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ほめて伸ばす!子どもの発達障害@あさイチ

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ほめて伸ばす!子どもの発達障害@あさイチ
ゲストの栗原類さんが、ADDと診断された自分の体験を話すことで、
子ども目線からの話が聞けたのも貴重。

10人以上の主治医に診てもらい、シングルマザーの母親は、
仕事が忙しい中でも根気よく向き合ってくれたことに今は感謝しているが、
当時は何も分からず“生きづらさ”を感じていたという。



●発達障害の分類


●子どもの発達障害の症状


●「ABA(応用行動分析)」

行動+誉める+行動が増える

ポイント1:すぐ誉める
 

0.5~1秒以内に誉めるのが重要。
目がそれてしまっていたりすると、何に対して誉められたのかが分からないため。
できないことがあってもマイナスなことは絶対言わない。

「ステキ!」「最高!」などは“おだてる”のとは違う。
おだてている態度は、子どもにも分かる。

ポイント2:できるように手助け


動物のオモチャを並べて、「ゾウさんの前は?」「キリン」という答えで「位置関係」を学ぶ訓練
間違えたら、指さしなどで手助けし、「成功体験」を積み重ねる

ポイント3:子どもに主導権を渡さない
本を返して、席につく指示を出し、途中うろうろしてしまったら、もう1回やり直させる。


例:発達障害のお子さんを持つ家庭を取材


幼稚園で他の子と比べ、自分の子が喋らないことを心配している両親。
今、話せるのは、嬉しいことがあった時の「はあ~!」だけ。

ABAの活動をすすめるNPOに通いはじめた。

母:
発達相談の時、医師から「このままだと何も喋らない」と宣告された。
何かしなくちゃと焦っていたが、今、少しずつ歩み始めて
気負っていた部分が少し楽になった

“宣告”について
医師は「診断」を下して「家でこれをやりましょう」というところまで指導してほしい。

1.現在の能力を確認する

モノと名前の関係をちゃんと理解していることを親も知らなかった



2.理解できる単語を増やす
絵のカードを見せて「ブドウはどっち?」と選ばせる

3.音声をマネする(2週間目)


「う」が言えないので、口をすぼめるために笛を吹いて渡すが、嫌がる
「まだ負荷が高すぎるようなので、“う”に近い“ふ”などからはじめてもよい」

お父さんと家でも練習するが、なかなか進まない


父:
2~3歳台である意味勝負だと言われているので、どこまでいけるか
(いろんな情報が溢れているけど、その子のペースでいいと思うなあ・・・

栗原さん:
僕も2歳の頃は“が”が言えなかったけど、半年間練習して言えるようになった。

専門家:
“が”とは“ざ”行は難しいので、4歳以上で言えるようになるケースが多い。
効果は本当に人それぞれなので、強制的にやらせないこと。繰り返しすぎると拒否される。

目安は、できた時の子どもの嬉しそうな笑顔を引き出すこと
紹介された順序も、この通りでなく、子どもによって変える。ケースバイケース。


●細かいステージに分ける


例:


母親:
スーパーに行くのにも、毎回、同じ道じゃないとダメなので、一体どれだけの時間がかかるか
途中で近所の奥さんと話したいなと思っても、そうさせてくれない。

1.位置の概念を学ぶ

「オモチャを箱の上に乗せて」乗せたらすぐ誉める

2.誰が、どこで、何をしているか、を話す

学校で今日何があったかを話すことにつながる訓練

3.遊びのルールを理解する

オモチャを隠して見つけてもらう。友だちと遊ぶ訓練になる

4.マネる

まずお母さんが、ニンジンを切って、炒めて、塩をかける、それをそのままマネてもらう


●悩みは、時間の確保と、モチベーションの維持
ABAの訓練を受けて5年目を迎える息子さんを持つ母親は、
共働きだとなかなか時間が作れず、繰り返してもできないとイライラしてしまうこともある。

栗原さん:
僕も親には苦労させてしまった。
母は自分の時間を大切にする人なので、たまに祖母に僕を預けて、時間を作っていた。
いつも言われたのは、「人生は徒競走じゃなく、マラソン」
じっくり続けることが大切だと思う。

専門家:
「ここまでに、こうしなきゃいけない」という先入観を捨てないと辛くなる。
ポイントは楽しんでやること。
1日5~30分でもいいし、1分間×10回に分けてもいい。とにかく続けること。


例:3歳からABAに取り組んでいる。
5年間、できたことをリスト化している


教師からは「支援学級」をすすめられたが、「通常学級」でもやっていけると信じて入れた。
他の子との触れ合いで、成長の度合いが進んだとビックリしている。


●ABAのコンサルタントが訪問に来る

1.学期ごとに学校での様子を報告


「1時間目は7回、先生から指示が出ていました
 他の子に“ひなたくんの番だよ”と教えられて、答えたりして
 けっこう友だちのサポートが多い」
(聞いたかぎりだと、いいお友だちを持ってていいのでは?

