■『ピノッキオ』(1881)
原題 Le Avventure di Pinocchio, Storia di Un Buratting by C.Collodi
ピノッキオの冒険 あやつり人形のお話 コローディ/著
※1993.11~のノートよりメモを抜粋しました。
※「読書感想メモリスト1」カテゴリーに追加しました。
コローディ
イタリアの作家 本名カルロ・ロレンツィーニ フィレンツェ 1826~1890 晩年の作品
今作も幼児向けに簡単にした絵本は多分読んだだろうけど、
ほとんど覚えていなかったし、これだけ名の知れた身近なキャラクターなのに
今回初めて手にした児童文学
でも、最初にことわっておきたいのは、この読みやすい400Pの物語を
その気になれば数時間で読めるものを、ぶつぎりになって
とうとう2週間もかけて、それも数日前に読み終えて
読む1行ごとに心を動かされて、笑って、泣ける話だったのに
もう今となってはハッキリ覚えていることがほとんどないってこと
今、こうして感想を書き留めるにも、あまり書くことがなくって
(私の貧相な記憶力のせいで)できれば、今さら書きたくないけど
読んだという記録、感動したしたという記録はやっぱり残しておくべし
っていう訳で、長ったらしい言い訳の後で、できるだけのことはしてみようってワケ
とにかく、文章がイタリア人特有の明るさ、奔放さ、大胆さ、エネルギーに満ち溢れてる
1つの物語の中に、なんとまあ、いくつも、いくつも楽しい冒険が盛り込まれていて、
結局はどの本よりも教訓の色が濃くて
どれも、悪い行いをする子どもはろくな目に遭わないぞってこと
自由奔放で、子どもらしい子ども「ピノキオ」がいろんな目に遭って初めて
人間らしい、これから身につけなきゃならない「行儀」や思いやりを覚えてゆく話
最初の大工のサクランボ親方とジェペットのカツラについての口ゲンカなんか
読んだ時に、私は電車の席に座って笑い転げそうになるのを必死にこらえるのに苦労したくらい
登場人物の感情表現が、まるでアニメーションのドタバタコメディを観ているみたいに大げさで、
ストレートで、自由なのがとっても面白かった
すごく怒っていたと思うと、すぐに涙もろくなって同情したり、
とにかくその様子はイタリア人そのもののイメージにつながって、他の本にない味がある
目次と小見出しがとっても長くて、その後に起きることがまとめて書いてあるアイデアも分かりやすくてイイ
ピノキオはあやつり人形なのに、出来上がる前からイタズラばかりして、
せっかく自分のためを真剣に想ってくれる父さんを裏切って
ABCの本を売って芝居を観に行き、
そこの親方に危うく焚き木にされそうになったのを許してもらって
5枚の金貨をせっかく父さんにあげられたのに
ずるいキツネとネコに騙されて、カシの枝に吊るされて
死にかけていたところを青い髪の美しい仙女さまに助けられて
せっかく母さんになってもらったのも忘れて、金貨を奇跡の原へもっていって
もの言うコオロギの忠告も聞かなかったため、全部盗まれてしまい
それを裁判官に言ったら、なんとピノキオが捕まってしまって
そこから出してもらうと、お腹が空いたあまり、畑に入ったところを見つかって
お百姓さんの番犬にされるんだけど、そこの泥棒イタチを捕まえて許してもらう
ふたたび仙女さまに会えて、しばらくはすごく勉強するいい子になっていたのに
悪い友だちに誘われて、大サメを見に行き、ケンカになり
お巡りさんから逃げて、海に入ると、漁師に捕まり、
フライにされそうなところを犬に助けられ
仙女さまに再会し、人間の子どもになれるという夜
勉強嫌いでなまけものの友だちランプ・ウィックと一緒に
「オモチャの国」へ行ってしまう
遊びほうけていると、すっかり小ロバに変身してしまい
サーカスに売られてしまうけど、足をくじいて
とうとう皮を剥がされ太鼓にされてしまうところを逃げ出すと
大サメに飲まれて、そこでお父さんと再会し、すっかり改心したピノキオは
仙女さまの魔法で本当の人間の子どもになり
家や服までもらって、お父さんと一緒に幸せになった
まあ、なんていろんな冒険が次から次へと
でも、本当の魅力は、やっぱり1行1行に感じられる表現、語り口の面白さ
すぐ忘れてしまうピノキオは子どもそのものだけれども
彼をいつも救ってくれる青い仙女さまや、もの言うコオロギは一体誰なのかしら?
