■『インガルス家の物語2 大きな森の小さな家』(福音館書店)
原題 LITTLE HOUSE ON THE PRAIRIE by Loura Ingalls Wilder
ローラ・インガルス・ワイルダー/著 ガース・ウィリアムズ/絵 恩地三保子/訳
初版1972年(1996年52刷)
※1999.4~のノートよりメモを抜粋しました。
※「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。
アメリカ・インディアン:
最初、東海岸に植民地をつくったヨーロッパ人の西部開拓時代
1776 合衆国独立
1830 ジャクソン大統領時に争いが激化 アパッチ、スー、シャイアンら部族と争う
「指定居住地」インディアン・テリトリーを制定する
1864 コロラド「サンド・クリークの虐殺」は、映画『ソルジャー・ブルー』で再現
1960以降、「レッド・パワー」として抵抗は続く
今作は1889年の話
テリトリーを白人に開放し、オクラホマ・テリトリーへの過渡期と思われる
『にぐるまひいて』 バーバラ・クーニー(ほるぷ出版)にリンク先あり
テレビ放送と並行して原作を読むのはなかなか楽しい
▼あらすじ(ネタバレ注意
大森林にも人が増え、父はもっと自然の残るアメリカ人のいない土地へ行こうと決心する
なんでも作れて、自然と家族を愛する者には、西部未開拓地を旅して
一から生活を始めることは、「重荷」よりも「冒険」、夢の実現だったのだろう
クリークを馬車のまま渡ったり、どこまでも地平線の草原で食事したり
犬のジャックは、一時、行方不明になる
ずっとついて歩いて、河を越えるんだもの犬にとってもタフだよなあ
水場もあるし、野生動物の肉もとれるから
「ここに家を建てよう!」と決める父
丸太で1本も釘を使わず、スイスイ作っていくけど
母が下敷きになって怪我をする
ここで、後の旧友となるエドワーズさん(本物は痩せてのっぽ)に出会う
ジャックも帰ってくる
「動物のいるところにはオオカミがいる」
戸口に布張りしかしてないのに、大きなハイイロオオカミの群れに囲まれて眠れない夜を明かす
重い戸も、屋根、暖炉も出来て、母の唯一の娘時代の思い出の品、陶器の人形を置く
床も仕上がって、1人の人間の手で可愛い家が建つってスゴイ!
でも、後にインディアン道のそばとわかって、急に出入りするようになる
スカンクの腰巻をして、ひどいニオイで、無表情、目だけが光るインディアンと出会う
少女の目には恐ろしく映ったことだろう
隣人スコットさんと井戸掘りをして、ロウソクの火で調べるのを怠ったおかげで
有毒ガスを吸って、スコットさんは死にかける
父はカウボーイのバイトをして立派な牝牛と赤ん坊の牛をもらってきて
牛乳、バター、チーズが作れるようになる
インディアンキャンプ跡でキレイな装飾玉を見つけて夢中になる
いつもいい子の姉メアリーに怒るローラ
ブラックベリーを摘みにクリークに出かけて、家族じゅうが「おこり熱」にかかって
動けなくなってしまう恐ろしい章もある
黒人の医者は、そこらじゅうが「おこり熱」の中で
「ここはみんな、命の瀬戸際だった スイカのせいだ」と言うが、父は信じずに食べた
当時、蚊の媒体する「マラリア」だとは知らなかった
煙突の火事、父が町へ行ったそら寂しい4日間
気ちがいじみた風、ガラス戸のお土産
犬のジャックはインディアンといがみあいをしてから鎖で始終つながれて短気になる
ミンクの毛皮が現金収入
(こんな昔から乱獲されていたんだなあ・・・
七面鳥はあっても、サンタクロースはクリークを渡れない
クリスマスにエドワーズさんは「サンタに頼まれた」と
ブリキのコップ、クッキー、キャンディをくれる
夜中の悲鳴はヒョウ
日に日に緊迫するインディアンとの大会議の騒ぎで身の凍る思いをする
大草原の火事後、畑にたくさん野菜を植えて「王様の暮らし」ができるはずだったのに
心あるインディアンのお蔭で皆殺しにならずに済んだものの
ワシントン政府の取り決めで移住者が兵隊に追われる前に
また旅立たなければならなくなる
インディアンの行列は見もの
ローラが見たがっていたパプーズ(インディアンの赤ちゃん)を欲しがるシーンはショッキング
「とにかくテリトリーに持ち込んだよりは、持ち出すもののほうが多いことは確かだからね」
といつも楽天的で、ポジティヴな父
♪わたしゃカルフォルニアに出かけていった
膝には洗いおけ一つ乗せ
家が恋しくなるたびに そんな自分に腹たてた
いつも夜になるとバイオリンを弾いて歌うお父さんの歌ってどんなメロディなんだろう
それを子守唄にして藁のベッドで眠る
自然の脅威を知っているからこそなお、
