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マンガ『天地創造 男の創造』(あゆみ出版)

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■マンガ『天地創造 男の創造』(あゆみ出版)
(画像、リンクなし
原題 LA CREATION DU MONDE by Jean Effel
ジャン・エッフェル/著 なだいなだとその家族/訳
初版1985年 980円

※2000.9~のノートよりメモを抜粋しました。
「マンガ感想メモリスト2」カテゴリーに追加しました。

何気なく見つけた、何気ないマンガ
だけど、その奥の深さ、フランス流のユーモアは超一流!

ジャン・エッフェル:
本名はフランソワ・ル・ジェンヌ
本作が代表作 無神論者 政治マンガでデビュー
仏共産党機関紙『エマニテ』で政治マンガを描いて活躍
1982 75歳で死去

なだいなだ:
作家、詩人、精神科医
フランス留学 本書の聖書の風刺は、キリスト教国で生まれ育ったルネ夫人、長女も翻訳の助手をした


フランス語の独特の言い回し、隠語を利用したシャレを後半に解説してくれていてやっと意味がつかめる

1ページごとにつまったエスプリで(例:最初の人、アダムが島を指して「無人島だ!」)
ハイソな笑いとともに、その背景を考えると勉強にもなるスゴイ1冊

連作で他にも『天と地』『動物・植物』『女の創造』『アダムとイヴ』がある
昭和60年か! 今でもあるかな? ぜひ読みたい
かなり貴重な掘り出しもののシリーズ


▼あらすじ(ネタバレ注意

何から何までやってきた神さま
天使に「助手が必要」と言われて、自分をモデルに泥で作った

それぞれのパーツを取り付けて蛇口を付けたら男の子のできあがり!
息を吹きかけて命をもらう

幼稚園でアルファベットから物理、哲学も学んで、高等霊長類の卒業証書をもらい
“神の跡継ぎ”と言われて得意になるが、
“地上の支配者”とは、実は、“神の創造した領地の番人役”で、
支払いは自然の産物の現物支給

「事を図るは神、事を成すは人」

天使への転職もできず、神に昇格もできず、ラストは考える人(ロダン)なのも可笑しい



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