Quantcast
Channel: メランコリア
Viewing all articles
Browse latest Browse all 8633

『だいじょうぶだよ、ゾウさん』(文溪堂)

$
0
0
『だいじょうぶだよ、ゾウさん』(文溪堂)
ローレンス・ブルギニョン/作 ヴァレリー・ダール/絵 柳田邦男/訳

『みんな、絵本から I love reading books with you,Mammy』(講談社)でススメていた本を借りてみた。

なるほど、読み聞かせにはちょうどよい。
シンプルだけど、年老いてゆくこと、
生きることと、死ぬことが、自然とココロに入って、
怖いことでも、寂しいことでもないんだとやさしく伝えることができる。

ゾウの天国の森の木が、さり気なくゾウの形になっているのも細かい心遣い


▼あらすじ(ネタバレ注意

どんなことにもひるまないで生き、
とりわけあの世への旅だちをおそれなかった母へ
~ローレンス・ブルギニョン


幼いネズミと年老いたゾウが仲良く暮らしていた。
ゾウの家族や友だちはみんな亡くなって、遠いゾウの国に行ってしまっていた。

「いよいよ、こんどは自分の番かなあ?」

ゾウはネズミに亡くなったゾウたちが行く森に連れていく。
「そんな悲しそうな顔をしないで。向こうでは、みんな幸せなんだから」

でも、その森に渡るつり橋が途中で壊れているのを見て、ゾウは不安でいっぱいになる。

前と同じような暮らしがしばらく続いたが、とうとうゾウは大好きなバナナも食べなくなってしまった。


成長したネズミはゾウのために吊り橋を直してあげる。


「きみが、きっと手助けしてくれると思ってたよ」

ゾウは心を決めて橋を渡った。


「そう、きっとすべてうまくいくよ・・・」

ネズミはそっとつぶやいて、やさしい笑みを浮かべました。



Viewing all articles
Browse latest Browse all 8633

Trending Articles