放っておけば泣き疲れて寝てしまうから気にするな”と言われた。
床の上に毛布でくるまれた状態で置かれていたのを見た時は、さすがに驚いて、思わずスマホで撮影した」
「“ミルクをあげると、頻繁にオムツを替えなきゃならないから、ミルクをあげるな”と言われた。
“エアコンもあまり使わないよう”スタッフに指示していた」
少人数での経営で、経費削減のためだった。
施設の元利用者
「触って確認をしたら、爪が剥がれてなかった」
匿名の投書が市役所に寄せられていた
愛美利ちゃんが死亡する2ヶ月前から、すでに複数の情報が市役所に寄せられていた。
「予告なしで、施設の状況を確認してほしい」
実際は、事前通告をしてから立ち入り調査をした市役所職員。
「虐待を受けている場合には、お子さんがおどおどした状況が分かる」
「市としてはできる範囲の中で適切に対応した。
それまでこれほど深刻な事件はなく、子どもを扱う人に悪い人はいないだろうという性善説の思いがあった」
専門家:どこでも起こり得ると想定して、おかしいと思ったらすぐに立ち入り調査することが必要。
認可外保育施設の数は都心で急増
年に100件以上増加しつづけている
ようやく調査をしてみたら・・・
宇都宮の施設は、玄関で子どもを預けていた。実際どういう保育状況なのかを見抜くのは難しい。
[見極めポイント]
1.パンフレットや、HPだけで判断しない。
2.複数の施設を見学する。
3.通常の保育の時間帯に行って様子を確認する。
4.地域の口コミ、評判を聞く。
ある都心の認可外保育施設のPR映像~保育士はゼロ
都から何度も指摘を受けている施設を取材した。
預かっているのは0~6歳児、約20人ほど。
スタッフは、フィリピン人など全員外国人。
再三の指摘にも関わらず営業を続け、施設閉鎖など厳しい処分には踏み切れなかった。
2年前、男児がインフルエンザで病院に搬送され、その後死亡。
都は、ようやく施設名を公表に踏み切った。
その後、利用者が急激に減少して、廃業となったが、英会話事業は存続している。
保護者の切迫したニーズ
保健局職員:
「同時並行してやらなければいけない」
「あらゆるところに保育士の募集をした。でも、来た方みな長続きしないんです」
基準を満たす施設にも、安全に悩みがある@豊島区の施設
0~4歳児を10人預かっている
施設長:
以前勤めていた施設が突然閉鎖して、行き場を失った子どもたちのため、自ら立ち上げた。
「先生がやってくれるなら、そこに行くしかない」
常勤スタッフは施設長と男性の2人だけ。
長期で働くスタッフを増やせないことが悩み。調理師もいないため、食事はスタッフが作っている。
子ども数の急激な変化
近くに認可保育施設ができると、大勢が一気に移動してしまう。
逆に子どもが急に増えると対応できないため、臨時で対応している状況。
「(屋外の散歩でも)私が“危ない”と言えば止められる場合でも、
慣れていないスタッフが言っても止まらない。子どもとの信頼関係もある」
「限られた費用の中で人件費、家賃を賄わないといけない」
[FAX]
専門家:
長時間労働に対応している認可外保育施設は、親にとって「最後の砦」。
だが、「安全」は人と施設が揃っていないと確保できない。
認可保育施設ですら保育士は不足している。
都心の人口一極集中、家賃が高く、経営は常に困難。認可外保育施設も悪いところばかりではない。
[改善ポイント]
・巡回指導をする
・研修の機会を設けて、保育の知識、質を上げる
・保育施設だけでは、子どもの安全は守れない。親の働き方を変える
・保育士さんたちがイキイキと働けるサポート
熱を出しても水分も与えられず死亡した。施設長は医師にみせずに放置した罪で起訴されたが否認している
母「娘になんていって詫びたらいいのか」
両親は遠方の出張が多く、近所に親族もいないため、認可外保育施設に預けざるを得ない状況だった。
認可外保育施設は、夜間もみるし、緊急の対応もOKというのが売り。
都市部のニーズが急増しているが、国の財政支援は受けられないため、保育士を雇えないところが多い。
