過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『Monty Python's Flying Circus 3』
1st シリーズラストの3回分。これがMPの産声だったのか。
ベスト版に入ってるスケッチもちらほら。好きなのは高低、早口しか聞き取れない警官のスケッチw
ライヴでやってた「あほうどり売り」もちゃんとオリジナルが放映されてたわけだ。
「Undertaker(葬儀屋)」も大活躍。
こうして大全を読んでから復習するとイギリス人の性格や日常生活、歴史、笑いのツボが学べる(他のことを学べって?
幻聴でフォークソングが聴こえる男の腹の中に“スクオッターズ”(他人の家を占拠して住んでしまう人)がいたってゆーのも笑える。
キャロル・クリーブランドもまるでMPのメンバとして毎回出演してたのね。
かなりセクシーバディを駆使してコメディ演技もガンバってる。
各スケッチのリンク以外にもちょっとした言葉(“ノトロブ”←ボルトンの逆さ言葉で前出)や
キャラが回を通じて顔を出すのもシリーズならでは。隠れキャラ探しも面白い。
■『早春』(1956)
監督・脚本:小津安二郎 出演:淡島千景、池部良、岸惠子、笠智衆、浦辺粂子 ほか
ちょうど親が若かりし頃、サラリーマンってそんなしがない職業だったのか
ここまで悲観しなくても・・・当時の東京駅と丸の内の会社員の生活がうかがえる。
自営業になった者は「定時働けば定給、ボーナスの安定した暮らし、ゆくゆくは重役さん」
サラリーマンは「腕に職あればどこでも通用する。我々はクビになったら路頭に迷う。
満員電車に乗らないだけマシ」と互いに相手をうらやましがる。
中年夫婦の倦怠期をじっくり描いた長編。若々しい岸恵子がハツラツ。
仲人の「いろんなことを経て夫婦になっていく」って言葉も残る。
はじめから不安のない人なんていないんだ。
でも、やっぱ体だけの関係をもって妻を傷つけ、愛人も捨てちゃう男の気持ちって分からない。
サラリーマンでも生活は厳しかったのね。しかも当時から通勤ラッシュだなんてJRって進歩なし
当時でサラリーマン定年組もいたんだ。でも仕組みや愚痴が今と変わってないのが哀しすぎ。
国民の生活を楽にするはずの政治も大して変わってないとみえる。
「子どもなんて、できて初めて可愛く思えるもんなんだ」
「倒れて死んじゃうような子ならいらねえや」なんて軽薄すぎ/怒
■『お茶漬の味』(1952)
監督・脚本:小津安二郎 出演:佐分利信、木暮実千代、鶴田浩二、津島恵子、淡島千景、三宅邦子 ほか
前回観た『麦秋』の同スタッフで撮られた同テーマ(中年夫婦の倦怠期)を描いた。
戦争の影も薄れ、サラリーマンの妻は安定して、家事の負担も減った分、より互いを意識し始めた時代。
“モダンさ”が今見ると面白い。パチンコや競輪、温泉旅行 etc、ほとんど今に近い。
笠智衆がいつもの品のいいサラリーマンでなく、戦友でパチンコ屋のおやじ役なのが面白いw
「結婚したくないのにムリしてさせても仕方ない。オレたちみたいな夫婦がもう1組増えるだけだ」
「普段は甲羅干ししてる亀みたいだけど、外ではウサギとかけっこもしてる。
夫の一部分しか見てない。あんないい旦那はいない。
彼も“一緒になって、こんな幸せに思ったのは初めてだ”って言うの」
「そうだよ、男は背広の良し悪しじゃない。頼りになるかどうかだ」
「見合いもいい。オレなら顔だけ見てみるな。それでよかったら好きになる。
愛情なんて後からだってつくもんさ。大きな神さまにとっちゃどっちだって同じなんだよ」
て、Aが急にまともな哲学を言うところが可笑しいw
“自分の気持ちをちっとも分かってくれない”って思ってる時ほど、相手の気持ちを汲んであげなきゃいけない。
男女の仲って難しいけど、面白い。
でも、こんなイイ旦那も珍しいよな。ぬかみそをきる妻の袂を持ったりする気づかいとか、細かい心配りに女は弱いんだ。
■『ソフィの世界』(1999)
監督:エリック・グスタヴソン 出演:シルエ・ストルスティン ほか
美しい映像が中世と現代、夢と現実を行き来して、あれよあれよと展開。
どーなってんだって結末で、なるほどと納得。
ヒロインの素朴な美しさも光る。哲学をファンタジーにした原作はどんなか興味あり。
「君は誰?」「世界はどこから来た?」
自分は見えていないと知りショックを受けるが、死んでもいないと気づき、元の世界へ戻り、
この世界こそ無限で終わりがないことを知る。
■『去年マリエンバートで』(1960)
監督:アラン・レネ 出演:デルフィーヌ・セイリグ ほか
なんでこんなハッキリしない繰り返しの作品が賞をとったのか??
