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Channel: メランコリア
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「ワンロード~現代アボリジニ・アートの世界」ほか@アートシーン

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イギリス系入植者のキャニングらが切り拓いた
北部の牧草地から南部の食肉市場へと牛を運ぶ重要なルートとなり
オーストラリアの開拓史に刻まれる輝かしい出来事として知られるが
その影に大勢の先住民アボリジニが故郷を追われ、殺されたことは語られてこなかった

 

今回の展覧会では、アボリジニ35人の作品が並ぶ
アボリジニ自らが祖先の道をたどって絵にするプロジェクト



文字を持たないアボリジニにとって、絵は土地の歴史、神話などを伝える重要な手段

青いは井戸、無数の点や線は植物、祖先の精霊、自分たちが通る道を表す
 

道の周辺は、白人にとってはただの「荒野」
アボリジニにとっては「豊かな大地」だった


6人の女性が描いた作品


この真ん中の赤いラインは牛追いルートではない


「両側には野焼きや、狩猟をした場所がモザイクのように描かれている
 この地に牛追いルートは通っていても示されていない
 アボリジニにとっては重要ではないからです」


泉を守る祖先の精霊

この地を去って100年あまり経ても、アボリジニは精霊が今も泉の底にいると信じている

教授:


「オーストラリアの開拓の歴史にとって牛追いルートを造ったはサクセスストーリー
 そこでアボリジニがどんな経験をしてきたかは、ほとんどのオーストラリア人は知らなかった
 彼らがあらわした自然のあり方、強いメッセージをぜひ受け取ってほしい」

(常々、アボリジニも、北海道の先住民アイヌ民族、アラスカの先住民エスキモー、
 アメリカ開拓で大量虐殺されたネイティヴアメリカン、沖縄県民もすべてつながる気がしている




「ポンティアナック」(マレーシア女性の作品)
 

出産、男性の暴力で亡くなった女性の幽霊に扮した女性たちの会話

「生理のことを悪魔だっていう人もいるわ」
「汚いってことでしょ」

「心が弱いからって言うよね」
「心が弱いって意味が分からない」

「ポンティアナック」に扮することで、弱い立場に立たされている女性の本音を社会に投げかけている




タイ 若者たちが火のボールで遊んでいる
この村では1960年代、共産主義と疑われた農民たちが政府軍の弾圧を受けた

光線や炎はかつて農民を殺した武器
隠された歴史、薄れゆく記憶、危ういバランスの上に成り立つタイを象徴している


 

イギリスに生まれ、独立直後のナイジェリアで育ったインカ
2つの異文化の間で揺れ動くアイデンティティがテーマ
ナイジェリアで幸福をもたらすとされる双子の神が蝶の上で遊ぶ

頭部の地球儀は、イギリスの植民地を示し、英国式の教育を受けたことを表す
民族衣装だと思っていたアフリカサラサは、ヨーロッパで大量生産され輸入されたものだった




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