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『葉っぱのフレディ』(童話屋)

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『葉っぱのフレディ』(童話屋)
原題 THE FALL OF FREDDIE THE LEAF(1982) by Leo Buscaglia
レオ・バスカーリア/著 みらいなな/訳 島田光雄/絵
初版1998年(1999年 23刷) 1500円

※2000.9~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。

とても売れた絵本
アメリカの著名な哲学者・レオの生涯で、たった1冊の作品という説明のみ
そこには、どんなドラマが隠れているのか


複雑で、時に飲み込まれそうになるヒトの一生
生から死までの不安、恐怖、疑問

定義は無数にあるけれど、木に生えた1枚の葉に例えたら、こんなにシンプル


若々しい葉が、自分と他人の違い、周りの世界と自分との関わりを楽しみ
木という、命を支え、人々に木陰を与える仕事、役割から生まれた意味、喜び、自信を見出し
紅葉になると、自らの美しさを見出す


やがて冬の訪れに、仲間との別れ、死という引越しは、
“変わりゆく自然の変化のひとつである”と気づき、解放される

フレディは気づかないが、再び新しい生命へと引き継がれる、つながりのひとつだったという
“いのち”は限りなく続いていくということが語られる


葉の一生も、ヒトの一生も同じ“いのちのつながり”として
誰にでも分かりやすく伝わってくるのが素晴らしい

「どうにもならない」と頭を抱え込んでしまう時も
このシンプルな自然の営みを思い出せたら、小さな事に思えるだろう

ヒトや国の争いも“生と死の営み”の前では無意味だと世界中が気づいたら
どんなに平和で幸せになれるだろうか



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