夢の中にいるような(実際、何度も眠りに落ちた)、結局なんだったのか分からない。
分かりすぎるハリウッド映画を観て疲れるよりマシだけど。
「憶えていますか? 去年会ったのを」
安いありがちなくどき文句もここまでしつこくされちゃストーカーだ。
人間味のない夫と一緒にいるよりいいかもしれないけど。
人間味のなさという点では女も男も、その他のキャラも同じ。
いろんな思い出話もでっちあげ? まるで♪ホテル・カルフォルニア の歌詞にあるような
一度入ったら二度と出れない死人のホテルのよう。
繰り返されるモノローグとホテルの風景。モノクロがくりかえし、くりかえし、くりかえし、、、
■『シェルブールの雨傘』(1964)
監督:ジャック・ドゥミ 出演:カトリーヌ・ドヌーブ ほか
なんかフツーの話だった。兄はこれを観て泣いて感動したとか言ってなかったっけ??
カトリーヌ・ドヌーブのデビュー作かな? 今作で一躍スターに駆け上がっていったらしい。
とにかく初々しい。それにしてもセリフを全部歌にしなくても
フランスといえどミュージカルブームは無視できなかったのか?
「1人の女を愛したが嫌われ、忘れるため、世界を旅したが空しくJらに会って人生が変わった」
「恋と愛(結婚)は違うわ。わたしを信じて、あなたは若すぎる。愛を知ったつもりでいるの?」
「彼なしじゃ生きられないと思ったのに、死ななかったのはなぜ?」
名曲がいろんなセリフで歌われる。
■『彼岸花』(1958)
監督・脚本:小津安二郎 出演:有馬稲子、山本富士子、久我美子、佐田啓二、笠智衆 ほか
「結婚なんて金だと思ったら真鍮だった。するもんじゃない」
ラストはどことなく訪問を楽しみにして歌を口ずさむ父の姿が微笑ましい。
フルキャストでの今作もかなり豪華な顔ぶれ。近所のレンタル屋にある小津作品はこれで全部。
でも、まだ彼の撮った作品は他にもありそうで全部観てみたい。
ほとんどが結婚を交えた父と娘の関係の話なんだけどね
■『南太平洋』(1958)
監督:ジョシュア・ローガン 出演:ミッツィ・ゲイナー、ロッサノ・ブラッツィ、ジョン・カー ほか
製作のオスカー・ハマースタイン2ってMPがギャグにしてたハリウッド映画当時の超ワンマンボスかな?
