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手塚治虫傑作選集『海のトリトン1~3』(秋田書店)

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※2002.5~ part2のノートよりメモを抜粋しました。
「マンガ感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。

民生の書いた曲で大好きな♪プールにて の歌詞に♪トリトン・・・ という部分があって、
なに気にこのシリーズを見つけて、このことかと思ったので借りた。

▼あらすじ(ネタバレ注意

『海のトリトン1』
手塚治虫/著 初出誌『サンケイ新聞』S44.9~45.6 初版1992年 1000円

小さな村で、和也は、海岸でトリトンを見つける。
「悪いことが起きる」という老婆の言う通り、洪水で父が死ぬ。

昔、トリトンをかくまった話を聞き、和也は海の怪物への復讐を誓い、子を母と育てることに。
トリトンは、泳ぎと水中での戦いの名人男に特訓を受ける。

金を騙しとられた腹いせに人を殺し、和也はお尋ね者として密輸船に乗り込む。
それは、海の支配者ポセイドンの要塞を造る材料を運ぶ船で、敵対するトリトン族を根絶やしにするという。
トリトンも父の遺言でポセイドンとトリトン族の歴史を聞き、彼の息子を倒して、ポセイドンを殺すと誓う。

味方はイルカたちと、もう1人の生き残りのピピ子という人魚。
口も耳もきけなくなった兄と再会するが、また別れる。



『海のトリトン2』

初出誌『サンケイ新聞』S45.6~46.2 初版1992年

次々とポセイドンの子を倒して、紹介された海の長老の亀ガノモス
“憎しみを捨てて、ポセイドンと手を組め”と諭されるトリトン。


「敵をつくる気なら、永久に敵はなくならん」

海上保安庁にいったん捕われたピピ子。
彼女を養殖で増やし(!)、輸入で儲けようとする水産庁の酒柱。

母と洋子とともに漁港に帰ったトリトンは、再び疫病神扱いで、
ポセイドンの娘ドロテアの闘いで、トリトンを救うため、洋子は発作で死ぬ。

トリトンは、ガノモスの遠い親戚で化石の島と化した巨大亀の甲羅にイルカらとともに引越す。

昔、ムーとアトランティスに住む人が、動物10人を合体させ、ポセイドンはその1人。海人の理想の存在がトリトン一族。

要塞に忍び込んだトリトンは、人間の奴隷らに助けられる。

ポセイドンは不死身で、代々の先祖はカプセルで眠っている。
宿敵ターリンとの決闘にも勝ち、ポセイドンは、トリトンと戦える子孫を増やすため、花嫁にピピ子を選ぶ。



『海のトリトン3』

初出誌『サンケイ新聞』S46.2~46.12 初版1993年

トリトンの生存を知り、逃げるピピ子の代わりに、ウミワタとの子を作ったポセイドン。
結婚式と見せかけて反逆を試みた人間を皆殺しにする。

ポセイドンの34番目の子ゴーブは、なんでも手当たり次第食べて、毒尿をまきちらす怪物で、
味方ばかりか、海の生物も全滅しかねない。
ガノモスが間に入ってポセイドンと手を組み、ゴーブを倒す。

ピピ子と結婚し、7人の子が生まれて、色の名前をつけ、
海と人間界の勉強中に、1人が酒柱に捕まる。

町は高潮に飲まれ、ポセイドンの裏切りで、トリトンが悪者だと誤解されて重傷を負う。
怒ったガノモスは、要塞に突っ込んで破壊する。

トリトンはポセイドンの先祖らとともにミサイルに乗って宇宙へ。
執拗に追う酒柱に、長男ブルーは指揮をとって、島を動かし

「海は僕らのもの。陸の人は陸へ帰りなさい」

と威嚇する。

ガノモスを新たな砦にしてトリトンは生き続ける。。。




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