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『マンガ日本の古典8 今昔物語』(上中下)(中央公論新社)

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『マンガ日本の古典8 今昔物語』(上中下)(中央公論新社)
水木しげる/著 初版 上1995、下1996年 1300円
(中巻がないなあ

※2001.5~のノートよりメモを抜粋しました。
「マンガ感想メモリスト2」カテゴリーに追加しました。

12C前半に成立 31巻 1040話からなる日本最古の説話集
天竺、震旦、本朝の三部に分かれ、仏法、世俗等に分類
「今ハ昔」に始まり「トナム語リ伝ヘタルトヤ」で終わる口承説話の形式
文学的価値と、史料的価値がある

▼あらすじ(ネタバレ注意

入れ代わった魂
エンマ様の使いの死神が間違えて女の体と魂が代わった話

産女(うぶめ)
武士の肝試しに出産で死んだ女の霊の出る橋を渡る

妻の恨み
妻を捨て、死霊に悩まされる男は、陰陽師に言われて背に乗り助かる

色事師平中
色事師=プレイボーイ+風雅に理解ある人のこと
平中が思った女の糞尿まで奪って食べるなんておぞましい

霊鬼
霊験強い聖人が帝の妻に欲情し、鬼となって思いを遂げる

大江山の悪夢
芥川龍之介の短編小説『藪の中』、黒澤明の映画『羅生門』のもととなった!
賊に騙されて妻まで犯される

老医師の恋
名も明かさぬ婦人の下の病を治して逃げられた色じじい

かぶら男
かぶらを相手にした男、それを食べた村の娘が妊娠し、父子が再会する

赤鼻の僧
高層のたぐいまれな巨大鼻から虫が出てくるシーンはキモすぎ
(コレって、こないだ『にほんごであそぼう』でやってた芥川龍之介の『鼻』かな?

酒泉郷
迷った修験僧が酒の川がある桃源郷を見つける

堂の主
昔のラブホ代わりの婆の家の代わりに、不倫した古い堂から幽霊が・・・

ねずみ大夫
猫嫌いで有名な藤原清廉が、税を納めないので懲らしめられる

安倍清明
有名な陰陽師を試そうとした男が逆に試される

稲荷詣で
浮気者の夫が参詣先でクドイた相手は妻だった

幻術
昔は客人は妻1人で歓待したが、間男防止にまらを失くす術を学ぶ

妻への土産物
愛人に贈るはずの物が、古女房にいったが、対応の仕方に改心する

水の精
池からくる小さなじじいで、顔を撫でては帰ってゆく 意味不明キャラ

墓穴
山で雨やどりに入った墓穴 旅人を脅かして高級な反物をゲット

引出物
色事師・藤原時平が老人を泥酔させ、土産に若妻をもらう

外術使い
瓜をやらない事に逆恨みして、外術使いにしてやられる

寸白男
サナダムシのある女が産んだ子がクルミで正体を現して死ぬ



この頃はまだ水木サンのことはよく知らず、あまり絵が好きではなかったけれども、
けっこうブッ飛んだ話が多かった印象が残っている 2016




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