■徹底解説!科学の“未解決問題” 心はどうやって生まれるのか?@サイエンスZERO
日本科学未来館での年に一度の公開収録「サイエンス・スタジアム」。
ゲスト:金井良太 (神経科学者)
竹内薫
南沢奈央
中村慶子アナ
心の問題は、人類最古の“未解決問題”とも言われる
<ポイント>
そもそも心ってなに?
心はどこにあるのか?
かなり昔から考えられてきた
プラトン
アリストテレス(プラトンの弟子
デカルト「松果体」
デカルトは、脳とは別に何かが存在すると考え「松果体」に注目
「松果体」に操縦席みたいな部屋があり、小人のような存在が心では?(最近のディズニーの映画になかったかい?
「ホムンクルス(小人)問題」
竹内:じゃ、心の中には誰がいる?
小人の中にまた小人がいる・・・と、永遠に本体が分からない
は脳のどこでつくられるのか?
「脳波」(電気信号)が先かどうか研究した
意志が生まれる時の脳の活動
アメリカのリベット
被験者に好きなタイミングで手首を動かしてもらう+「動かそう」と意志を感じたタイミングも報告してもらったら
「動かそう」と思う前に、脳波が出ていると分かった
竹内:脳波はどこからくる?
(あまりに専門的な話で飽きてきた子どもが騒いでる声が聞こえるよw
「補足運動野」から脳波が出る
ヘインズ 2008年の実験 fMRIで研究
左右のボタンを自由に押してもらい、脳のどこが反応しているのか調べた
「BA10」が「補足運動野」より先にはたらいた
「BA10」の活動パターンを見るだけで、次にどちらを動かすかが7秒前に分かる
金井:自分が意志に気づく前に、脳がすでに決めているみたいですよね
竹内:そうなると「BA10」はどこから働き始めたかって問題になりますよね(また小人?
2009 フランス シリグ博士の実験
被験者の脳にある「頭頂葉」に電気信号を与えると「話したい」などの意志が生まれた
(じゃあ、脳は電気で操作できるってこと?
金井:
この順番だというのは分からない
それぞれが密接に関係しながら1つの意志を作っているみたい
「頭頂葉」がなぜはたらくかも分からない
<会場からの質問>
女の子:なぜ脳だけ調べるんですか?
金井:
脳が動かなくなると、心(意識)がなくなってしまうから
でも、心臓がなくなっても心はなくなってしまう
でも、脳じゃないところは大体何をしているか分かっている
脳が何をしているかまだ分からないから、心はここにあるんじゃないかと大勢が考えている
<現代の新アプローチ>
心を人工的につくることはできる?
どう機能を組み合わせたら心が生まれるのか、コンピュータ上でプログラムで書いてしまう
実際の脳では出来ないことも、プログラムならいろんなパターンを試せる
人類初の試み とっかかりが見えてきた状態
これまでは「将棋の必勝法」など具体的な指示がないと動けなかった
今、開発中の人工知能は、トロッコが人工知能で「高い所に行く方法を考えろ」というプログラムで
これまでなら止まったままだったのが、自ら反動を利用して谷から脱出した!
「自らもっと高い所へ行こうという意志が生まれた」と金井さんは考えた
竹内:高い所へ行け、というプログラムを入れたのでは?
金井:そうではなく「人工意識」 トロッコは今どんな状況にいるか理解しようとしている
(そもそもトロッコは命がないから 高い所に行く必要性を感じないよね?
ヒトなら死んじゃうから登ろうって本能的な意志が生まれるけど
やっぱりトロッコは「上に行け」て指示されて、
数字の計算なら一番得意だからやったまでのことでは?
それを心って呼ぶのかなあ・・・?
「意識」に関わる「統合情報理論」
数式で表すとこうなる
金井:神経細胞だけがお皿の上に乗っていても何も生まれないはず つながることが非常に大切
アナ:いろんな細胞が複雑につながり合うことで、心が初めて生まれるんですね
金井:
私たちは「ここに心があるんじゃないか」と1箇所を突き止めようとしてきたが
この理論では、いろいろな部位が、それぞれの機能を持って、それが1つになることで心が初めて生まれるのではないか
(なんか最初に戻ったような? シナプスで脳が総合的に動いてるのは、これまでも分かってたから・・・
マウスの実験をヒトの脳におきかえてみてみたイラスト
弱い電気刺激を与えたら、眠っている時はわずか0.15秒で消えるが
起きている時は、いろんな場所に刺激が広がり、0.3秒間続く
つまり、起きている時は、神経細胞同士に密接なつながりがある→心を生み出すヒミツでは?
金井:
脳の仕組みが分かり始め、ネットワークとして1つのものを作ることが数学的に表現できるようになってきたので
理論+脳の研究で心の謎が解き明かされるのではないか(数学が発展したって話かい?
ナオ:なんか味気ない気がするw
金井:
脳は、分かれば分かるほど謎があって、エキサイティングな時代
ここに来ている子どもたちが大人になる頃には、もっと研究が進むはず
<投票:心は人工的に作れると思うか?>
これだけプレゼンしても、夢がないね
竹内:意外と少ない
ナオ:人間だけが持っているものだと信じたい気持ちも分かります
金井:
40%も作れると思ってくれたことに驚きました(さすがポジティヴシンキング!
