■『くまのアーネストおじさん ふたりは まちの おんがくか』(ブック・ローン出版)
ガブリエル・バンサン/作 森比左志/訳
1983年初版 1994年第6刷
※「作家別」カテゴリーに追加しました。
<あとがき もりひさし 1983>
2人は貧乏暮らし 雨漏りを直す金策からはじまるところが庶民的な味わいです
性格の違う1人の対照がお話を運ぶ面白さです
中に言葉のないページもありますが、絵の中からその気持ちを読み取ることも
この絵本の見どころの1つです
▼あらすじ(ネタバレ注意
「屋根の雨漏りを冬までに直さなくちゃね」
お金の心配をしているアーネストに、セレスティーヌは
「いい考えがあるわ バイオリンはどこ?」
もう寝る時間だからと寝床に入ってしまうアーネスト
セレスティーヌは、屋根裏からバイオリンを持ち出して
「明日、街角でバイオリンを弾くのよ そうしてお金をたくさん作るの!」
翌日、試してみるとどうもうまくいかずに意気消沈してしまうアーネスト
セレスティーヌ
「明日、もう一度やってみるのよ 私、一緒に歌うわ」
初めて聞くセレスティーヌの歌声にビックリ
「とてもいい声だよ こんなにステキな歌を どこで覚えたの?」
翌日、また街角に立つ2人
「すこし、こわいわ 私」
「目をつむって歌えばいいよ セレスティーヌ」
結果は大成功
2人は屋根の修理のことを忘れて、お互いにお祝いのプレゼントを交換し合う
「でも、お金使いすぎたわ どうするの?」
「明日、また働けばいいよ セレスティーヌ」
*
こういうのが、本来の「働いて、暮らす」てことだな
自分のできること、やっていて愉快なこと、そして人を喜ばせること
その代価として、必要なモノだけをそろえること
ほんとのほんとは、そもそもすべて無償のはず
2人は喜びのあまりに互いにプレゼント交換をしてしまうのも愉快
アーネストのボロボロになったクツの代わりに、ちょっと派手だけどステキなクツを
セレスティーヌには、冬になっても寒くならないようにマフラーを
互いへの思いやりあふれる贈り物
なにげにペアルックのようだし
楽器が1つでも弾けるって素晴らしい才能
楽譜が読めちゃうアーネストもステキ
セレスティーヌは、一体どんな歌を、どんな声でうたったのか
それを見に集まる大勢の人々
そんな文化のある風土もイイ
日本の都心でストリート演奏をしていると
「うるさい」とすぐ苦情がきて、警察が来るのとは大違い
心の余裕のせいなのかな
宝ものがたくさん眠っていそうな屋根裏部屋もイイ
何が出てくるか分からないから、探検しがいがありそう
*
●クマ猟解禁、1頭捕獲 「手負い」恐れ猟師慎重(2016/11/15 22:11神戸新聞NEXT)
“初日は佐用町でクマの雌1頭が仕留められたが、現場では手負いにした際の危険性などから狩猟に慎重な声も多く、
解禁の効果に対する見通しは立っていない。
県内では今年、餌不足などで10月以降にクマの出没が急増し、人がけがをする被害も2件発生。
人とクマとの共生の在り方は、狩猟解禁で保護から適正管理へと大きな転機を迎えた。
今回は猟師1人1頭、1カ月の制限付きで140人にクマの狩猟許可が出されたが、猟師の高齢化も進み
「誰でも撃てるようにしないと、クマがどんどん増えて被害が広がる」と訴える。”
メスなら、子どもはいなかっただろうか?