2.学校生活での課題の解決方法をアドバイス
「3年生になって、指示の内容が難しくなり、パッパと動かなければならない
 周りが動けてしまっているので、ちょっと目立ってきたかな
 誰かが何かを言ったら、サッと動くとカッコいいね!と、その時に強化してあげるとよい

3.おつかいを頼む
母「ヨーグルトと牛乳を買ってきて欲しいんだけどいい?」
「いいよ」

自転車で5分のスーパーに1人で行き、買い物をして、レジでポイントカードも出す。


母親:
大人になったら、社会には支援学級も何もない
社会に出て、受け入れられるように育って欲しい
きっと傷つくこともあるだろうと思うけれども、
そういうのも振り払えるぐらい、スキルも見につけてくれたらいいなと思う

(むしろ、どんな子、大人でも生きやすい社会を作るほうが先じゃないかな


徳島のある地域では、全国で唯一ABAを通常学級に取り入れている

栗原さん:
発達障害の子どもは「自己肯定感」が低いので、自分の得意な部分を見て欲しい。
信頼できる人と接することも大事。僕の場合は、友だちがいてくれた。


●「ありがとう」は出し惜しみしない

専門家:
何かを手伝ってもらえば、「ありがとう」は自然と出てくる言葉。
これは、おべっかではないから、子どもは素直に喜び、自信をつける。
ハイタッチでもいいし、誉める形は何でもいいが、ぜひ「ありがとう」を何度も言ってあげてください

発達障害はけして特殊なものではない。
みんながそのカケラを持っている。


<FAX>
 

Q:18歳の息子が発達障害で、ひきこもってしまい困っている。

専門家:
外でコミュニケーションをとることは大事。
体を動かさないと、心も沈む。
まずは、部屋で親といっしょにテレビを見ながらLINEをしてもいいじゃないですか?
なにかしらつながることから。


Q:誉めることを要求してくる

専門家:
心から誉めること。「ありがとう」のほうが言いやすい。急がないで。





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クローズアップ現代「“大人の発達障害”個性を生かせる職業とは?」
ほか



日本の個性を無視した、なんでもみんないっしょがいい、て教育より、それぞれ違って当然だと思うなあ。
そういう子ほど、ある才能が飛びぬけて秀でているケースもたくさんある。
アインシュタインとか、偉人伝を読むと大抵、学校は嫌いだった、手のかかる子だったって書いてある。

そして、“誉める”ことで、どれだけ「自己肯定感」「自分は愛されている」という心が育つかを知ってほしい。
その心は、社会に出た時も、他人を大切にすることにもつながるし。

私は、親の思う“王道”を歩いている兄と比べられたり、
“世間体”と違う生き方を選ぶことで、常に親と対立してきた。

「モノは要らない。ただ誉めて欲しい」と何度も手紙を出したことがあるけれども、誉められるのは年に数えるほど。
子どもの頃から誉められてこなかったことは、「自己肯定感」を低め、生きづらさにつながった。

1年間のカウンセリングを受けて、「どうして、それほど“認められたい”のか?」というシンプルな質問に、すごく考えさせられた。
その大元の理由を考えたことがなかったから。

それで、小さい頃から、良いことをしたら誉められたくて、必死に“いい子”になろうとムリしてことに気づいた。
社会人になってもそのままのパターンを持ち込んだため、心身のムリにつながっていたことにも気づいた。

「ムリをしない」「自分で自分を褒める」「ありのままを認める」ことを心がけるようになって、
いくらか楽になったが、親の何気ないひと言で、また振り出しに戻り、
「どうして理解してくれないんだろう」というループにハマる。

つらつら考えるに、親も、両親から誉められなかったんじゃないだろうか。
子育ては、自分がされたことを模すという。

誰も完璧じゃない。
そして、数十年かけて作られた人間関係を、すぐに改善することも難しい。
最後まで理解し合うことがないかもしれない。

でも、スピリチュアル的に見れば、それもそれぞれの課題。
まずは“自分の考え癖に気づく”ことから。
時間をかけて、今、この時を楽しむこと。

もっと先の未来には、きっと「障害」なんて言葉もなくなっていると思うんだ。
そこには、誰とも比べず、自由で、素晴らしい「個性」があるだけ。



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