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『目でみる仏像シリーズ2 目でみる仏像・菩薩』(東京美術)

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『目でみる仏像シリーズ2 目でみる仏像・菩薩』(東京美術)
田中義恭・星山晋也/著 初版1986年 1200円

※2001.5~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


▼あらすじ(ネタバレ注意

菩薩
人々を救済することを願い、自らも修行を積んで「如来」を目指す者。ボダイサッタの略
未来の仏とされていた「弥勒」、「釈迦如来」の脇にいる「文殊」「普賢」、
「薬師如来」の脇にいる「日光」「月光」、「阿弥陀如来」の脇にいる「観音」「勢至」など


仏像
寺院に祀られる彫像・画像のこと
本来は如来像をさすが、現在は広く仏教尊像を呼ぶ

大別:如来、菩薩、明王、天、羅漢、祖師

条件:六波羅蜜の行(悟りを開き、如来となるための行)

1.布施(慈善行為)
2.持戒(戒律を護る)
3.忍辱(完全な忍耐)
4.精進(努力を怠らない)
5.禅定(瞑想)
6.般若波羅蜜(完全な悟りの知慧)


文殊
「3人寄れば文殊の知慧」。智をつかさどる釈迦如来の師。獅子に乗り、4人の侍者を伴う


普賢
智の文殊に対し、行の普賢。両者あいまって仏教の理想実現とされる
「法華経」が女人往生を説くことから、守護菩薩として女性信仰を集めた
時、所を選ばず人々を教化し、懺悔する者を救う
六牙の白象に乗って現れる。苦しむ人々の間で、身を様々に変えて現れ、浄土に導く


虚空蔵
一切衆生(すべての人々)を利益する徳をもつ
空海(弘法大師)が真言宗を開くきっかけとなった。記憶力増進、学業成就


地蔵
釈迦如来没から弥勒仏の出現まで56億7000万年間、
地獄、餓鬼、畜生、修羅、人間、天上の六道を輪廻して苦しむ衆生を教化、救済している

あらゆる場所(地獄も含め)に身を変じて現れる
人々に親しまれる僧形(釈迦在世時の弟子の姿)
延命、子育て、六地蔵、裸、将軍、身代わり、泥付きなど、身近な現世利益の面で信奉される


十王信仰
死後の人々を審判する10人の冥界の王
各王の審判を受け、生前の罪によって行き先が決められる

初七日:秦広王→14日:初江王→21日:宋帝王→28日:伍官王→35日:閻魔王→42日:変成王
→49日:太山王→100日:平等王→1周忌:都市王→3回忌:五道転輪王まで

人の善悪を照らす人頭林、亡者の衣類を剥ぐ葬頭河(三途の川)の奪衣婆(迫力あるなあ


石仏
賽の河原(地獄の入り口)信仰+道祖神信仰が結びつき、村の外れに置かれる
民衆の願い、生活に密着している



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