フルカラーが嬉しいのか、“金色の西陽”が画面にフィルタかけたように黄色や、
幻想的な演出効果で真っ赤になっちゃったり、かなりサイケな作品w
『ザ・ビーチ』みたいな禁断の楽園バラハイ島って実在? 皆の歓迎ぶりが異常。
アメリカ人の憧れる南の島と、そこの人々のイメージを映像化した感じで、
現実には不自然な点も多い。しかも戦争の敵が日本人だしね
一応平和をうたってるけど、あまりいい気はしない。
♪女ほどいいものはない〜〜〜 って大声でコーラスしちゃうのはどーかと。ほとんどコメディのノリw
そこで違法商売してる怪しいおばちゃんメアリー(異常に歌が上手い)に見初められ、
♪ほら、島が呼んでる。あなたのものだと、おいでよ、バラハイ〜と熱唱される。
たっぷり愛し合った末「僕は結婚できない」なぜかって「肌の色が違うから」 差別丸出し。
AもDが地元民と結婚し、子ども持ちだというので大ショック。
自由でオープンが自慢のアメリカ人の差別意識って根強い。
■『恋の手ほどき』(1958)
監督:ビンセント・ミネリ 出演:レスリー・キャロン、モーリス・シュバリエ ほか
『マイ・フェア・レディ』のパリ版。ヘップバーンの代わりにキャロンが初々しい演技。
ミュージカルのコテコテっぽさはなく、陽気なロマンス作品として楽しめる娯楽映画。
唯一、皆わざわざフランス訛りっぽい英語にしなくてもいいのに!
♪I remember it well は『That's Entertainment』の名シーンで観た。
恋の喜びも悲しみも苦しみも素晴らしさも、熟知した者同士のイイ味が出てる。
♪もう若くなくて幸せ〜 なんて歌える老人てスゴイ。
タータンの洋服ではしゃぐ少女から、急に純白のドレスの大人になる。
男にしてみればほんとに劇的に変わる奇跡に近いのかもしれない。
■『ゼロの焦点』(1961)
原作:松本清張 監督:野村芳太郎 出演:久我美子 ほか
モノクロで男女の愛憎、人間模様を描いた今シリーズ、“火曜サスペンス劇場”系なんだけど、
なんといっても大ファンになってしまった久我美子がドラマを引き締めている。
新婚にして夫を失ったヒロインが、からくりの真相を突き止めてゆく過程が引きこまれる。
探偵のようなキビキビとした調べっぷりがお見事。
上品で芯が通った久我の魅力、他の作品もみんな観てみたい。
part1からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『Monty Python's Flying Circus 3』
1st シリーズラストの3回分。これがMPの産声だったのか。
ベスト版に入ってるスケッチもちらほら。好きなのは高低、早口しか聞き取れない警官のスケッチw
ライヴでやってた「あほうどり売り」もちゃんとオリジナルが放映されてたわけだ。
「Undertaker(葬儀屋)」も大活躍。
こうして大全を読んでから復習するとイギリス人の性格や日常生活、歴史、笑いのツボが学べる(他のことを学べって?
幻聴でフォークソングが聴こえる男の腹の中に“スクオッターズ”(他人の家を占拠して住んでしまう人)がいたってゆーのも笑える。
キャロル・クリーブランドもまるでMPのメンバとして毎回出演してたのね。
かなりセクシーバディを駆使してコメディ演技もガンバってる。
各スケッチのリンク以外にもちょっとした言葉(“ノトロブ”←ボルトンの逆さ言葉で前出)や
キャラが回を通じて顔を出すのもシリーズならでは。隠れキャラ探しも面白い。
■『早春』(1956)
監督・脚本:小津安二郎 出演:淡島千景、池部良、岸惠子、笠智衆、浦辺粂子 ほか
ちょうど親が若かりし頃、サラリーマンってそんなしがない職業だったのか
ここまで悲観しなくても・・・当時の東京駅と丸の内の会社員の生活がうかがえる。
自営業になった者は「定時働けば定給、ボーナスの安定した暮らし、ゆくゆくは重役さん」
サラリーマンは「腕に職あればどこでも通用する。我々はクビになったら路頭に迷う。
