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notes and movies(1999.1〜 part7)

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過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part6からのつづきで茶色のノートのラスト。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。


■『ライオン・キング』(1994)
監督:ロジャー・アラース、ロブ・ミンコク 声の出演:ローワン・アトキンスン、マシュー・ブロデリック ほか
劇団四季でこれをどう舞台として演出するのか楽しみ。ディズニーアニメでは2作目。
手塚治虫の『ジャングル大帝レオ』が原案と言われてるらしい。

動物同士の仲良しを描くのは、弱肉強食の世界ゆえ難しい。
百獣の王といっても小さいうちは弱いし、エサをとるのもヘタで、空腹で死んじゃう、走るのも遅いライオン。
実際の動物社会では王など存在しない。
ライオンの子は、大きな愛情を受けて育ち、成長すると群れを追われて1頭の雄に複数のメスていう単位で暮らす。
叔父が群れにいるってありか? もう少しリアルな設定が欲しい。
アフリカンな音楽がなんといっても魅力的♪

動物それぞれの動きが、弾力あってなめらかなのがディズニーアニメの特徴というか、アメリカンスタイル。
でも彼らに言わせると「日本のアニメのほうがストーリー性があって立体的な絵がいい」というからフシギ。
確かに今、動物と自然を描くなら『もののけ姫』のほうが現実的でテーマはより深く、見応えが全然上。
欧米に胸を張って誇れる芸術作品だってことはとても嬉しいかぎり。


■『ネプチューン in どつきどつかれ』(1998)
監督:小松隆志 出演:ネプチューン、及川麻衣、栗林みえ ほか
ほんとタイトルどおりの話なんだけど、これだけ殴られたらもっとヤバイでしょっていうのが
絆創膏ひとつでピンピンしてたり、1人で暴力団に乗り込んでいくのはリアルじゃないな。
ホリケンと原田の大阪弁も“方言指導”してもあやしいんだけど、
その完璧にうまくやれないあやうさがネプの一番人を魅くところなのかも

“特別出典”で初シングル♪君を探して のビデオクリップだけでも見る価値大。こっちをメインにしてほしい感じ。
ストーリーの後に何気なし流れてくるとちょっとジーンときちゃうイイ歌なんだな。
歌も出して、ダンスも一応挑戦したし?、映画主演に、自分らの番組ももてたし、
あとはゴールデンタイムでメインの番組やるのが次の目標かな。
ホリケンも意外と野心家だし。ハリウッド進出だって夢じゃない!?
彼らのコントビデオのほうがストーリー性しっかりしてるよ、ずっと。

原田の初キスシーンもあり。どっちかというとホリケンの見せ場が少なく、役者志望の原田と、
関西弁に違和感がない名倉に比べて割合が少ない。本当は何やらせてもホリケンはうまいと思うんだけどなー。
ハゲを気にしてるメチャメチャ弱そうな組長トーシバさん(井出らっきょ、一応先輩)がいいキャラ。


■『SNAKE MAN SHOW 楽しいテレビ』(1984)
出演:いとうせいこう、シティ・ボーイズ(大竹まことが若い!こんなキャラだったのか!?)、伊藤かずえ ほか
なんだか知らないけどたまにレアなのが置いてあるんだよね、あすこのレンタル屋。
このビデオの存在自体すごいんだけど、このスネークマンショーに関しては、
なぜか実家にあったカセットテープ(出所不明)のみ、ことの始まりや正式なメンバーもよく分からない。

教育テレビのパロが多い。お笑い系って意外とNHK教育好きなんだよね。
設定はバカバカしくていいけど、ゲラゲラ笑えるギャグはなし。
ただ30年前くらいの、今じゃ有名タレントらの頑張ってる姿が貴重。


