■『ベストパートナーになるために』(三笠書房)
原題 Men are from Mars, Women are from Venus by John Gray
ジョン・グレイ/著 大島渚/訳
初版2001年 1300円
※2002.1~のノートよりメモを抜粋しました。
※「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。
【内容抜粋メモ】
男の自信は女のひと言で作られる
女は「拒絶」、男は「挫折」が怖い
彼女の不幸は、彼の最大の恐怖 自分が役不足という恐れ
父親が母親を満足させている家庭で育つと“愛する自信”“自分は完璧じゃない”と
失敗を認めることができるが、こういう家庭で育つケースがほとんどない
男は「調停屋(ミスター・フィクサー)」、女は「教育委員長」になりたがる
「自主独立」が男の誇り 「達成感」が男の自己証明
男は分析して満足、女は話してスッキリ
男は新聞やスポーツ観戦でいったん自分の問題から離れてモード変換する
女は話しながら問題解決の道筋をつける
男が穴に閉じこもった時は、自分で問題を解決したい時
あれこれ質問したり、心配せず放っておくのが信頼の証
些細な気配りはリッチな生活より女を幸せにする
相手の心が向くと安心で「一点豪華主義」の愛情表現になる
「小さな幸せ」の積み重ね
●「愛情タンク」
女の「愛情タンク」を常に満杯にすると、女は自信をもって男を受け入れ、励まし、信頼・尊敬を抱くようになる
家庭が安定すると、男はもっと仕事に精を出せる
(女は家庭、男は仕事って昭和なかほり 2016
男は「人生の成功」を目指して必死に努力する
それが人の価値、女に愛される条件だと思い込む
異性、同性からの信頼、愛情は、仕事、人生の成功からのみ得られるわけではないこと、
日々の気遣い、感謝することで示す
「女の不公平感」自分は軽視されている 見返りがない
ケア:
一方的に多くのことをしてあげるのをやめる
自分を甘やかし、やりたいことを優先させる
「男の拒絶感」
小さな気遣いでは不足 何もしなくなる
男は求められて初めて救いの手をさしのべる
男の「愛情タンク」は、自分の「行為」に女が「感謝している・嬉しい」と、能力・存在価値を認められた時に増えていく
男性にものを頼むコツ:
1.タイミング
2.命令口調でなく下手に
3.用件は短く 自発的にするのを待たない
4.分かりやすく、回りくどくせず「~してほしい」と直接頼むこと
恋愛は「裸の自分」と向き合うこと
恋愛感情が心の奥にある「抑圧感」を表面に引っ張り出す
=過去に自分が表現できずにしまっておいた感情(疎外感、孤立感など)
過去の苦痛が現在に投影する
→突然の憂鬱、イライラ、自己防衛的、批判、不安
これらは自分を解放+癒すためのもので、誰かから本当に愛された時に表面化する
過去の傷を上手に癒すことで、より安定、豊か、創造的な愛情生活となる
愛情が心を大きく開き、互いの言動に傷つきやすくなっている
説明のつかない心の乱れの原因の90%は「過去」に関係している=子どもの頃の両親の諍いなど
●「書く」ことで気持ちを整理
現在に神経を集中させる働き
より深い意味を持つ原因を知り、感じ、経験することで、否定的感情は消し飛ぶ
*
以前に読んだいくつかの男女間の違いを書いた本と比べると
ベストセラーの1つである本作は、どこかまどろっこしさが残る
「コミュニケーションの大切さ」と「穴に入った男には何も言うな」は相反しているし、
「女の喜ぶ98の気遣い」も、男が読んだら「こんなにいっぺんにできるかいっ!」と怒りそう
男が書いて、男が訳したせいか?
「女の励ましは、男の自信」と「男を変えようとあれこれアドバイスする」違いも微妙
「~してもらえない?」ではなく「~してほしい」の違いも同じく
夜寝る前に「牛乳買ってきて」なんて頼まれたら男でなくても腹が立つだろうし
道に迷った時「人に聞いたほうが早い」と思うのは妥当じゃない?
