■『陰陽師2 朱雀』(スコラ)
夢枕獏/原作 岡野玲子/著
初版1994年(1997年 13刷)『コミックバーガー』初出
※2002.5~のノートよりメモを抜粋しました。
※「マンガ感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。
久々手に入った第2巻目!(予約したのは3月か2月!
TVドラマシリーズも開始して、ますます盛り上がる今シリーズ。
2巻目もますます妖しく、深い闇と、人情の世界。
こんなワビサビの雅な作品がウケて、人々に楽しまれているなんて、
日本人って奥の深い魅力をちゃんと受け取れる人たちなんだと改めて感じた。
まあ、テレビで大衆化されたら、質が落ちて、ヘタなCG使いまくりなハリウッドB級ものみたいになっちゃってるらしいが
▼あらすじ(ネタバレ注意
鬼のみちゆき
ケチな窃盗殺人鬼、赤毛の犬麻呂は、逃亡中に晴明の屋敷に入って式神にバカにされた上、
手のない牛車にひかれる女の霊気に当たり、呆然としているところを捕らえられ、獄中で狂死。
博雅は、藤原成平が女のもとへ行く途中ででくわし、供を喰われたことで、主上にも危険が及ぶと相談に来る。
晴明は、平安京を造った恒武帝は、陰陽かぶれで、平成京→長岡京を造り、神仙思想を示顕したが、十年で捨て、平安京を造り直した。
が、藤原基経が平成京と同じ九字の呪法(異層の門を開く)に造り直したため、
外に出られぬ悪鬼悪霊の通り道となった、と話す。
復讐をはかった成平は殺され、継承問題で憤死した祐姫(すげひめ)と怨霊の元締め・菅原道真まで出現。
結界を破って、発見された博雅。
晴明は、道真が親友の死を悼んで詠んだ自作の詩により、涙して退却する。内容は
「君は生前、生きても死んでも、私の恩に報いたいと言った。
死んで霊となったなら、私が悪を行った時、私を撃ち、無実の罪に苦しむ時は天に真を問い、
それでも裁けなければ、私は何も言うまい」/涙
「道真は、頭では聡明だが、左遷でキレた。
詩人は救われないのが美学だからな」
ふたたび現れた女霊に主上の髪をやり、事情を聞くと、
15年前の17歳の時、主上が狩りで迷って泊まった一夜の契り。
明日は来ると待ち続けて15年。
恨み死んだ後、会おうと鏡の外法を行ったという。
女を弔う2人。
天邪鬼
上賀茂神社に出る童子の霊は「通るか?」と聞いて踏みつけ、
気づくと小枝を背に乗せるというあやかしをする。
晴明が封じ込めた童子は、玄徳の彫っていた東寺の四天王像に踏みつけられているはずの邪鬼。
千年以上の老木から作られ、彫師の念も入って、人々を惑わしていた。
都の四方を聖獣に守護させる四神相応の呪
夢枕獏/原作 岡野玲子/著
初版1994年(1997年 13刷)『コミックバーガー』初出
※2002.5~のノートよりメモを抜粋しました。
※「マンガ感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。
久々手に入った第2巻目!(予約したのは3月か2月!
TVドラマシリーズも開始して、ますます盛り上がる今シリーズ。
2巻目もますます妖しく、深い闇と、人情の世界。
こんなワビサビの雅な作品がウケて、人々に楽しまれているなんて、
日本人って奥の深い魅力をちゃんと受け取れる人たちなんだと改めて感じた。
まあ、テレビで大衆化されたら、質が落ちて、ヘタなCG使いまくりなハリウッドB級ものみたいになっちゃってるらしいが
▼あらすじ(ネタバレ注意
鬼のみちゆき
ケチな窃盗殺人鬼、赤毛の犬麻呂は、逃亡中に晴明の屋敷に入って式神にバカにされた上、
手のない牛車にひかれる女の霊気に当たり、呆然としているところを捕らえられ、獄中で狂死。
博雅は、藤原成平が女のもとへ行く途中ででくわし、供を喰われたことで、主上にも危険が及ぶと相談に来る。
晴明は、平安京を造った恒武帝は、陰陽かぶれで、平成京→長岡京を造り、神仙思想を示顕したが、十年で捨て、平安京を造り直した。
が、藤原基経が平成京と同じ九字の呪法(異層の門を開く)に造り直したため、
外に出られぬ悪鬼悪霊の通り道となった、と話す。
復讐をはかった成平は殺され、継承問題で憤死した祐姫(すげひめ)と怨霊の元締め・菅原道真まで出現。
結界を破って、発見された博雅。
晴明は、道真が親友の死を悼んで詠んだ自作の詩により、涙して退却する。内容は
「君は生前、生きても死んでも、私の恩に報いたいと言った。
死んで霊となったなら、私が悪を行った時、私を撃ち、無実の罪に苦しむ時は天に真を問い、
それでも裁けなければ、私は何も言うまい」/涙
「道真は、頭では聡明だが、左遷でキレた。
詩人は救われないのが美学だからな」
ふたたび現れた女霊に主上の髪をやり、事情を聞くと、
15年前の17歳の時、主上が狩りで迷って泊まった一夜の契り。
明日は来ると待ち続けて15年。
恨み死んだ後、会おうと鏡の外法を行ったという。
女を弔う2人。
天邪鬼
上賀茂神社に出る童子の霊は「通るか?」と聞いて踏みつけ、
気づくと小枝を背に乗せるというあやかしをする。
晴明が封じ込めた童子は、玄徳の彫っていた東寺の四天王像に踏みつけられているはずの邪鬼。
千年以上の老木から作られ、彫師の念も入って、人々を惑わしていた。
都の四方を聖獣に守護させる四神相応の呪