■『オズ』(1985)
監督:ウォルター・マーチ 出演:ニコール・ウィルムソン、ジェーン・マーチ ほか
どうやら『オズの魔法使い』の続編らしい。ドロシー役には何千人もの中からオーディションで選ばれた天使のように可愛い少女。
臆病ライオン、ブリキマン、スケアクロウは脇役にまわり、パンプキンヘッド、ティックトック、鹿の頭、ニワトリなどの
新しい仲間が加わって、絵本がそのままリアルな実写になった、時間とお金のかかった美しくフシギなファンタジー。
ディズニーの実写映画ってどこかリアルにゾッとさせる部分があって、
今作でも首を交換する魔女が看護婦ソックリだったり、ザワザワと動く岩とか子どもが見たらかなりショッキングだろう。

'85にしてはやけに古い映像がよりフシギなブキミさを演出。
他の仲間も意識を失う前に観たものばかりでやはり彼女の夢だったのか?
なら現実のほうが逃れられない恐怖に満ちた世界ってことでなおブキミ。
西部開拓時代を背景にしてて『大草原の小さな家』より民家が少なく、何もない草原にポツンと1つ建てた家は心細い。
自然と闘って、闘って、今日の街の姿があるんだね。
女の子が積極的に冒険する童話は'80年代にはあまり必要とされなかったらしい。


■『マイケル・ジャクソン 終わりなき伝説』(1988)
出演:E.テイラー、J.ケリー、C.ローパー、サミー・デイヴィスJr.、ソフィア・ローレン、スモーキー・ロビンソン ほか
1H弱のビデオの中でたくさんの貴重映像と情報が詰め込まれてかなりお得な1本。ゲストも豪華。
ジャクソン・ファイブから独立するまでの経緯もなんとなく分かったし、
ファンの興奮、気絶者多発、泣いて観ている人を観てると異常ともいえる奇跡のスーパースターで
さらにベスの言う通り、子どもの時からショービズにて「どうしたら長く活躍できるか学ぶ姿勢、好奇心の持ち主」と
ショービズ界で生きていくことを充分自覚し、人気アーティストの才能を研究、吸収して
自らキャラクターを創って演じるプロのパフォーマーで、単なるヒットメイカーでない根性があるのは意外だった。

ダイアナ・ロスが本当は発掘者じゃないのは皆知ってるが、親が教育してインディアナから出発し、地方を周り、
モータウンでオーディション(この映像はスゴイ!)、ゴーディのプロモーションで急激なヒットを飛ばして一躍時の人に。

子ども時代のジャネットもチラリ。エド・サリフヴァンショー、ディック・クラークも出てた。
成長し、ソロデビュー、モータウン記念のステージで♪ビリー・ジーン のダンスと歌で老若男女、世界中のハートをつかんだ。

♪ビートイット、♪スリラー(本人があまりモータウン好きじゃないっていうのはどういうワケか?)、E.T.、
ストーリーブック?の声をやって賞をとり、CFの撮影中事故ったのをキッカケにボランティア活動にも力を入れ、
♪We are the world の時は指導にもまわり、大統領から“理想的な若者”って賞?までもらった。

私も初めてグラミーのオープニングの十数分間のショーを見た時かなりのショック受けたもんね。
エンタテナーそのものだった。私にとってマイケルの魅力はダンス。

子ども(といっても11歳か)当時、ソウルフルな感動ものの声が成長するにつれてファルセットに変わるって珍しいケース。
子ども好きなおかげであやしい噂も出たり、最近は結婚して少しは落ち着いたかな?
進化し続ける彼にとって40代は再び困難な転換期。
また脱皮して別のスーパースターとしてよみがえるのを期待。とはいえこの地位は不動。
ジェームズ・ブラウンの前で彼のステップをマネて見せる姿はなんともいえない。ジャッキー・ブラウンのことも褒めてたな。
「3つの質問を考えて本人に会おう」て企画もスゴイ。憧れと畏怖心か。心理をついてる。
オズのスケアクロウ役だったんだ!/驚


■『相続人』(1997)
監督:ロバート・アルトマン 出演:ケネス・ブラナー、ロバート・デュヴァル ほか
この間まで劇場で公開してたのがすぐ家で観れるのは本当に便利。
ブラナーがしばしシェイクスピアから離れてフツー?の現代サスペンスの主演。
監督、共演者の面々もそろってる。嵐がうまく使われている。
でもやっぱブラナーは古典劇で製作もかんでるほうがいきる。

