■『マンガ日本の古典17 徒然草』(中央公論新社)
バロン吉元/著 初版1996年 1300円
※2001.5~のノートよりメモを抜粋しました。
※「マンガ感想メモリスト2」カテゴリーに追加しました。
吉田兼好が官吏を辞して出家遁世し、自然観、人生観、有職故実等をつづった随筆集
元徳2~3年(1330~1331) 全2巻 47歳の作
「つれづれなるままに 日くらし 硯に向いて 心に映りゆく よしなし事を
そこはかとなく書きつくれば あやしうこそ もの狂ほしけれ」
▼あらすじ(ネタバレ注意
後醍醐天皇:真言密教の一派 立川流(性欲肯定思想)で野心的
対照的に兼好は質素であわれを好む 子、女、家族が嫌い
納得できる仏道の教えと知識人の反面、?な文もある
当時の慣わし、しきたりにも厳しいし、とにかく無常観あるのみ
何をしても、あくせくするだけで意味がなく、仏の道を歩むが一番と言いたいみたい
努力も、欲や我からきていて、成功することも無意味と言いきる
じゃあ、喜怒哀楽もなく、始終まったりしてなきゃいけないのか?
それこそ人生おもしろくなくなっちゃうじゃん
(今なら分かる気もするけど、これを読んだ頃は違ってたんだな/2016
それで暮らせる余裕があるから言えること
なのに兼好自身は、70歳まで長生きした
人から聞いた噂話を書き留めただけの段もあり、日記風、ワンポイント豆知識メモ風なのもあり
余興にかぶった甕が取れずにムリに抜いて、耳と鼻がとれた男の話はリアルで怖い!
毎日食べている大根に命を救われた武士の話はSFX!
第73段
よくないのは、徹底して信じたり、信じなかったりすることで、
大事なのは、ほどほどに信じ、ほどほどに信じないという柔軟な智恵だ
第92段
初心者は2本の矢を持つな 2本目を頼りにして、1本目に集中しない
射る度当たるか外れるか考えるのではなく、最初の1矢で決着をつけようと思え
第97段
そのものに付いてダメにしてしまうもの:
体につくシラミ
国につく賊
人に財宝
立派な人に仁義
僧に仏法 僧は自由にしているのがいい(?)
第98段
したほうがいいか、しないほうがいいか迷ったら、大体しないほうがいい(?)
仏の道を願うというのは、ヒマのある身になって、世俗のことを気にかけないのを第一の道とすることである
第109段
怪我は、もう大丈夫と思った隙に起こるもの
第122段
人は、文・武・医の道のどれひとつ欠けてもいけない
第123段
衣食住+薬が欠けるのが貧乏、4つがあるのを富裕、それ以外を求めてあくせくするのを贅沢という
第188段
人は一番大事なことに励むべきで、2番、3番のことにかまけてはいけない
1つの事を成就しようと思ったら、他のことを失敗するのを惜しんだり、嘆くべきではない
第211段
自分も人も何もあて(頼り)にしなければ、よい時は喜び、悪い時も誰を恨むことがない
第234段
人にものを尋ねられて、ありのまま素直に答えるのを嫌って、相手の心を迷わせるような曖昧な返事をするのはよくない
どんな場合も、はっきり答えるのが礼儀
第241段
そんなに頑張ることはない 幻のような一生の中に何事をしようとするのか空しいだけ
すべての願望はみな真理にそむく邪念の産物で本心を乱す
第242段
人には名誉欲、色欲、食欲の3つの大欲があり、これらを求めると、多くの苦悩が生まれる 求めないのがよし
バロン吉元/著 初版1996年 1300円
※2001.5~のノートよりメモを抜粋しました。
※「マンガ感想メモリスト2」カテゴリーに追加しました。
吉田兼好が官吏を辞して出家遁世し、自然観、人生観、有職故実等をつづった随筆集
元徳2~3年(1330~1331) 全2巻 47歳の作
「つれづれなるままに 日くらし 硯に向いて 心に映りゆく よしなし事を
そこはかとなく書きつくれば あやしうこそ もの狂ほしけれ」
▼あらすじ(ネタバレ注意
後醍醐天皇:真言密教の一派 立川流(性欲肯定思想)で野心的
対照的に兼好は質素であわれを好む 子、女、家族が嫌い
納得できる仏道の教えと知識人の反面、?な文もある
当時の慣わし、しきたりにも厳しいし、とにかく無常観あるのみ
何をしても、あくせくするだけで意味がなく、仏の道を歩むが一番と言いたいみたい
努力も、欲や我からきていて、成功することも無意味と言いきる
じゃあ、喜怒哀楽もなく、始終まったりしてなきゃいけないのか?
それこそ人生おもしろくなくなっちゃうじゃん
(今なら分かる気もするけど、これを読んだ頃は違ってたんだな/2016
それで暮らせる余裕があるから言えること
なのに兼好自身は、70歳まで長生きした
人から聞いた噂話を書き留めただけの段もあり、日記風、ワンポイント豆知識メモ風なのもあり
余興にかぶった甕が取れずにムリに抜いて、耳と鼻がとれた男の話はリアルで怖い!
毎日食べている大根に命を救われた武士の話はSFX!
第73段
よくないのは、徹底して信じたり、信じなかったりすることで、
大事なのは、ほどほどに信じ、ほどほどに信じないという柔軟な智恵だ
第92段
初心者は2本の矢を持つな 2本目を頼りにして、1本目に集中しない
射る度当たるか外れるか考えるのではなく、最初の1矢で決着をつけようと思え
第97段
そのものに付いてダメにしてしまうもの:
体につくシラミ
国につく賊
人に財宝
立派な人に仁義
僧に仏法 僧は自由にしているのがいい(?)
第98段
したほうがいいか、しないほうがいいか迷ったら、大体しないほうがいい(?)
仏の道を願うというのは、ヒマのある身になって、世俗のことを気にかけないのを第一の道とすることである
第109段
怪我は、もう大丈夫と思った隙に起こるもの
第122段
人は、文・武・医の道のどれひとつ欠けてもいけない
第123段
衣食住+薬が欠けるのが貧乏、4つがあるのを富裕、それ以外を求めてあくせくするのを贅沢という
第188段
人は一番大事なことに励むべきで、2番、3番のことにかまけてはいけない
1つの事を成就しようと思ったら、他のことを失敗するのを惜しんだり、嘆くべきではない
第211段
自分も人も何もあて(頼り)にしなければ、よい時は喜び、悪い時も誰を恨むことがない
第234段
人にものを尋ねられて、ありのまま素直に答えるのを嫌って、相手の心を迷わせるような曖昧な返事をするのはよくない
どんな場合も、はっきり答えるのが礼儀
第241段
そんなに頑張ることはない 幻のような一生の中に何事をしようとするのか空しいだけ
すべての願望はみな真理にそむく邪念の産物で本心を乱す
第242段
人には名誉欲、色欲、食欲の3つの大欲があり、これらを求めると、多くの苦悩が生まれる 求めないのがよし