施設長自らが見学会の説明をする様子
「個別でピアノとバイオリンを教えています」
母「素晴らしい保育をしているなと感心して、ここなら預けても大丈夫と判断した」
情報公開請求で入手した資料
資料に書かれていた「嘱託医」は、事件が起きるまで知らなかった。
実際に働いていたスタッフの証言
「保育士がいないのに、子どもは増えていく」
「泣いている子どもがいても、“放っておけば泣き疲れて寝てしまうから気にするな”と言われた。
床の上に毛布でくるまれた状態で置かれていたのを見た時は、さすがに驚いて、思わずスマホで撮影した」
「“ミルクをあげると、頻繁にオムツを替えなきゃならないから、ミルクをあげるな”と言われた。
“エアコンもあまり使わないよう”スタッフに指示していた」
少人数での経営で、経費削減のためだった。
施設の元利用者
「触って確認をしたら、爪が剥がれてなかった」
匿名の投書が市役所に寄せられていた
愛美利ちゃんが死亡する2ヶ月前から、すでに複数の情報が市役所に寄せられていた。
「予告なしで、施設の状況を確認してほしい」
実際は、事前通告をしてから立ち入り調査をした市役所職員。
「虐待を受けている場合には、お子さんがおどおどした状況が分かる」
「市としてはできる範囲の中で適切に対応した。
それまでこれほど深刻な事件はなく、子どもを扱う人に悪い人はいないだろうという性善説の思いがあった」
専門家:どこでも起こり得ると想定して、おかしいと思ったらすぐに立ち入り調査することが必要。
認可外保育施設の数は都心で急増
年に100件以上増加しつづけている
ようやく調査をしてみたら・・・
宇都宮の施設は、玄関で子どもを預けていた。実際どういう保育状況なのかを見抜くのは難しい。
[見極めポイント]
1.パンフレットや、HPだけで判断しない。
2.複数の施設を見学する。
3.通常の保育の時間帯に行って様子を確認する。
4.地域の口コミ、評判を聞く。
ある都心の認可外保育施設のPR映像~保育士はゼロ
都から何度も指摘を受けている施設を取材した。
預かっているのは0~6歳児、約20人ほど。
スタッフは、フィリピン人など全員外国人。
再三の指摘にも関わらず営業を続け、施設閉鎖など厳しい処分には踏み切れなかった。
2年前、男児がインフルエンザで病院に搬送され、その後死亡。
都は、ようやく施設名を公表に踏み切った。
その後、利用者が急激に減少して、廃業となったが、英会話事業は存続している。
保護者の切迫したニーズ
保健局職員:
「同時並行してやらなければいけない」
「あらゆるところに保育士の募集をした。でも、来た方みな長続きしないんです」
基準を満たす施設にも、安全に悩みがある@豊島区の施設
0~4歳児を10人預かっている
施設長:
以前勤めていた施設が突然閉鎖して、行き場を失った子どもたちのため、自ら立ち上げた。
「先生がやってくれるなら、そこに行くしかない」
常勤スタッフは施設長と男性の2人だけ。
長期で働くスタッフを増やせないことが悩み。調理師もいないため、食事はスタッフが作っている。
子ども数の急激な変化
近くに認可保育施設ができると、大勢が一気に移動してしまう。
逆に子どもが急に増えると対応できないため、臨時で対応している状況。
「(屋外の散歩でも)私が“危ない”と言えば止められる場合でも、
慣れていないスタッフが言っても止まらない。子どもとの信頼関係もある」
「限られた費用の中で人件費、家賃を賄わないといけない」
[FAX]
専門家:
長時間労働に対応している認可外保育施設は、親にとって「最後の砦」。
だが、「安全」は人と施設が揃っていないと確保できない。
認可保育施設ですら保育士は不足している。
都心の人口一極集中、家賃が高く、経営は常に困難。認可外保育施設も悪いところばかりではない。
[改善ポイント]
・巡回指導をする
・研修の機会を設けて、保育の知識、質を上げる
・保育施設だけでは、子どもの安全は守れない。親の働き方を変える
・保育士さんたちがイキイキと働けるサポート