満員電車に乗らないだけマシ」と互いに相手をうらやましがる。
中年夫婦の倦怠期をじっくり描いた長編。若々しい岸恵子がハツラツ。
仲人の「いろんなことを経て夫婦になっていく」って言葉も残る。
はじめから不安のない人なんていないんだ。
でも、やっぱ体だけの関係をもって妻を傷つけ、愛人も捨てちゃう男の気持ちって分からない。
サラリーマンでも生活は厳しかったのね。しかも当時から通勤ラッシュだなんてJRって進歩なし
当時でサラリーマン定年組もいたんだ。でも仕組みや愚痴が今と変わってないのが哀しすぎ。
国民の生活を楽にするはずの政治も大して変わってないとみえる。
「子どもなんて、できて初めて可愛く思えるもんなんだ」
「倒れて死んじゃうような子ならいらねえや」なんて軽薄すぎ/怒
■『お茶漬の味』(1952)
監督・脚本:小津安二郎 出演:佐分利信、木暮実千代、鶴田浩二、津島恵子、淡島千景、三宅邦子 ほか
前回観た『麦秋』の同スタッフで撮られた同テーマ(中年夫婦の倦怠期)を描いた。
戦争の影も薄れ、サラリーマンの妻は安定して、家事の負担も減った分、より互いを意識し始めた時代。
“モダンさ”が今見ると面白い。パチンコや競輪、温泉旅行 etc、ほとんど今に近い。
笠智衆がいつもの品のいいサラリーマンでなく、戦友でパチンコ屋のおやじ役なのが面白いw
「結婚したくないのにムリしてさせても仕方ない。オレたちみたいな夫婦がもう1組増えるだけだ」
「普段は甲羅干ししてる亀みたいだけど、外ではウサギとかけっこもしてる。
夫の一部分しか見てない。あんないい旦那はいない。
彼も“一緒になって、こんな幸せに思ったのは初めてだ”って言うの」
「そうだよ、男は背広の良し悪しじゃない。頼りになるかどうかだ」
「見合いもいい。オレなら顔だけ見てみるな。それでよかったら好きになる。
愛情なんて後からだってつくもんさ。大きな神さまにとっちゃどっちだって同じなんだよ」
て、Aが急にまともな哲学を言うところが可笑しいw
“自分の気持ちをちっとも分かってくれない”って思ってる時ほど、相手の気持ちを汲んであげなきゃいけない。
男女の仲って難しいけど、面白い。
でも、こんなイイ旦那も珍しいよな。ぬかみそをきる妻の袂を持ったりする気づかいとか、細かい心配りに女は弱いんだ。
■『ソフィの世界』(1999)
監督:エリック・グスタヴソン 出演:シルエ・ストルスティン ほか
美しい映像が中世と現代、夢と現実を行き来して、あれよあれよと展開。
どーなってんだって結末で、なるほどと納得。
ヒロインの素朴な美しさも光る。哲学をファンタジーにした原作はどんなか興味あり。
「君は誰?」「世界はどこから来た?」
自分は見えていないと知りショックを受けるが、死んでもいないと気づき、元の世界へ戻り、
この世界こそ無限で終わりがないことを知る。
■『去年マリエンバートで』(1960)
監督:アラン・レネ 出演:デルフィーヌ・セイリグ ほか
なんでこんなハッキリしない繰り返しの作品が賞をとったのか??
夢の中にいるような(実際、何度も眠りに落ちた)、結局なんだったのか分からない。
分かりすぎるハリウッド映画を観て疲れるよりマシだけど。
「憶えていますか? 去年会ったのを」
安いありがちなくどき文句もここまでしつこくされちゃストーカーだ。
人間味のない夫と一緒にいるよりいいかもしれないけど。
人間味のなさという点では女も男も、その他のキャラも同じ。
いろんな思い出話もでっちあげ? まるで♪ホテル・カルフォルニア の歌詞にあるような
一度入ったら二度と出れない死人のホテルのよう。
繰り返されるモノローグとホテルの風景。モノクロがくりかえし、くりかえし、くりかえし、、、
■『シェルブールの雨傘』(1964)
監督:ジャック・ドゥミ 出演:カトリーヌ・ドヌーブ ほか
なんかフツーの話だった。兄はこれを観て泣いて感動したとか言ってなかったっけ??
