■『ヴィクトリア女王 世紀の愛』(2009)
製作:マーティン・スコセッシ 監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演:エミリー・ブラント、ルパート・フレンド、マーク・ストロング ほか
先日読んだ『フロム・ヘル上下』に老齢の女王陛下が裏で指示を出していた場面があり、
レンタル屋で今作を見かけて、彼女とアルバート公との馴れ初めが知りたくなって借りてみた。
▼story
1819年生まれのヴィクトリアは、幼くして父を亡くし、国王である叔父亡きあとの第一継承者であることを11歳の時に知る。
母は娘を一人で階段を降りないよう女官と手を繋がせたり、食事は必ず部下に毒見させたり等、過剰な監視下に置きつつ、
全信頼を置いていたジョン・コンロイと共に、摂政を許可する書類にサインしろと強制するも気丈に拒絶するヴィクトリア。
同時に彼女が王位を継承した場合、夫の候補として名を上げる者も次々と出てくる中、
ベルギー王は、イギリスとの結びつきを強めるため、アルバートをライバルに負けないようけしかける。
アルバートは母を亡くしており、自分も政治に利用され、自由がないと言い、ヴィクトリアは親近感を持ち文通を始める。
国王は、ヴィクトリアの母と対立しており、誕生日の晩餐会でも罵倒する。
メルバーン卿が家庭教師としてヴィクトリアの側につき、女官も彼の推薦する女性に替えられた。
そして、1837年、国王は亡くなり、ヴィクトリアは女王陛下に君臨する。
まだ若いため政治事は何も分からないと政治家から非難され、民衆の支持も思うようにならない不安な日々が続く。
父親という後ろ盾もなく、周囲に信用できる部下もなく、ただ一人励ましてくれるアルバートに恋慕し、2人は結婚した。
今作を観れば、なるほど、彼女が生涯、夫の早い死を悲しみ、その後の長い余生を陰鬱に過ごした理由も分かった気がする。
『フロム・ヘル』によれば、その後、息子のアルバートも早く亡くなり、孫のアルバートはスキャンダルを起こす始末。
夫を亡くしてから約40年間、夫の他には誰にも心底からココロを分かちあえる者がいないまま
時代の移り変わりを見続けていかなければならなかったのは、どれほど苦しかったことか。それもまた運命か。
亡くなって20年も経つジョージ3世のために豪華な食事を出し続けていたり、
王室に代々受け継がれてきた無意識な散財の歴史には呆れるが、
アルバート公によってどれだけ古い因習が変えられたのやら・・・?
DVD特典は、予告、スタッフ・キャストの紹介、デジタル写真集が収録されている。
ヴィクトリアは初めてバッキンガム宮殿に住んだ女王だとか、
その在位は63年7か月にも及び、歴代イギリス国王の中でも最長だとか、
オールイギリスロケで17ヵ所も撮り、王室の暮らしぶりをリアルに伝えたかったという監督の思い、
ベテランの歴史アドバイザーのチェックを入れて時代考証をしっかりとし、
衣装担当でオスカーをとったサンディの用意したティアラほかの精巧な仕上がりは、まるで本物が蘇ったようだったという。
サンディのほかのキャリアもスゴイ!
