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『永遠のマドンナ 原節子のすべて』(出版協同社)

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『永遠のマドンナ 原節子のすべて』(出版協同社)
佐藤忠男/監修 1986年 1600円

※2001.5~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


▼あらすじ(ネタバレ注意
各出演作品のポスター、1シーンの写真、普段のポートレートがふんだんに入っているのがイイ。

半生、評論、小津との関係性、全作品リスト、年譜もある。
共演者との思い出には、憧れあり、意外に素人っぽいエピソードもあり。

監督の兄のすすめで女優となり、ドイツとの合作映画に出演し、
日本を代表する清純さと同時に、戦後の自由の象徴ともなった。

兄を亡くし、白内障を患って、42歳という、まだ華のあるベテランの円熟期ですっぱり引退。
鎌倉に住み、マスコミにいっさい顔を出さない神秘の人になってしまった。

本人は、教師かなにかになりたかったため、スター気取りがなかったという。
どうして結婚しなかったのかは大きな疑問。

大正9年生まれっていうのも驚いた。
今でもイキイキと、華やかで、恥らう乙女の輝きがフィルムの中で永遠に蘇り続ける女優。

偶像視され、現実とのギャップに苦しんだかもしれないが、
私たちの心に安らぎを与え、誇りをもって、日本人女性の素晴らしさを国際的にも自慢できる。

そんな女優はほんとうに貴重だ。



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