■アヌップ・シャー写真展 「マサイマラ」@コニカミノルタプラザ(2016.11.22)
2016年10月29日(土)~11月24日(木)までで、こちらも慌てて行ってきた
●コニカミノルタプラザ 運営終了のお知らせ
“1954年に自社ギャラリー(コニカミノルタプラザの前身)を開設して以来、
長年にわたり、コニカミノルタの創業事業であった写真、映像分野における文化・芸術への貢献を目的に、
写真展をはじめとした様々な情報発信活動を通じた、皆様とのコミュニケーションの場としてコニカミノルタプラザを運営してきました。
2006年のカメラ・フォト事業終了後も同様の目的にて運営を継続してきましたが、
事業終了から10年経過し、文化・芸術への貢献の役割は十分に果たしたとの判断により、運営終了を決定しました。”
このニュースをツイートかどこかで読んで、初めて「コニカミノルタプラザ」を知り(失礼
なくなる前に行かなきゃと思ったら、最終日で15時終了
その前に楳図さんの展覧会を観て、すっかり順番間違えたとガッカリ
今回はその時のリベンジv
前回同様、動物ものなのが嬉しい
アヌップ・シャーさん
このプロフィール写真だけでももうストーリー性を感じる強烈な1枚
彼自身が荒野の一部のような存在感
シマウマ / 大乾季、10月中旬
チラシの表紙 どの写真も低い位置で、地面にカメラを置いた状態で待つ形?
シャッター音で動物の注意をひいたところを撮った作品が多かった
ライオンの母子 / 大雨季、4月上旬
ジャッカル / 小乾季、2月上旬
ゾウ
ゾウの子どもはヒトと同様、成人するまで18年ほどかかるため、それまでは母ゾウ、群れに守られて育つ
だから、知能も高くて、社会性があり、感情豊かなんだな
もちろん、ほかの動物たちも感情があるけれども、ゾウの瞳にはより深い慈愛を感じる
それにしても大~~~きな足
地面に置いたカメラの位置から見たゾウは本当に大きい/驚
その他にも、一心不乱に走って移動するヌーの群れも印象に強い
“年老いたものも、若いものも、弱いものも、強いものも、生き延びるためには群れとともに走りつづける”
草食動物たちは、群れが維持できるだけの草を求めて、常に移動しつづけなければならない
体力を奪われ、群れから離れると、その瞬間を待っている肉食動物の姿
そのおこぼれにあずかろうとする鳥が待っている
A:ヌーは、カメラが小さな動物なのか、危険はないのか、興味を示しながらも過ぎ去って行った
■中村征夫写真展「琉球 ふたつの海」
“沖縄の海の美しい景観は、乱開発で損なわれた時代を乗り越え、
いま、陽光にきらめく珊瑚礁がよみがえるまでになりました。
長く沖縄の海を撮り続けてきた中村氏が「これこそが真の琉球の海の姿なのだ」と感じ、
撮り下ろしたクジラやマンタ、愛らしい生きものたちの一瞬の輝きを展示します。”
ほんとはトークイベントも行きたかったが断念
以前のうるまさん同様、なんの予備知識もなく行ったので、どんな写真家さんかも知らない状態
竹沢うるま トークイベント@キヤノンホールS(東京・品川)(2016.10.22)
自然のつくりだす色と形は、これほど多種多様で、美しいものか/驚×5000
4mのマンタが大迫力! 水族館で息苦しそうに生きているのとは全然違う、これが本来の姿
集まることもあるらしく、何匹も映ってる写真も貴重な1枚
私の好きなクジラは2枚ほど、ウミガメさんはいなかった
あくまでサンゴ礁と、そこに共生する魚たちの姿に焦点をあてている
クマノミや、ほかの熱帯魚も、こうしてアップで撮ると、
1色の黄色に見えても、目の周り1つとっても、
どんな天才的なメイクアップアーティストでも、どんな天才的な画家でも描けない、
きらびやかで、吸い込まれるような模様があることに気づく
魚にも感情があり、好奇心で覗き込むもの、穴から顔だけ出すもの、警戒するもの、それぞれ
オオイヌノフグリのような花にも見えるけれども、これも触手の一種?