ヴィクトリア女王とアルバート公の昆孫にあたるヨーク公爵令嬢ベアトリス王女が、
戴冠式シーンに出演していて、王族初の映画出演となったってゆうのもスゴイ/驚
スコセッシが製作に関わっていたことも特典で知った/驚
発案者のセーラ・ファーガソンも王室関係者だし/驚
「年老いて、陰湿な女王というイメージが強いが、若い頃はとても活発でロマンティックな人だったことを伝えたい」
と提案したという(スコセッシが『ディパーテッド』を撮っていた頃
もう1つ驚いたのは、メルバーン卿役のポール・ベタニーは、J.コネリーのだんなさん
チャールズ・ダーウィン生誕200年を記念する伝記映画「Creation」で夫婦共演もしているって、観てみたい♪
製作:マーティン・スコセッシ 監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演:エミリー・ブラント、ルパート・フレンド、マーク・ストロング ほか
先日読んだ『フロム・ヘル上下』に老齢の女王陛下が裏で指示を出していた場面があり、
レンタル屋で今作を見かけて、彼女とアルバート公との馴れ初めが知りたくなって借りてみた。
▼story
1819年生まれのヴィクトリアは、幼くして父を亡くし、国王である叔父亡きあとの第一継承者であることを11歳の時に知る。
母は娘を一人で階段を降りないよう女官と手を繋がせたり、食事は必ず部下に毒見させたり等、過剰な監視下に置きつつ、
全信頼を置いていたジョン・コンロイと共に、摂政を許可する書類にサインしろと強制するも気丈に拒絶するヴィクトリア。
同時に彼女が王位を継承した場合、夫の候補として名を上げる者も次々と出てくる中、
ベルギー王は、イギリスとの結びつきを強めるため、アルバートをライバルに負けないようけしかける。
アルバートは母を亡くしており、自分も政治に利用され、自由がないと言い、ヴィクトリアは親近感を持ち文通を始める。
国王は、ヴィクトリアの母と対立しており、誕生日の晩餐会でも罵倒する。
メルバーン卿が家庭教師としてヴィクトリアの側につき、女官も彼の推薦する女性に替えられた。
そして、1837年、国王は亡くなり、ヴィクトリアは女王陛下に君臨する。
まだ若いため政治事は何も分からないと政治家から非難され、民衆の支持も思うようにならない不安な日々が続く。
父親という後ろ盾もなく、周囲に信用できる部下もなく、ただ一人励ましてくれるアルバートに恋慕し、2人は結婚した。
今作を観れば、なるほど、彼女が生涯、夫の早い死を悲しみ、その後の長い余生を陰鬱に過ごした理由も分かった気がする。
『フロム・ヘル』によれば、その後、息子のアルバートも早く亡くなり、孫のアルバートはスキャンダルを起こす始末。
夫を亡くしてから約40年間、夫の他には誰にも心底からココロを分かちあえる者がいないまま
時代の移り変わりを見続けていかなければならなかったのは、どれほど苦しかったことか。それもまた運命か。
亡くなって20年も経つジョージ3世のために豪華な食事を出し続けていたり、
王室に代々受け継がれてきた無意識な散財の歴史には呆れるが、
アルバート公によってどれだけ古い因習が変えられたのやら・・・?
DVD特典は、予告、スタッフ・キャストの紹介、デジタル写真集が収録されている。
ヴィクトリアは初めてバッキンガム宮殿に住んだ女王だとか、
その在位は63年7か月にも及び、歴代イギリス国王の中でも最長だとか、
オールイギリスロケで17ヵ所も撮り、王室の暮らしぶりをリアルに伝えたかったという監督の思い、
ベテランの歴史アドバイザーのチェックを入れて時代考証をしっかりとし、
衣装担当でオスカーをとったサンディの用意したティアラほかの精巧な仕上がりは、まるで本物が蘇ったようだったという。
サンディのほかのキャリアもスゴイ!
ヴィクトリア女王とアルバート公の昆孫にあたるヨーク公爵令嬢ベアトリス王女が、
戴冠式シーンに出演していて、王族初の映画出演となったってゆうのもスゴイ/驚
スコセッシが製作に関わっていたことも特典で知った/驚
発案者のセーラ・ファーガソンも王室関係者だし/驚
「年老いて、陰湿な女王というイメージが強いが、若い頃はとても活発でロマンティックな人だったことを伝えたい」
と提案したという(スコセッシが『ディパーテッド』を撮っていた頃
もう1つ驚いたのは、メルバーン卿役のポール・ベタニーは、J.コネリーのだんなさん
チャールズ・ダーウィン生誕200年を記念する伝記映画「Creation」で夫婦共演もしているって、観てみたい♪