でも根底に流れているのは、やはり「もうお別れだ」と思う前に
相手への思いやりを思い出して努力することが必要だってことか
それには1本筋の通った“愛”が不可欠で、修復不可能になった状態からそれを思い出すのはもっとも難しい
鶏が先か卵が先かとも思えてくる
それでも親の時代にはなかった、こうした男女対等の愛情表現のしかたマニュアルが
私の世代の男女を混乱させつつ、もう1歩進む助けにはなるだろう
(なんだか「あさイチ」の女の相談室系みたい 2016
原題 Men are from Mars, Women are from Venus by John Gray
ジョン・グレイ/著 大島渚/訳
初版2001年 1300円
※2002.1~のノートよりメモを抜粋しました。
※「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。
【内容抜粋メモ】
男の自信は女のひと言で作られる
女は「拒絶」、男は「挫折」が怖い
彼女の不幸は、彼の最大の恐怖 自分が役不足という恐れ
父親が母親を満足させている家庭で育つと“愛する自信”“自分は完璧じゃない”と
失敗を認めることができるが、こういう家庭で育つケースがほとんどない
男は「調停屋(ミスター・フィクサー)」、女は「教育委員長」になりたがる
「自主独立」が男の誇り 「達成感」が男の自己証明
男は分析して満足、女は話してスッキリ
男は新聞やスポーツ観戦でいったん自分の問題から離れてモード変換する
女は話しながら問題解決の道筋をつける
男が穴に閉じこもった時は、自分で問題を解決したい時
あれこれ質問したり、心配せず放っておくのが信頼の証
些細な気配りはリッチな生活より女を幸せにする
相手の心が向くと安心で「一点豪華主義」の愛情表現になる
「小さな幸せ」の積み重ね
●「愛情タンク」
女の「愛情タンク」を常に満杯にすると、女は自信をもって男を受け入れ、励まし、信頼・尊敬を抱くようになる
家庭が安定すると、男はもっと仕事に精を出せる
(女は家庭、男は仕事って昭和なかほり 2016
男は「人生の成功」を目指して必死に努力する
それが人の価値、女に愛される条件だと思い込む
異性、同性からの信頼、愛情は、仕事、人生の成功からのみ得られるわけではないこと、
日々の気遣い、感謝することで示す
「女の不公平感」自分は軽視されている 見返りがない
ケア:
一方的に多くのことをしてあげるのをやめる
自分を甘やかし、やりたいことを優先させる
「男の拒絶感」
小さな気遣いでは不足 何もしなくなる
男は求められて初めて救いの手をさしのべる
男の「愛情タンク」は、自分の「行為」に女が「感謝している・嬉しい」と、能力・存在価値を認められた時に増えていく
男性にものを頼むコツ:
1.タイミング
2.命令口調でなく下手に
3.用件は短く 自発的にするのを待たない
4.分かりやすく、回りくどくせず「~してほしい」と直接頼むこと
恋愛は「裸の自分」と向き合うこと
恋愛感情が心の奥にある「抑圧感」を表面に引っ張り出す
=過去に自分が表現できずにしまっておいた感情(疎外感、孤立感など)
過去の苦痛が現在に投影する
→突然の憂鬱、イライラ、自己防衛的、批判、不安
これらは自分を解放+癒すためのもので、誰かから本当に愛された時に表面化する
過去の傷を上手に癒すことで、より安定、豊か、創造的な愛情生活となる
愛情が心を大きく開き、互いの言動に傷つきやすくなっている
説明のつかない心の乱れの原因の90%は「過去」に関係している=子どもの頃の両親の諍いなど
●「書く」ことで気持ちを整理
現在に神経を集中させる働き
より深い意味を持つ原因を知り、感じ、経験することで、否定的感情は消し飛ぶ
*
以前に読んだいくつかの男女間の違いを書いた本と比べると
ベストセラーの1つである本作は、どこかまどろっこしさが残る
「コミュニケーションの大切さ」と「穴に入った男には何も言うな」は相反しているし、
「女の喜ぶ98の気遣い」も、男が読んだら「こんなにいっぺんにできるかいっ!」と怒りそう
男が書いて、男が訳したせいか?
「女の励ましは、男の自信」と「男を変えようとあれこれアドバイスする」違いも微妙
「~してもらえない?」ではなく「~してほしい」の違いも同じく
夜寝る前に「牛乳買ってきて」なんて頼まれたら男でなくても腹が立つだろうし
道に迷った時「人に聞いたほうが早い」と思うのは妥当じゃない?
でも根底に流れているのは、やはり「もうお別れだ」と思う前に
相手への思いやりを思い出して努力することが必要だってことか
それには1本筋の通った“愛”が不可欠で、修復不可能になった状態からそれを思い出すのはもっとも難しい
鶏が先か卵が先かとも思えてくる
それでも親の時代にはなかった、こうした男女対等の愛情表現のしかたマニュアルが
私の世代の男女を混乱させつつ、もう1歩進む助けにはなるだろう
(なんだか「あさイチ」の女の相談室系みたい 2016