“沖縄県民に親しまれ、食されている“県魚”グルクン。
しかし、それがアギヤー(追い込み漁)という過酷な漁法で捕獲され、
そこに想像を超える人間ドラマがあることはほとんど知られていません。
厳しい試練を乗り越え、魚群を追い続ける海人(ウミンチュ)たちの日常をモノクロ写真でとらえた作品を展示します。”
カラフルな世界から一変 今度は海と闘い、生活する漁師の世界をモノクロで撮った展示
昭和30年代 きっともっとも漁が活気づいていた頃だろう
最近読んだ本橋成一氏の『老人と海 与那国島』(朝日新聞社)とリンクして驚いた
同じくサバニを使って、クバで作った笠をかぶってはいるけれども、本では大きなカジキをとるが、
ここでは庶民の魚グルクンを網でとる様子が丁寧に順を追って撮られている
みんなで舟を出し、魚群のいる場所を見定める重要な役目のヒトがいる
魚群を見つけるなり、戦場のようなスピードと勢いで連携作業がはじまる
周囲に網を張り、魚群の下に潜って群れを網の中に引き寄せる
タイミングを見計らって、一気にまとめてすくい上げる
私が一番印象に残ったのは、逃げられないと悟り、網の中で暴れて、
海中に散る無数のウロコのかけらが太陽に照らされて光っている1枚
命対命の戦いは、目をそむけたくなる酷さを感じて胸が詰まる
漁師は大きな握り飯を手早く食べる
おかずは釣り上げたばかりのグルクン 皮をはいで、海の塩気だけで食べるのは格別だという
魚群を再び見つけると、続けて漁をすることもある
陸にあがると、網を修繕したりする仕事もある
魚を見定めるのは、女の重要な役目だった
ソファには、サカナくん絶賛の帯のついた新刊写真集が数冊置いてあった
*
最初は乾いた草原の大型動物たち
その隣りは、豊かで無限にカラフルな沖縄の海
そして最後は、昭和の高度経済成長期の食を支えた漁師のモノクロ写真
この3つのまったく違った見せ方の対比が面白い
*
さり気なく展示室の前の机でなにか書いている男性が気にはなっていたけど、
中村征夫さん当人と知ってビックリ/驚
また私の「なぜなぜ坊や攻撃」に長々とつき合わせてしまったのだけれども、
とっても気さくで、丁寧に説明してくださって、いい方だった/礼
本橋さんの話をしたら、ご存じないようだった 写真家同士の交流は少ないのだろうか?
なぜグルクン?
Q:本橋さんはカジキの話だったんですけど、なぜグルクンばかりとるんですか?
中村:沖縄の県魚で、日常の食卓に並ぶ、もっとも食べられている魚なんです
Q:でも、今の一気にどっさりとってしまう乱獲とは違うんですよね?
中村:とれる量しかとらないです だからグルクンの群れも減らない
Q:でも、やっぱり少子高齢化などで漁師は減ってる?
中村:減っています どう漁を存続していくか問題になっている
サンゴ礁は透明な動物
Q:どうして、あんなに美しい色の魚が多いのか?
中村:
サンゴ礁はもともとは透明な動物(植物かと思った/驚
動物性プランクトンしか食べない
その動物性プランクトンは、山からおりてきたり、
ありとあらゆる水源からきて、さまざまな色をもつ
それを吸収するのであの色になる
そんなカラフルなサンゴ礁の中で、鯉みたいなグレーの色の魚がいたら、浅い海だとかえって目立って
ほかの魚に食べられてしまうから、サンゴ礁と同じようにカラフルになるのでは
色盲の魚とカラーで見える魚がいる
中村:でも魚って色盲らしいです モノクロで相手を見極めている
自分ではこのカラフルな美しい色を見れないんだ!
中村:中にはカラーで見える魚がいるらしいですけど
写真の色
Q:実際に潜って見た色と、写真にした時の色は、まったく同じですか?
中村:
ほんとにこういう色ですよ 本当にカラフル
この色は・・・という技術を使っていますが、モノクロのほうは自分で焼きました
(専門用語は分からなかった
サンゴ礁が海を育み、それはヒトの生活とも密接に関わっている
Q:でも、このサンゴ礁が枯れ始めているんですよね?
中村:
海水温が上がるとサンゴ礁は死んでしまいます
そうすると、サンゴ礁に住む小魚が死ぬ それを食べる大きな魚が減る
最終的には、ヒトが食べる魚もなくなるし、いろいろな弊害が起きる
でも、ボクは“地球温暖化を止めよう!”と声高に言うのはキライなんです
私:
この展示のどこにもそんなことが書いてないですよね
でも、このサンゴ礁は残していきたい
どうしたらいいと思います?