カトリーヌ・ドヌーブのデビュー作かな? 今作で一躍スターに駆け上がっていったらしい。
とにかく初々しい。それにしてもセリフを全部歌にしなくても
フランスといえどミュージカルブームは無視できなかったのか?
「1人の女を愛したが嫌われ、忘れるため、世界を旅したが空しくJらに会って人生が変わった」
「恋と愛(結婚)は違うわ。わたしを信じて、あなたは若すぎる。愛を知ったつもりでいるの?」
「彼なしじゃ生きられないと思ったのに、死ななかったのはなぜ?」
名曲がいろんなセリフで歌われる。
■『彼岸花』(1958)
監督・脚本:小津安二郎 出演:有馬稲子、山本富士子、久我美子、佐田啓二、笠智衆 ほか
「結婚なんて金だと思ったら真鍮だった。するもんじゃない」
ラストはどことなく訪問を楽しみにして歌を口ずさむ父の姿が微笑ましい。
フルキャストでの今作もかなり豪華な顔ぶれ。近所のレンタル屋にある小津作品はこれで全部。
でも、まだ彼の撮った作品は他にもありそうで全部観てみたい。
ほとんどが結婚を交えた父と娘の関係の話なんだけどね
■『南太平洋』(1958)
監督:ジョシュア・ローガン 出演:ミッツィ・ゲイナー、ロッサノ・ブラッツィ、ジョン・カー ほか
製作のオスカー・ハマースタイン2ってMPがギャグにしてたハリウッド映画当時の超ワンマンボスかな?
フルカラーが嬉しいのか、“金色の西陽”が画面にフィルタかけたように黄色や、
幻想的な演出効果で真っ赤になっちゃったり、かなりサイケな作品w
『ザ・ビーチ』みたいな禁断の楽園バラハイ島って実在? 皆の歓迎ぶりが異常。
アメリカ人の憧れる南の島と、そこの人々のイメージを映像化した感じで、
現実には不自然な点も多い。しかも戦争の敵が日本人だしね
一応平和をうたってるけど、あまりいい気はしない。
♪女ほどいいものはない〜〜〜 って大声でコーラスしちゃうのはどーかと。ほとんどコメディのノリw
そこで違法商売してる怪しいおばちゃんメアリー(異常に歌が上手い)に見初められ、
♪ほら、島が呼んでる。あなたのものだと、おいでよ、バラハイ〜と熱唱される。
たっぷり愛し合った末「僕は結婚できない」なぜかって「肌の色が違うから」 差別丸出し。
AもDが地元民と結婚し、子ども持ちだというので大ショック。
自由でオープンが自慢のアメリカ人の差別意識って根強い。
■『恋の手ほどき』(1958)
監督:ビンセント・ミネリ 出演:レスリー・キャロン、モーリス・シュバリエ ほか
『マイ・フェア・レディ』のパリ版。ヘップバーンの代わりにキャロンが初々しい演技。
ミュージカルのコテコテっぽさはなく、陽気なロマンス作品として楽しめる娯楽映画。
唯一、皆わざわざフランス訛りっぽい英語にしなくてもいいのに!
♪I remember it well は『That's Entertainment』の名シーンで観た。
恋の喜びも悲しみも苦しみも素晴らしさも、熟知した者同士のイイ味が出てる。
♪もう若くなくて幸せ〜 なんて歌える老人てスゴイ。
タータンの洋服ではしゃぐ少女から、急に純白のドレスの大人になる。
男にしてみればほんとに劇的に変わる奇跡に近いのかもしれない。
■『ゼロの焦点』(1961)
原作:松本清張 監督:野村芳太郎 出演:久我美子 ほか
モノクロで男女の愛憎、人間模様を描いた今シリーズ、“火曜サスペンス劇場”系なんだけど、
なんといっても大ファンになってしまった久我美子がドラマを引き締めている。
新婚にして夫を失ったヒロインが、からくりの真相を突き止めてゆく過程が引きこまれる。
探偵のようなキビキビとした調べっぷりがお見事。
上品で芯が通った久我の魅力、他の作品もみんな観てみたい。