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『もっと幸福な一日』(大和書房)

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『もっと幸福な一日』(大和書房)
吉野朔実/著 初版1994年 1250円

※2001.5~のノートよりメモを抜粋しました。
「読書感想メモリスト2」カテゴリーに追加しました。


まさに「シンプル・イズ・ザ・ベスト」

ときに難しく、尊い宗教などの教えよりも、
こんな言葉がもっとも早く心に届いて染みわたる

シンプルな絵と、カラフルな色、そしてひと言ひと言が
漫画家さんと思えないくらい(?)ズバリ的を得た金言ばかり



【内容抜粋メモ】

●幸福の条件
晴れている
寒くない
暑くない
帰る家がある
怒っていない
泣いていない
健康
愛されている
自分を愛している
愛するものがある



「本当の自分」とは、1番幸福なときのこと

「私がまだ神さまだったころ」

私とあなたを区別するために 人は人に名前をつけた

私と犬を区別するために 人は人に家を建てた

私と蕪を区別するために 人は蕪を皿にのせた

私と蟻を区別するために 人は人に沓を穿かせた

海の私を魚と呼んで 空の私を鳥と呼んだ

かつて私は花であり かつて私は星であった

人が名前をつけるまで

遠い昔 私がまだ神さまだったころ



「朝と昼と夜と」


たった今まで夢を見ていたのに
夢見心地の朝はない
一日のうちでもっとも現実的な時間
なにごとにつけ
はじまりの一歩を踏み出すときに
夢を見る余裕はない



目の前に いきなり人が落ちてきても
いるはずのないものが いるはずのない場所にいても
あるはずのないものが 目の前を横切っていっても
それは“そういうものなのかも”と納得する
あるいは“自分の気のせいかもしれない”と思う
真昼の不思議には 説得力がない



ヘビだと思ったら 紐だった
紐だと思ったら ヘビだった

夜の声には顔がない
振り向く心が 目鼻をつける



●幸福になるためのもっとも簡単な10の方法

てるてる坊主をつくる
着込む
脱ぐ
右足と左足を交互に出す
自分を他人と思う
とりあえず泣ききる
よく食べ、よく眠り、よく悩む
自分がしてあげたいと思うことでなく、相手がして欲しいと思っていることをする
愛されようとしないこと
今一番大事にしているものを捨てること


充実感+現実的な勝利+自然の恵み+解放感=至上の幸福


楽しむこと+遊ぶこと+貴ぶこと+喜ぶこと=しあわせ




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