中村:
人間が今の便利な暮らしを変えるしかない
電気ですぐ料理や洗濯ができるとか、スーパーや、コンビニですぐ食料が買えるとか
【ブログ内関連記事】
『地球が壊れる前に』原題:Before The Flood
映画『あたらしい野生の地ーリワイルディング』(ネタバレ注意)@渋谷アップリンク
ホット・スポット 最後の楽園 season2 第4回 天空の秘境 パンダの王国
星野道夫さんまとめ
<今回拾ってきたチラシ>
instagramにも載せます
2016年10月29日(土)~11月24日(木)までで、こちらも慌てて行ってきた
●コニカミノルタプラザ 運営終了のお知らせ
“1954年に自社ギャラリー(コニカミノルタプラザの前身)を開設して以来、
長年にわたり、コニカミノルタの創業事業であった写真、映像分野における文化・芸術への貢献を目的に、
写真展をはじめとした様々な情報発信活動を通じた、皆様とのコミュニケーションの場としてコニカミノルタプラザを運営してきました。
2006年のカメラ・フォト事業終了後も同様の目的にて運営を継続してきましたが、
事業終了から10年経過し、文化・芸術への貢献の役割は十分に果たしたとの判断により、運営終了を決定しました。”
このニュースをツイートかどこかで読んで、初めて「コニカミノルタプラザ」を知り(失礼
なくなる前に行かなきゃと思ったら、最終日で15時終了
その前に楳図さんの展覧会を観て、すっかり順番間違えたとガッカリ
今回はその時のリベンジv
前回同様、動物ものなのが嬉しい
アヌップ・シャーさん
このプロフィール写真だけでももうストーリー性を感じる強烈な1枚
彼自身が荒野の一部のような存在感
シマウマ / 大乾季、10月中旬
チラシの表紙 どの写真も低い位置で、地面にカメラを置いた状態で待つ形?
シャッター音で動物の注意をひいたところを撮った作品が多かった
ライオンの母子 / 大雨季、4月上旬
ジャッカル / 小乾季、2月上旬
ゾウ
ゾウの子どもはヒトと同様、成人するまで18年ほどかかるため、それまでは母ゾウ、群れに守られて育つ
だから、知能も高くて、社会性があり、感情豊かなんだな
もちろん、ほかの動物たちも感情があるけれども、ゾウの瞳にはより深い慈愛を感じる
それにしても大~~~きな足
地面に置いたカメラの位置から見たゾウは本当に大きい/驚
その他にも、一心不乱に走って移動するヌーの群れも印象に強い
“年老いたものも、若いものも、弱いものも、強いものも、生き延びるためには群れとともに走りつづける”
草食動物たちは、群れが維持できるだけの草を求めて、常に移動しつづけなければならない
体力を奪われ、群れから離れると、その瞬間を待っている肉食動物の姿
そのおこぼれにあずかろうとする鳥が待っている
A:ヌーは、カメラが小さな動物なのか、危険はないのか、興味を示しながらも過ぎ去って行った
■中村征夫写真展「琉球 ふたつの海」
“沖縄の海の美しい景観は、乱開発で損なわれた時代を乗り越え、
いま、陽光にきらめく珊瑚礁がよみがえるまでになりました。
長く沖縄の海を撮り続けてきた中村氏が「これこそが真の琉球の海の姿なのだ」と感じ、
撮り下ろしたクジラやマンタ、愛らしい生きものたちの一瞬の輝きを展示します。”
ほんとはトークイベントも行きたかったが断念
以前のうるまさん同様、なんの予備知識もなく行ったので、どんな写真家さんかも知らない状態
竹沢うるま トークイベント@キヤノンホールS(東京・品川)(2016.10.22)
自然のつくりだす色と形は、これほど多種多様で、美しいものか/驚×5000
4mのマンタが大迫力! 水族館で息苦しそうに生きているのとは全然違う、これが本来の姿
集まることもあるらしく、何匹も映ってる写真も貴重な1枚
私の好きなクジラは2枚ほど、ウミガメさんはいなかった
あくまでサンゴ礁と、そこに共生する魚たちの姿に焦点をあてている
クマノミや、ほかの熱帯魚も、こうしてアップで撮ると、
1色の黄色に見えても、目の周り1つとっても、
どんな天才的なメイクアップアーティストでも、どんな天才的な画家でも描けない、
きらびやかで、吸い込まれるような模様があることに気づく
魚にも感情があり、好奇心で覗き込むもの、穴から顔だけ出すもの、警戒するもの、それぞれ
オオイヌノフグリのような花にも見えるけれども、これも触手の一種?