少女は、父、犬、屋根のある家、温かく平和な眠りにつける1日を
特別な幸福だと何度も書いている
原題 LITTLE HOUSE ON THE PRAIRIE by Loura Ingalls Wilder
ローラ・インガルス・ワイルダー/著 ガース・ウィリアムズ/絵 恩地三保子/訳
初版1972年(1996年52刷)
※1999.4~のノートよりメモを抜粋しました。
※「読書感想メモリスト」カテゴリーに追加しました。
アメリカ・インディアン:
最初、東海岸に植民地をつくったヨーロッパ人の西部開拓時代
1776 合衆国独立
1830 ジャクソン大統領時に争いが激化 アパッチ、スー、シャイアンら部族と争う
「指定居住地」インディアン・テリトリーを制定する
1864 コロラド「サンド・クリークの虐殺」は、映画『ソルジャー・ブルー』で再現
1960以降、「レッド・パワー」として抵抗は続く
今作は1889年の話
テリトリーを白人に開放し、オクラホマ・テリトリーへの過渡期と思われる
『にぐるまひいて』 バーバラ・クーニー(ほるぷ出版)にリンク先あり
テレビ放送と並行して原作を読むのはなかなか楽しい
▼あらすじ(ネタバレ注意
大森林にも人が増え、父はもっと自然の残るアメリカ人のいない土地へ行こうと決心する
なんでも作れて、自然と家族を愛する者には、西部未開拓地を旅して
一から生活を始めることは、「重荷」よりも「冒険」、夢の実現だったのだろう
クリークを馬車のまま渡ったり、どこまでも地平線の草原で食事したり
犬のジャックは、一時、行方不明になる
ずっとついて歩いて、河を越えるんだもの犬にとってもタフだよなあ
水場もあるし、野生動物の肉もとれるから
「ここに家を建てよう!」と決める父
丸太で1本も釘を使わず、スイスイ作っていくけど
母が下敷きになって怪我をする
ここで、後の旧友となるエドワーズさん(本物は痩せてのっぽ)に出会う
ジャックも帰ってくる
「動物のいるところにはオオカミがいる」
戸口に布張りしかしてないのに、大きなハイイロオオカミの群れに囲まれて眠れない夜を明かす
重い戸も、屋根、暖炉も出来て、母の唯一の娘時代の思い出の品、陶器の人形を置く
床も仕上がって、1人の人間の手で可愛い家が建つってスゴイ!
でも、後にインディアン道のそばとわかって、急に出入りするようになる
スカンクの腰巻をして、ひどいニオイで、無表情、目だけが光るインディアンと出会う
少女の目には恐ろしく映ったことだろう
隣人スコットさんと井戸掘りをして、ロウソクの火で調べるのを怠ったおかげで
有毒ガスを吸って、スコットさんは死にかける
父はカウボーイのバイトをして立派な牝牛と赤ん坊の牛をもらってきて
牛乳、バター、チーズが作れるようになる
インディアンキャンプ跡でキレイな装飾玉を見つけて夢中になる
いつもいい子の姉メアリーに怒るローラ
ブラックベリーを摘みにクリークに出かけて、家族じゅうが「おこり熱」にかかって
動けなくなってしまう恐ろしい章もある
黒人の医者は、そこらじゅうが「おこり熱」の中で
「ここはみんな、命の瀬戸際だった スイカのせいだ」と言うが、父は信じずに食べた
当時、蚊の媒体する「マラリア」だとは知らなかった
煙突の火事、父が町へ行ったそら寂しい4日間
気ちがいじみた風、ガラス戸のお土産
犬のジャックはインディアンといがみあいをしてから鎖で始終つながれて短気になる
ミンクの毛皮が現金収入
(こんな昔から乱獲されていたんだなあ・・・
七面鳥はあっても、サンタクロースはクリークを渡れない
クリスマスにエドワーズさんは「サンタに頼まれた」と
ブリキのコップ、クッキー、キャンディをくれる
夜中の悲鳴はヒョウ
日に日に緊迫するインディアンとの大会議の騒ぎで身の凍る思いをする
大草原の火事後、畑にたくさん野菜を植えて「王様の暮らし」ができるはずだったのに
心あるインディアンのお蔭で皆殺しにならずに済んだものの
ワシントン政府の取り決めで移住者が兵隊に追われる前に
また旅立たなければならなくなる
インディアンの行列は見もの
ローラが見たがっていたパプーズ(インディアンの赤ちゃん)を欲しがるシーンはショッキング
「とにかくテリトリーに持ち込んだよりは、持ち出すもののほうが多いことは確かだからね」
といつも楽天的で、ポジティヴな父
♪わたしゃカルフォルニアに出かけていった
膝には洗いおけ一つ乗せ
家が恋しくなるたびに そんな自分に腹たてた
いつも夜になるとバイオリンを弾いて歌うお父さんの歌ってどんなメロディなんだろう
それを子守唄にして藁のベッドで眠る
自然の脅威を知っているからこそなお、
少女は、父、犬、屋根のある家、温かく平和な眠りにつける1日を
特別な幸福だと何度も書いている