こんなことで喜ぶ人が少ない世界になればいいのになあ
そもそも、ヒトの暮らし方が原因なのに、「害獣」と呼ばれて殺される動物たち
ヒトは、食料、ファッション、薬として、大量に殺して種ごと絶滅させ続けていることには目をふせて、
今の暮らしを続けるために、まださらに殺している
まず、銃がなくなればいい
猟師を育てるより、共生の道を探すのがこれからの世界なんだ
【ブログ内関連記事】
『シリーズ鳥獣害を考える2 イノシシはなぜ田畑に害をあたえるの?』(農山漁村文化協会)
シリーズ鳥獣害を考える3『かわいい目のシカが害獣ってどうして?』(農山漁村文化協会)
『なぜハクビシン・アライグマは急にふえたの?』(農山漁村文化協会)
『人はなぜカラスとともだちになれないの?』(農山漁村文化協会)
ガブリエル・バンサン/作 森比左志/訳
1983年初版 1994年第6刷
※「作家別」カテゴリーに追加しました。
<あとがき もりひさし 1983>
2人は貧乏暮らし 雨漏りを直す金策からはじまるところが庶民的な味わいです
性格の違う1人の対照がお話を運ぶ面白さです
中に言葉のないページもありますが、絵の中からその気持ちを読み取ることも
この絵本の見どころの1つです
▼あらすじ(ネタバレ注意
「屋根の雨漏りを冬までに直さなくちゃね」
お金の心配をしているアーネストに、セレスティーヌは
「いい考えがあるわ バイオリンはどこ?」
もう寝る時間だからと寝床に入ってしまうアーネスト
セレスティーヌは、屋根裏からバイオリンを持ち出して
「明日、街角でバイオリンを弾くのよ そうしてお金をたくさん作るの!」
翌日、試してみるとどうもうまくいかずに意気消沈してしまうアーネスト
セレスティーヌ
「明日、もう一度やってみるのよ 私、一緒に歌うわ」
初めて聞くセレスティーヌの歌声にビックリ
「とてもいい声だよ こんなにステキな歌を どこで覚えたの?」
翌日、また街角に立つ2人
「すこし、こわいわ 私」
「目をつむって歌えばいいよ セレスティーヌ」
結果は大成功
2人は屋根の修理のことを忘れて、お互いにお祝いのプレゼントを交換し合う
「でも、お金使いすぎたわ どうするの?」
「明日、また働けばいいよ セレスティーヌ」
*
こういうのが、本来の「働いて、暮らす」てことだな
自分のできること、やっていて愉快なこと、そして人を喜ばせること
その代価として、必要なモノだけをそろえること
ほんとのほんとは、そもそもすべて無償のはず
2人は喜びのあまりに互いにプレゼント交換をしてしまうのも愉快
アーネストのボロボロになったクツの代わりに、ちょっと派手だけどステキなクツを
セレスティーヌには、冬になっても寒くならないようにマフラーを
互いへの思いやりあふれる贈り物
なにげにペアルックのようだし
楽器が1つでも弾けるって素晴らしい才能
楽譜が読めちゃうアーネストもステキ
セレスティーヌは、一体どんな歌を、どんな声でうたったのか
それを見に集まる大勢の人々
そんな文化のある風土もイイ
日本の都心でストリート演奏をしていると
「うるさい」とすぐ苦情がきて、警察が来るのとは大違い
心の余裕のせいなのかな
宝ものがたくさん眠っていそうな屋根裏部屋もイイ
何が出てくるか分からないから、探検しがいがありそう
*
●クマ猟解禁、1頭捕獲 「手負い」恐れ猟師慎重(2016/11/15 22:11神戸新聞NEXT)
“初日は佐用町でクマの雌1頭が仕留められたが、現場では手負いにした際の危険性などから狩猟に慎重な声も多く、
解禁の効果に対する見通しは立っていない。
県内では今年、餌不足などで10月以降にクマの出没が急増し、人がけがをする被害も2件発生。
人とクマとの共生の在り方は、狩猟解禁で保護から適正管理へと大きな転機を迎えた。
今回は猟師1人1頭、1カ月の制限付きで140人にクマの狩猟許可が出されたが、猟師の高齢化も進み
「誰でも撃てるようにしないと、クマがどんどん増えて被害が広がる」と訴える。”
メスなら、子どもはいなかっただろうか?
こんなことで喜ぶ人が少ない世界になればいいのになあ
そもそも、ヒトの暮らし方が原因なのに、「害獣」と呼ばれて殺される動物たち
ヒトは、食料、ファッション、薬として、大量に殺して種ごと絶滅させ続けていることには目をふせて、
今の暮らしを続けるために、まださらに殺している
まず、銃がなくなればいい
猟師を育てるより、共生の道を探すのがこれからの世界なんだ
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シリーズ鳥獣害を考える3『かわいい目のシカが害獣ってどうして?』(農山漁村文化協会)
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『人はなぜカラスとともだちになれないの?』(農山漁村文化協会)