“沖縄県民に親しまれ、食されている“県魚”グルクン。
しかし、それがアギヤー(追い込み漁)という過酷な漁法で捕獲され、
そこに想像を超える人間ドラマがあることはほとんど知られていません。
厳しい試練を乗り越え、魚群を追い続ける海人(ウミンチュ)たちの日常をモノクロ写真でとらえた作品を展示します。”
カラフルな世界から一変 今度は海と闘い、生活する漁師の世界をモノクロで撮った展示
昭和30年代 きっともっとも漁が活気づいていた頃だろう
最近読んだ本橋成一氏の『老人と海 与那国島』(朝日新聞社)とリンクして驚いた
同じくサバニを使って、クバで作った笠をかぶってはいるけれども、本では大きなカジキをとるが、
ここでは庶民の魚グルクンを網でとる様子が丁寧に順を追って撮られている
みんなで舟を出し、魚群のいる場所を見定める重要な役目のヒトがいる
魚群を見つけるなり、戦場のようなスピードと勢いで連携作業がはじまる
周囲に網を張り、魚群の下に潜って群れを網の中に引き寄せる
タイミングを見計らって、一気にまとめてすくい上げる
私が一番印象に残ったのは、逃げられないと悟り、網の中で暴れて、
海中に散る無数のウロコのかけらが太陽に照らされて光っている1枚
命対命の戦いは、目をそむけたくなる酷さを感じて胸が詰まる
漁師は大きな握り飯を手早く食べる
おかずは釣り上げたばかりのグルクン 皮をはいで、海の塩気だけで食べるのは格別だという
魚群を再び見つけると、続けて漁をすることもある
陸にあがると、網を修繕したりする仕事もある
魚を見定めるのは、女の重要な役目だった
ソファには、サカナくん絶賛の帯のついた新刊写真集が数冊置いてあった
*
最初は乾いた草原の大型動物たち
その隣りは、豊かで無限にカラフルな沖縄の海
そして最後は、昭和の高度経済成長期の食を支えた漁師のモノクロ写真
この3つのまったく違った見せ方の対比が面白い
*
さり気なく展示室の前の机でなにか書いている男性が気にはなっていたけど、
中村征夫さん当人と知ってビックリ/驚
また私の「なぜなぜ坊や攻撃」に長々とつき合わせてしまったのだけれども、
とっても気さくで、丁寧に説明してくださって、いい方だった/礼
本橋さんの話をしたら、ご存じないようだった 写真家同士の交流は少ないのだろうか?
なぜグルクン?
Q:本橋さんはカジキの話だったんですけど、なぜグルクンばかりとるんですか?
中村:沖縄の県魚で、日常の食卓に並ぶ、もっとも食べられている魚なんです
Q:でも、今の一気にどっさりとってしまう乱獲とは違うんですよね?
中村:とれる量しかとらないです だからグルクンの群れも減らない
Q:でも、やっぱり少子高齢化などで漁師は減ってる?
中村:減っています どう漁を存続していくか問題になっている
サンゴ礁は透明な動物
Q:どうして、あんなに美しい色の魚が多いのか?
中村:
サンゴ礁はもともとは透明な動物(植物かと思った/驚
動物性プランクトンしか食べない
その動物性プランクトンは、山からおりてきたり、
ありとあらゆる水源からきて、さまざまな色をもつ
それを吸収するのであの色になる
そんなカラフルなサンゴ礁の中で、鯉みたいなグレーの色の魚がいたら、浅い海だとかえって目立って
ほかの魚に食べられてしまうから、サンゴ礁と同じようにカラフルになるのでは
色盲の魚とカラーで見える魚がいる
中村:でも魚って色盲らしいです モノクロで相手を見極めている
自分ではこのカラフルな美しい色を見れないんだ!
中村:中にはカラーで見える魚がいるらしいですけど
写真の色
Q:実際に潜って見た色と、写真にした時の色は、まったく同じですか?
中村:
ほんとにこういう色ですよ 本当にカラフル
この色は・・・という技術を使っていますが、モノクロのほうは自分で焼きました
(専門用語は分からなかった
サンゴ礁が海を育み、それはヒトの生活とも密接に関わっている
Q:でも、このサンゴ礁が枯れ始めているんですよね?
中村:
海水温が上がるとサンゴ礁は死んでしまいます
そうすると、サンゴ礁に住む小魚が死ぬ それを食べる大きな魚が減る
最終的には、ヒトが食べる魚もなくなるし、いろいろな弊害が起きる
でも、ボクは“地球温暖化を止めよう!”と声高に言うのはキライなんです
私:
この展示のどこにもそんなことが書いてないですよね
でも、このサンゴ礁は残していきたい
どうしたらいいと思います?
中村:
人間が今の便利な暮らしを変えるしかない
電気ですぐ料理や洗濯ができるとか、スーパーや、コンビニですぐ食料が買えるとか
【ブログ内関連記事】
『地球が壊れる前に』原題:Before The Flood
映画『あたらしい野生の地ーリワイルディング』(ネタバレ注意)@渋谷アップリンク
ホット・スポット 最後の楽園 season2 第4回 天空の秘境 パンダの王国
星野道夫さんまとめ
<今回拾ってきたチラシ>
instagramにも載せます