まるで浮浪者のキョーレツな役のR.デュヴァル、私生活そのままっぽいアルコール依存症の探偵役にロバート・ダウニーJr.、
セクシー女優の看板をおろして地味なダリル・ハンナ(やけにノッポで分からなかった)、
やっぱ不審なトム・ベレンジャーがチラッと出てる。彼らの共演が一番の見所かな。

ひと言・・・いっくらオープンで自由の国でも初対面でフツーに話してる間に全裸になっちゃう人はあまりいないよな。
ここで思いっきり罠だって気がして当然だと思うんだけど


■『コロッケ ごった煮ハウス』(1992)
番組編成時の“ものまね対抗戦”がかなり増えて、私も嫌いじゃないから見るんだけど、
その大トリを務める、この世界のパイオニアというか(友だち説)、ベテランのコロッケが
『与作〜ハウスvirsion』てゆーのをやったのを見た時の衝撃が忘れられず
(完璧なダンスに顔はサブちゃんメイクで、曲はアレンジしてある)とうとう迷った末に借りてみたけど、
'92ライブではまだそこまで発展させたギャグはなく、フツーのものまねにとどまってる。

他に“遊園地の中で霊界の入口を探す丹波鉄郎”とか、“現代用語辞典のパロ”で当時流行ってた三高とか、
カタカナ系の言葉に違った意味をつける(出版社名が“反省堂”ていうのがいい)ってやつを混ぜながら、
得意のレパートリーを1人(司会者としてもう1人)でほぼ全部出っぱなし。

糸吊り人形みたいに跳び回る森進一が一番ウケた。さらにアンコールで今までやったネタを繰り返すという念の入れよう。
一番前に座ってた男の子はステージまで上げてもらって、結構年齢の幅も広いみたい。
レパートリーもとてつもなく昔のから比較的最近(といっても中堅層あたり)までとりまぜてやってた。
ラストはTMネットワークのだれかに作ってもらった全然ヒットしなかった持ち歌を披露。
いいけど平凡なバラード。全身キンキラキンの衣装は美川憲一なみ。


■『恋するシャンソン』(1997)

監督:アラン・ルネ 出演:サビーヌ・アゼマ、アンドレ・ディ、ジェーン・バーキン ほか
数々のセザール賞をとったのも納得。なんてことはない群像劇なんだけど、
往年の渋いシャンソンから現代のロックをシャウトしたりして、
ミュージカルの突然歌いだすフシギなタイミングをそのまま映画にした展開の気になってしまうかわいい作品。
それぞれ個性あふれる分かりやすい性格の違った7人の恋物語(あー「男女7人夏物語」だ)。
父親がCDを手にとって「この曲の題名覚えてるかね?」と観客に向かって問いかけるラストシーンがなぜか一番胸を打った。


■『MOONWALKER』(1988)

監督:ジェリー・クラマー
"SMOOTH CRIMINALS"監督:コリン・チルヴァス 原作:マイケル・ジャクソン
ANTHOLOGH SEGMENTS、MAN IN THE MIRROR、RETROSPECTIVE、BADDER、SPEED DEMON、LEAVE ME ALONE、
COME TOGETHER、THE MOON IS WALKING

素晴らしい 歌、ダンス、映像の見事な融合。マイケル満載でパッチワークのように組み合わされ、
星のようにまかれる。ジャクソン・ファイヴ時代から「スリラー」「バッド」等主要なシーンの数々、
激動の60年代の顔(キング牧師、ケネディ兄弟、リズ、J.レノンら)もまじえて涙の構成に。

♪MAN IN THE MIRROR
鏡の中の自分から変えなきゃダメだ、というメッセージは世界平和へつながる。

一転して子どもらが負けずに踊る♪BAD
小さいレザージャケット(パンツにはベルトがいくつもしめられてる)を着たミニマイケルにはビックリ!