ナオ:脳の研究がここまで進んでいることに驚きました
竹内:哲学、宗教の問題だった心が、数式、人工知能まできちゃったことがスゴイ
日本科学未来館での年に一度の公開収録「サイエンス・スタジアム」。
ゲスト:金井良太 (神経科学者)
竹内薫
南沢奈央
中村慶子アナ
心の問題は、人類最古の“未解決問題”とも言われる
<ポイント>
そもそも心ってなに?
心はどこにあるのか?
かなり昔から考えられてきた
プラトン
アリストテレス(プラトンの弟子
デカルト「松果体」
デカルトは、脳とは別に何かが存在すると考え「松果体」に注目
「松果体」に操縦席みたいな部屋があり、小人のような存在が心では?(最近のディズニーの映画になかったかい?
「ホムンクルス(小人)問題」
竹内:じゃ、心の中には誰がいる?
小人の中にまた小人がいる・・・と、永遠に本体が分からない
は脳のどこでつくられるのか?
「脳波」(電気信号)が先かどうか研究した
意志が生まれる時の脳の活動
アメリカのリベット
被験者に好きなタイミングで手首を動かしてもらう+「動かそう」と意志を感じたタイミングも報告してもらったら
「動かそう」と思う前に、脳波が出ていると分かった
竹内:脳波はどこからくる?
(あまりに専門的な話で飽きてきた子どもが騒いでる声が聞こえるよw
「補足運動野」から脳波が出る
ヘインズ 2008年の実験 fMRIで研究
左右のボタンを自由に押してもらい、脳のどこが反応しているのか調べた
「BA10」が「補足運動野」より先にはたらいた
「BA10」の活動パターンを見るだけで、次にどちらを動かすかが7秒前に分かる
金井:自分が意志に気づく前に、脳がすでに決めているみたいですよね
竹内:そうなると「BA10」はどこから働き始めたかって問題になりますよね(また小人?
2009 フランス シリグ博士の実験
被験者の脳にある「頭頂葉」に電気信号を与えると「話したい」などの意志が生まれた
(じゃあ、脳は電気で操作できるってこと?
金井:
この順番だというのは分からない
それぞれが密接に関係しながら1つの意志を作っているみたい
「頭頂葉」がなぜはたらくかも分からない
<会場からの質問>
女の子:なぜ脳だけ調べるんですか?
金井:
脳が動かなくなると、心(意識)がなくなってしまうから
でも、心臓がなくなっても心はなくなってしまう
でも、脳じゃないところは大体何をしているか分かっている
脳が何をしているかまだ分からないから、心はここにあるんじゃないかと大勢が考えている
<現代の新アプローチ>
心を人工的につくることはできる?
どう機能を組み合わせたら心が生まれるのか、コンピュータ上でプログラムで書いてしまう
実際の脳では出来ないことも、プログラムならいろんなパターンを試せる
人類初の試み とっかかりが見えてきた状態
これまでは「将棋の必勝法」など具体的な指示がないと動けなかった
今、開発中の人工知能は、トロッコが人工知能で「高い所に行く方法を考えろ」というプログラムで
これまでなら止まったままだったのが、自ら反動を利用して谷から脱出した!
「自らもっと高い所へ行こうという意志が生まれた」と金井さんは考えた
竹内:高い所へ行け、というプログラムを入れたのでは?
金井:そうではなく「人工意識」 トロッコは今どんな状況にいるか理解しようとしている
(そもそもトロッコは命がないから 高い所に行く必要性を感じないよね?
ヒトなら死んじゃうから登ろうって本能的な意志が生まれるけど
やっぱりトロッコは「上に行け」て指示されて、
数字の計算なら一番得意だからやったまでのことでは?
それを心って呼ぶのかなあ・・・?
「意識」に関わる「統合情報理論」
数式で表すとこうなる
金井:神経細胞だけがお皿の上に乗っていても何も生まれないはず つながることが非常に大切
アナ:いろんな細胞が複雑につながり合うことで、心が初めて生まれるんですね
金井:
私たちは「ここに心があるんじゃないか」と1箇所を突き止めようとしてきたが
この理論では、いろいろな部位が、それぞれの機能を持って、それが1つになることで心が初めて生まれるのではないか
(なんか最初に戻ったような? シナプスで脳が総合的に動いてるのは、これまでも分かってたから・・・
マウスの実験をヒトの脳におきかえてみてみたイラスト
弱い電気刺激を与えたら、眠っている時はわずか0.15秒で消えるが
起きている時は、いろんな場所に刺激が広がり、0.3秒間続く
つまり、起きている時は、神経細胞同士に密接なつながりがある→心を生み出すヒミツでは?
金井:
脳の仕組みが分かり始め、ネットワークとして1つのものを作ることが数学的に表現できるようになってきたので
理論+脳の研究で心の謎が解き明かされるのではないか(数学が発展したって話かい?
ナオ:なんか味気ない気がするw
金井:
脳は、分かれば分かるほど謎があって、エキサイティングな時代
ここに来ている子どもたちが大人になる頃には、もっと研究が進むはず
<投票:心は人工的に作れると思うか?>
これだけプレゼンしても、夢がないね
竹内:意外と少ない
ナオ:人間だけが持っているものだと信じたい気持ちも分かります
金井:
40%も作れると思ってくれたことに驚きました(さすがポジティヴシンキング!
ナオ:脳の研究がここまで進んでいることに驚きました
竹内:哲学、宗教の問題だった心が、数式、人工知能まできちゃったことがスゴイ