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『陰陽師 11 白虎』(白泉社)

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『陰陽師 11 白虎』(白泉社)
夢枕獏/原作 岡野玲子/著 初版2002年 886円

※2003・2~のノートよりメモを抜粋しました。
「マンガ感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


▼あらすじ(ネタバレ注意

●龍宮の宝玉を得ること
舞の途中で気絶した清明は、博雅の人はらいと真葛の身を捧げる助けで命をとりとめ、龍宮の娘から宝玉を持ち帰る。


●安倍清明 温明殿の霊剣を修理すること
清明は、自ら主上に百済より献上された霊剣2ふりが、炎上した温明殿から焼け出されたのを修理したいと申し出るが
師の保憲に止められ、殴られて謹慎する。

訪れた博雅に鏡の神秘と、実は焼ける前に救っておいた霊剣を見せるw
博雅には楽譜の総編纂に必要な宝の楽譜を渡す。


●安倍清明 闇に懐胎
真葛は清明の子を宿す!
真葛は楽、主上より清明を想うあまり楽譜を返すが、なぜか人手から自分に戻ってくる。

「物とは、持つべき者の元へやってくるのだ。
 たとえ譜を焼き捨てたとしても、どこかから必ず巡ってくる。
 1本筋が通るということは、病がないということだ。
 その価値と生かし方を知っている者、物とはそうやって集まるのさ」(納得


●安倍清明 闇を解くこと

「人の心の闇、鬼の棲む闇など間(ギャップ)のようで浅い層にある。
 真の闇の中に存在できるのは粋美、研ぎ澄まされ不純物のない(ソリッド)剣や、磨き上げられた鏡と同じ。
 全てを容赦なく映し出す。己の品格を厳格に問われる。
 すなわち情念、生命は闇から生まれてくる。だから穢れを許さない。
 ものは闇の中で掘り出されるのを待っている」


「君臨は供備、その世界の中心に据えて柱になること。完璧な下僕。
 王は自ら神の降りる柱となる。ただ座しているだけで充分なのだ


●加茂保憲 高雄山にて霊剣を修理すること
天徳5年、応和元年と改元。例の霊剣を三星五帝祭にて納めるため、清明に準備させる保憲。
清明は本物の剣を保憲に預ける。

弟子だった頃、保憲に汚され(!)、怒りがスパークした時、天に護られていることを知り、
ひとり陰陽寮を去った清明。

保憲は生霊を飛ばすが、真葛の虎に食われる。

祭当日、清明、保憲、真葛、博雅、兼家の人柱で三角形が出来上がり、
無事、執行され、ひとつの時代の終焉となった。



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