『その夜、ぼくは奇跡を祈った』田口ランディ（大和出版）

■『その夜、ぼくは奇跡を祈った』（大和出版）
田口ランディ／著　網中いづる／イラスト
初版2001年　1200円

※2003.4～のノートよりメモを抜粋しました。
※「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。

年末に出版されたクリスマスにちなんだ絵本
現代的で柔らかい色と線、オシャレな絵と、純粋な短編が
独り者たちを温かく包んでくれる


▼あらすじ（ネタバレ注意

クリスマスの仕事
バイトをしつつ、デュオでの音楽活動をしている青年が、
クリスマスに植物状態の患者ばかりの施設に演奏しに行く。

「患者の目に涙が」と言うスタッフ。
助けているつもりが、実は助けられていることもある。


一番星
頑張りすぎても誰にも評価されないＯＬ。
具合が悪くて、クリスマスに早退。
普段見慣れない通勤道の昼の様子を見る。

グラウンドで空を見たらＵＦＯ！
サッカー少年に見て！って言いたいけど、言えない自分がイヤ。

少年の彼女が指さして「金星だ」
大声で２人に向かって「メリークリスマス！」


恋人はサンタクロース
クリスマスまでサンタの格好で営業先の子どもにサービス。
でも、冷めた子どもらは「クルマ屋の兄さんだ」

「仲良くなりにきたのさ。皆と仲良くなりたきゃ、皆を好きになればイイ！」

サンタをした社員は、翌年なぜか成績が上がるという。
恋人にプロポーズして、２５歳でサンタを信じている