そして人形をコマ撮りした♪SPEED DEMON は撮影所内を逃げ回るビートルズを思い出させる設定。
倍速で流れる背景がすごいスピード感出てる。
ウサギとダンス共演して警官にダンス禁止のサインを見せられチケットを切られるっていうのも面白い。
ただ、この辺りから“逃れたい”ってイメージがヴィデオクリップにも目立ち始め、

♪LEAVE ME ALONE では、ガリバーとなったマイケルの体が遊園地となって、アクセル君と一緒に
ロケットに乗って巡るファンタジックなおもちゃ箱+動物園の間にチラホラと金、ニュース、
常にスキャンダルに追い回されるマイケルの悲鳴が聞こえる。

そしてライヴの♪COME TOGETHER は、サイコーにスリリングなステージ。これは一度観てる。

ラストは短編映画「ムーンウォーカー」。
ラストに流れるおっちゃんたちのただならぬゴスペル曲とダンス、彼らは何者?
ますます神がかった才能を見せるマイケルの天才ぶりに感動、驚きの連続。


■『ニルヴァーナ』(1996)
監督:ガブリエレ・サルヴァトレス 出演:クリストファー・ランバート ほか
こーゆーフシギなSFにランバートはハマり役になっちゃった。イタリア語の口の動きだが本人の声ではない。
ヴァーチャルな心理&シューティングゲームが進化する中で、
このニルヴァーナの渋いイタリア人のおっちゃんが主人公のは面白そう。
カード社会も最終的には今作みたいな世界を目指しているのか?
CDやチップ等、電気がすべての社会にあって人が求めるのは、やはり愛や自然の癒し。

虚構世界だと知り、売春婦に分からせようとしていつもマフィアやらヤクザの弾を浴びて復活する空しいソロ。
クロゼットの中に未完成なデータを見せたのに彼女は信じず「もう電話しないで」「外の世界はどうなの?」
「勝者と敗者の世界、現実だ」「変わりない、ゲームじゃない」「そうとも言える」
この世もゲームだが死んだら再生しないことに意味がある。
でもこの刺激的なニルヴァーナの世界も一度体験してみたい。


■『シティ・オブ・エンジェル』(1998)
監督:ブラッド・シルバーリング 出演:ニコラス・ケイジ、メグ・ライアン ほか
もし『ベルリン 天使の詩』のファンでなければけっこう大感動していたかも知れない。
“着想を得た”とゆーより、おいしいアイデアだけ頂戴した感じで100%アメリカンテイスト。
ならラストは素直にハッピーエンドにすればいーのに、どこまでもエンタテイメントな逆転劇を
コテコテに付け加えて後味さっぱりじゃない。
メグとニコラスの熱い共演は魅力的だし、前作でピーターの役(元天使)がデニス・フランツなのは自然。

思わぬどんでん返しというか、いらない演出というか、天使だと知って愛したが、
調子こいて死を恐れなかったため命を落としたともいえる。
死があるから人は愛し、生きる望みを抱くっていうメッセージは一応届いた。
2人ともつぶらな瞳では負けてない。2枚目タイプじゃないのにN.ケイジは人気急上昇。なぜか魅かれる俳優だ。


■『どですかでん』(1970)

原作:山本周五郎「季節のない街」 監督・脚本:黒澤明
出演:田中邦衛、井川比佐志、沖山秀子、吉村実子、頭師佳孝、伴淳三郎 ほか
関東大震災、戦後の焼け野原から日本は立ち直り、高度経済成長したと簡単に言うが、その実体は混沌そのもの。
物も食糧もない、死と隣り合わせの中で時に柔軟に、そしてたくましく生きぬいた人々。
黒澤は当時を振り返り、莫大な資金を必要とした反面、理解されず、興行がのびなかった初のカラー作品の
登場人物の中で電車狂の男は自分自身だといっている。

都心ではタクシーやら走るフツーの街で皆スーツで働いてるのに、ここはどうしてこれほど荒れているのか分からない。
男女関係も不明瞭かつ自由だったよう。
野人のような生活でも、正気と日常生活を保とうとする人の心が浮き上がる。


【歌詞をメモした曲】
♪EVERYDAY SUNSHINE/FISHBONE


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