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国際版絵本『あめのひのおるすばん』(至光社)

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国際版絵本『あめのひのおるすばん』(至光社)
岩崎ちひろ/絵・文

『みんな、絵本から I love reading books with you,Mammy』(講談社)でススメていた本を借りてみた。

ちひろさんの描く水彩画の魅力は、いつ見ても新鮮な驚きを感じる。
絵本に誰か小さな子が描いた絵?があって、たくさんの子どもたちが読んだんだなあ、とほっこりした。



母にすぐに戻ると言われて、初めて1人でお留守番をする女の子の
だんだんと募っていく不安が手にとるように伝わり、
最後に、お母さんに包まれて、全身で安心した様子が
母親を描かずに、あくまで少女だけを描いて表現している。

ちひろさんは、絵だけじゃなくて、文、構成においても
徹底的に子どもの目線を大切にして、丁寧に寄り添ってくれているんだ。

最後に「この本をつくったひとたち」とあり、
印刷担当から、インキの会社、写真植字の担当者名など丁寧に紹介されている。


岩崎ちひろ:
絵本づくりも野球と同じで、チームワークが大切だということを身にしみて感じました。
文章もみんなが考えてくれました。
みんながふと気にする本ができたらと思います。



▼あらすじ(ネタバレ注意
1人でお留守番をしている女の子。
外は雨で、だんだん暗くなり、不安が募る。

 

電話がかかってきても出られず、あとで、あれはお母さんだったかも、と思う。

母親が戻り、やっと安心して、


“でんわ なってよ もう いちど
 おるすばんだって できたんですもの”



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