Quantcast
Channel: メランコリア
Viewing all articles
Browse latest Browse all 8633

レイモンド・ブリッグズ『くまさん』(小学館)

$
0
0
『くまさん』(小学館)
レイモンド・ブリッグズ/作 角野栄子/訳



【ブログ内関連記事】
『エセルとアーネスト ほんとうの物語』レイモンド・ブリッグズ
『サンタのたのしいなつやすみ』 レイモンド・ブリッグズ

『スノーマン』との感動的な出会いが昨日のことのように思い出される。

本書で登場するのは、おっきな白くまさん!
少女の想像の世界というには、あまりにリアル。
糞もするし、おしっこもするしw

なにげにいつもそばにいる黒猫もカワイイ 猫はくまさんに気づいているようだし!




忙しい日々を送る両親も、子どもの話をさえぎらないところがステキ。


『スノーマン』同様、突然去ってしまうところが、なんとも切なくなる。

レイモンドさんは、今年82歳!
素晴らしい作家さんと同時代に生きていること自体が、もっとも素晴らしいファンタジーだ/驚

角野栄子さんは、『魔女の宅急便』を書いた人なんだね/驚


【内容抜粋メモ】



少女ティリーの寝室に、しろくまさんが入ってくる。
ティリーは自分のベッドに寝かせてあげ、翌朝、両親に興奮して話す。

父「うーん、子どもの想像力って、すごいねえ」

しろくまさんは、お風呂にバサーっと入ったり(この解放感がステキ


ティリーにいろいろ面倒をかけるが、ふわふわのくまさんが大好きになるティリー。

「くまさん、ずーっとずーっと いっしょにいてね。」

「パパ、くまさんって隠れるのが上手なのよ
 今だって、この部屋にいるかもしれないわよ
 パパには見えないかもしれないけどね・・・」

「ほー、ここに大きなくまさんがいると思うと、パパ、ゾクゾクしちゃうなあ」

いるよ


くまさんは夜明けが来て、窓から出て行ってしまう。
(ときどき振り返ってるのがたまらない

「くまさんが行っちゃったの!

「そうかそうか。ティリー。泣くんじゃないよ
 くまはね、人間といっしょには暮らせないんだよ」




ティリーの家がアラスカにあるなら、しろくまが家にくることはあり得るかなあ?



Viewing all articles
Browse latest Browse all 8633

Trending Articles