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『チーズはどこへ消えた?』(扶桑社)

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『チーズはどこへ消えた?』(扶桑社)
原題 Who moved my cheese? by Spencer Johnson
スペンサー・ジョンソン/著 門田美鈴/訳
初版2000年 838円

※2002.10~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。


▼あらすじ(ネタバレ注意

人は誰しも、今の自分よりもっと変わりたい、
隣りの人のほうがよっぽど幸せそうだと思いつつ
変わろうという努力はしないまま悶々とするところがある

変化を受け入れたら、自分のこれまでの価値観が崩され、恥をかくことを恐れ
年齢を重ねるほど、よりリスクばかり恐れて現状にしがみつこうとする

こうなるかもしれない、ああなるかもしれない・・・

でも、最初からすべて上手くこなせる人などいないし
恐怖の大半は妄想で、実際やってみれば、何とか順応してしまうものだ

もし、その環境が合わなければ、さらに変化し、前進していけばいいだけのこと

単純なことを複雑にしてしまい、自分から1本道を迷路にしてしまう
人のフシギな脳回路と心理

そんな物語りを、2匹のネズミと、2人の小人がチーズを求めてさまよう寓話にして大ヒットしたのが今作


せっかく苦労して手に入れたチーズの山が、日々少しずつなくなり、
古くなっていたことに気づかぬフリをしていた小人は、
ある日、突然、目の前から消えたチーズにショックを受けて
他を責めたり、自分を責めたりするうちに、気力体力をムダに消費していく

動こうとしないヘムに比べて、ホーは再び新しいチーズステーションを探しに歩き始める
見つからなかったらどうしよう、などの不安は尽きないが、
ともかく、見込みのない現実にとどまるよりは安全で、ダメもとなのだ

本当は、ここまでどん底になる前に行動すべきだったのに、なかなか難しい

「まだ見つからなくても、それを楽しんでいる自分を想像することで実現する」

失った過去ではなく、手に入れる未来、いや現在の一歩一歩に集中すること



“物事を簡潔に捉え、柔軟な態度で、素早く動く”

“変化に早く適応すること 遅れれば適応できなくなるかもしれない”

“最大の障害は自分自身の中にある 自分が変わらなければ好転しない”


私が一番イイと思った一文は

「常に周囲で起きることに注意する
 どんな選択肢があるか知っていたほうが、
 居心地のいい自分の場所に閉じこもるより安全だ」




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