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『深夜特急1 香港・マカオ』(新潮文庫)

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『深夜特急1 香港・マカオ』(新潮文庫)
沢木耕太郎/著
初版1994年(2000年 28刷) 400円

※2002.1~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。

メル友さんからオススメされて読んだ。
これを読んで最終地点のポルトガルに行って、何もなかったのが良かったらしい。

著者が“雨のせい”で会社勤めを辞めて、物書きになって、プロ志向から逃げて、とりあえず出た貧乏旅行。
最初の香港で最も刺激を受けたせいで、続くバンコク→マレー半島→シンガポールが“退屈”というのは残念。

図書館ではハードカバーで原作通り『第一便』と『第二便』だが、
久々、文庫本を買って、会社で入力の間に読むのに丁度いい(え、仕事中?w
BOOK OFFじゃ売り切れてたし

Nさんが「意外にマジメな旅にガッカリして1巻でやめた」と言ってたのが私には意外。
今まで自分の行った場所、しかもアジア中心なのが興味深いし、
なによりこれまでの自分の旅行が本当に通り一遍な観光ツアーそのものだったことを実感。

できれば危険をかえりみず、リスクも承知で安宿に泊まり、裏通りを散策し、
どーにもならなきゃ寝袋で道端で眠るのもOKな本物の旅をしてみたいけど、
女じゃどーにも危険度が高すぎるだろう。

なにかしら毎日“事件”や“イベント”がある香港での日々は、
そのままメル友(別の)が修行して香港に住んでいた頃の体験にもなにか通じるところがあるかもしれない。

とくに、マカオでの大小ギャンブルの件も面白かった。

「少しかじって、良識でセーブして、ワケ知り顔で旅を続けるより、
 とことんまで酔狂なことを突き詰めてみよう」

としたのも、やっぱり後で本のネタにしようとする物書きの性質のせいじゃないかなw
でも、今のところ安い女を買って遊ぶほどじゃないらしい。



▼あらすじ(ネタバレ注意

デリーで雑魚寝仲間のフランス人青年の死んだ眼を見て「行かなきゃ」と思う私。

話は出発地点の香港へとさかのぼる。

空港で日本人女性を助けたお礼に、紹介された黄金宮殿、ゴールデンパレスゲストハウス、売春宿まがいの所を拠点に、
スターフェリーでの豪華な船旅、路上生活者におごってもらったり、漢字での筆談、片言の英会話

マカオへ渡って、大小に魅了され、儲けてはスル繰り返し。



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香港(1995.11.2~5)





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