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『くまのアーネストおじさん ふたりは まちの おんがくか』(ブック・ローン出版)

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『くまのアーネストおじさん ふたりは まちの おんがくか』(ブック・ローン出版)
ガブリエル・バンサン/作 森比左志/訳
1983年初版 1994年第6刷

「作家別」カテゴリーに追加しました。


<あとがき もりひさし 1983>

2人は貧乏暮らし 雨漏りを直す金策からはじまるところが庶民的な味わいです
性格の違う1人の対照がお話を運ぶ面白さです

中に言葉のないページもありますが、絵の中からその気持ちを読み取ることも
この絵本の見どころの1つです


▼あらすじ(ネタバレ注意

「屋根の雨漏りを冬までに直さなくちゃね」

お金の心配をしているアーネストに、セレスティーヌは
「いい考えがあるわ バイオリンはどこ?」

もう寝る時間だからと寝床に入ってしまうアーネスト



セレスティーヌは、屋根裏からバイオリンを持ち出して
「明日、街角でバイオリンを弾くのよ そうしてお金をたくさん作るの!」

翌日、試してみるとどうもうまくいかずに意気消沈してしまうアーネスト

セレスティーヌ
「明日、もう一度やってみるのよ 私、一緒に歌うわ」

初めて聞くセレスティーヌの歌声にビックリ
「とてもいい声だよ こんなにステキな歌を どこで覚えたの?」



翌日、また街角に立つ2人

「すこし、こわいわ 私」
「目をつむって歌えばいいよ セレスティーヌ」





結果は大成功
2人は屋根の修理のことを忘れて、お互いにお祝いのプレゼントを交換し合う



「でも、お金使いすぎたわ どうするの?」
「明日、また働けばいいよ セレスティーヌ」




こういうのが、本来の「働いて、暮らす」てことだな
自分のできること、やっていて愉快なこと、そして人を喜ばせること
その代価として、必要なモノだけをそろえること
ほんとのほんとは、そもそもすべて無償のはず

2人は喜びのあまりに互いにプレゼント交換をしてしまうのも愉快

アーネストのボロボロになったクツの代わりに、ちょっと派手だけどステキなクツを
セレスティーヌには、冬になっても寒くならないようにマフラーを

互いへの思いやりあふれる贈り物
なにげにペアルックのようだし

楽器が1つでも弾けるって素晴らしい才能
楽譜が読めちゃうアーネストもステキ

セレスティーヌは、一体どんな歌を、どんな声でうたったのか

それを見に集まる大勢の人々
そんな文化のある風土もイイ

日本の都心でストリート演奏をしていると
「うるさい」とすぐ苦情がきて、警察が来るのとは大違い
心の余裕のせいなのかな


宝ものがたくさん眠っていそうな屋根裏部屋もイイ
何が出てくるか分からないから、探検しがいがありそう




クマ猟解禁、1頭捕獲 「手負い」恐れ猟師慎重(2016/11/15 22:11神戸新聞NEXT)

“初日は佐用町でクマの雌1頭が仕留められたが、現場では手負いにした際の危険性などから狩猟に慎重な声も多く、
 解禁の効果に対する見通しは立っていない。

 県内では今年、餌不足などで10月以降にクマの出没が急増し、人がけがをする被害も2件発生。
 人とクマとの共生の在り方は、狩猟解禁で保護から適正管理へと大きな転機を迎えた。

 今回は猟師1人1頭、1カ月の制限付きで140人にクマの狩猟許可が出されたが、猟師の高齢化も進み
「誰でも撃てるようにしないと、クマがどんどん増えて被害が広がる」と訴える。”



メスなら、子どもはいなかっただろうか?
こんなことで喜ぶ人が少ない世界になればいいのになあ

そもそも、ヒトの暮らし方が原因なのに、「害獣」と呼ばれて殺される動物たち

ヒトは、食料、ファッション、薬として、大量に殺して種ごと絶滅させ続けていることには目をふせて、
今の暮らしを続けるために、まださらに殺している

まず、銃がなくなればいい
猟師を育てるより、共生の道を探すのがこれからの世界なんだ


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