私たちの人生でも、周りの誰かが正しい忠告や助言をしてくれているのに
気づかずに、耳に入らないってこともあるってことを暗示しているのかも
父母っていうのは、子どもがどんなに恩知らずでも、やっぱり心配して
愛さずにはいられないものなんだっていうメッセージも伝わってくる
このピノキオもディズニーアニメになってるから、ぜひその自由に動き回る姿を字幕スーパーで観てみたい
原題 Le Avventure di Pinocchio, Storia di Un Buratting by C.Collodi
ピノッキオの冒険 あやつり人形のお話 コローディ/著
※1993.11~のノートよりメモを抜粋しました。
※「読書感想メモリスト1」カテゴリーに追加しました。
コローディ
イタリアの作家 本名カルロ・ロレンツィーニ フィレンツェ 1826~1890 晩年の作品
今作も幼児向けに簡単にした絵本は多分読んだだろうけど、
ほとんど覚えていなかったし、これだけ名の知れた身近なキャラクターなのに
今回初めて手にした児童文学
でも、最初にことわっておきたいのは、この読みやすい400Pの物語を
その気になれば数時間で読めるものを、ぶつぎりになって
とうとう2週間もかけて、それも数日前に読み終えて
読む1行ごとに心を動かされて、笑って、泣ける話だったのに
もう今となってはハッキリ覚えていることがほとんどないってこと
今、こうして感想を書き留めるにも、あまり書くことがなくって
(私の貧相な記憶力のせいで)できれば、今さら書きたくないけど
読んだという記録、感動したしたという記録はやっぱり残しておくべし
っていう訳で、長ったらしい言い訳の後で、できるだけのことはしてみようってワケ
とにかく、文章がイタリア人特有の明るさ、奔放さ、大胆さ、エネルギーに満ち溢れてる
1つの物語の中に、なんとまあ、いくつも、いくつも楽しい冒険が盛り込まれていて、
結局はどの本よりも教訓の色が濃くて
どれも、悪い行いをする子どもはろくな目に遭わないぞってこと
自由奔放で、子どもらしい子ども「ピノキオ」がいろんな目に遭って初めて
人間らしい、これから身につけなきゃならない「行儀」や思いやりを覚えてゆく話
最初の大工のサクランボ親方とジェペットのカツラについての口ゲンカなんか
読んだ時に、私は電車の席に座って笑い転げそうになるのを必死にこらえるのに苦労したくらい
登場人物の感情表現が、まるでアニメーションのドタバタコメディを観ているみたいに大げさで、
ストレートで、自由なのがとっても面白かった
すごく怒っていたと思うと、すぐに涙もろくなって同情したり、
とにかくその様子はイタリア人そのもののイメージにつながって、他の本にない味がある
目次と小見出しがとっても長くて、その後に起きることがまとめて書いてあるアイデアも分かりやすくてイイ
ピノキオはあやつり人形なのに、出来上がる前からイタズラばかりして、
せっかく自分のためを真剣に想ってくれる父さんを裏切って
ABCの本を売って芝居を観に行き、
そこの親方に危うく焚き木にされそうになったのを許してもらって
5枚の金貨をせっかく父さんにあげられたのに
ずるいキツネとネコに騙されて、カシの枝に吊るされて
死にかけていたところを青い髪の美しい仙女さまに助けられて
せっかく母さんになってもらったのも忘れて、金貨を奇跡の原へもっていって
もの言うコオロギの忠告も聞かなかったため、全部盗まれてしまい
それを裁判官に言ったら、なんとピノキオが捕まってしまって
そこから出してもらうと、お腹が空いたあまり、畑に入ったところを見つかって
お百姓さんの番犬にされるんだけど、そこの泥棒イタチを捕まえて許してもらう
ふたたび仙女さまに会えて、しばらくはすごく勉強するいい子になっていたのに
悪い友だちに誘われて、大サメを見に行き、ケンカになり
お巡りさんから逃げて、海に入ると、漁師に捕まり、
フライにされそうなところを犬に助けられ
仙女さまに再会し、人間の子どもになれるという夜
勉強嫌いでなまけものの友だちランプ・ウィックと一緒に
「オモチャの国」へ行ってしまう
遊びほうけていると、すっかり小ロバに変身してしまい
サーカスに売られてしまうけど、足をくじいて
とうとう皮を剥がされ太鼓にされてしまうところを逃げ出すと
大サメに飲まれて、そこでお父さんと再会し、すっかり改心したピノキオは
仙女さまの魔法で本当の人間の子どもになり
家や服までもらって、お父さんと一緒に幸せになった
まあ、なんていろんな冒険が次から次へと
でも、本当の魅力は、やっぱり1行1行に感じられる表現、語り口の面白さ
すぐ忘れてしまうピノキオは子どもそのものだけれども
彼をいつも救ってくれる青い仙女さまや、もの言うコオロギは一体誰なのかしら?
私たちの人生でも、周りの誰かが正しい忠告や助言をしてくれているのに
気づかずに、耳に入らないってこともあるってことを暗示しているのかも
父母っていうのは、子どもがどんなに恩知らずでも、やっぱり心配して
愛さずにはいられないものなんだっていうメッセージも伝わってくる
このピノキオもディズニーアニメになってるから、ぜひその自由に動き回る姿を字幕スーパーで観てみたい