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知っておきたい 親の介護@あさイチ

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知っておきたい 親の介護@あさイチ

“親の介護、スタートは突然。
 介護経験者に伺い、特に介護のスタート時、何に困ったり悩んだりしたのか、アンケートを実施しました。”


●介護を考え始める時期は早いほうがいい

介護経験者の後悔で多いのは「もっと早く介護サービスを受ければよかった」という声

悩みで多いのは

1.介護のスタート時期が分かりにくい
2.介護認定の調査で質問に戸惑った
3.親の介護への拒否感が強い など


“ポイント
(1)基本的な生活動作(食事を作るなど)に支障が出たとき
(2)足腰のけが、病気のとき
(3)入院したとき。高齢者の場合

「介護=人の世話になってあとは衰えるだけ」と考える方もいるようですが、
適切な介護によって、本人の生活は向上する、ということを念頭に置いておくとよいようです。”


<具体的事例>

娘さん(50)が自宅から1時間の母(70)のもとを訪ねたら、
いつも身だしなみに気をつけていた母が、ボサボサの髪、毛玉だらけの服を着ていた

料理も好きだったのに、自分で料理できず、段取りができない
買い物に行っても何を買っていいか分からない
物忘れも少し出てきていたので、もしかしたら認知症じゃないかと思った



心療内科を受診したら、診断は「老人性うつ」(集中力の低下、無気力)と言われた
ここが最初のポイントだったが、娘さんは「介護はまだ不要」と考えた

認知症ではないということで、自分も親も安心してしまった
「投薬で回復する」と言われ、ホームヘルパーをススメられたが、
いずれ治る病気なら、介護はまだ早いと判断した

人にサポートされるほど老いてはいないし、
「介護=人の世話になってあとは衰えるだけ」というイメージもあった

(「老人性うつ」の原因は何なのだろう???



母はクスリを飲み、父が慣れない料理を作った

10ヵ月後、「玄関で脚と頭を打って、病院に行ったら打撲と言われた」という電話がきた
ここもポイントだったが、ケガをあまり深刻に捉えなかった

自分で病院まで歩けるなら大丈夫
何日か、1週間くらい寝て、湿布すれば治るだろうと思った

※高齢者にとって脚のケガは活動能力を大きく低下させる



その後、わずか数日間で状態が急に悪化し、トイレにも行けず、
入浴も父が手伝って負担が増加した

母は、家に引きこもるようになり、これではいけないと感じて役所に「介護保険の申請」に行った


●対応の早さ、サービスの幅の広さに驚いた

娘さん:
想像と違っていた
電話をして2日後にはトイレにバーがついた
なんて早いサポートだろうと感動した すごく助かった

 



その後、母は介護のお蔭でみるみる回復し、週2回のデイサービスに通い始めてからは
精神的にも元気になった



娘さん:
今思えば、もっと早く知っていれば、介護する側もされる側もラクだったのかなと思った


<メール>
 


専門家:
入院したら、介護を検討してほしい
介護サービスがスタートするまでのステップがたくさんあって、時間もかかるので
始めるタイミングは「少し具合が悪い」程度でもよい

入院すると、意外と退院時期は早くくる
病院からは介護については何も言ってくれない
(このタイミングで先に言ってくれたらいいのに 自立支援のサービスもそうだけど

介護に悪いイメージを持っている方が多いが、最初は「サポートしてもらう」
途中でやめることもできる 自立するために利用すると考える

※人手不足の問題もある



●まずは近くの「相談窓口・地域包括支援センター」へ相談
“高齢者のよろず相談窓口。全国に約4,300か所ある。
 ケアマネージャーや社会福祉士など専門家が常にいるので、わからないことを相談できます。
 介護保険に関すること以外でも、相談すると、役立つ情報を手に入れることができます。”


「地域包括支援センター」が分からないという場合は、役所に聞けば電話でも教えてくれる


<実際電話してみた>

「東京都北区高齢福祉課」
スタッフ:住所ごとに担当地域が分かれているので、お近くの行きやすいセンターをご案内しています


<実際行ってみた>

「北区 赤羽 高齢者あんしんセンター」


 

相談する場合は、事前に電話で予約したほうが有り難いそう
来るのが大変な場合は、自宅に伺う
相談は無料

 

いろいろ案内してくれる
 

病気になった後、なる前の「予防」の段階でもいい
親と離れて暮らしている場合は、親の住む近くのセンターがよい
自治体ごとにやっているサービスが違うので確認する

※ただし、地域包括支援センターには、市区町村によって、独自の名前がついている場合が多いので、まずは地元の役所に聞いてみてください。


※「介護保険」の年齢制限は65歳からだが、「老化」が原因であれば前倒しもできる



●介護サービスがスタートするまでの流れ


認定は、下にいくほど重い症状で、多くのサービスが受けられる


※要介護認定には約1ヶ月かかる
※調査員が本人を調べて認定を決める



●介護サービスの内容


(1)手すりをつけるなど、家の設備に関することや車いすなど用具の貸し出し。
(2)ヘルパーや看護師など、くらしを助けてくれる人の訪問。
(3)日帰りのデイサービスや、宿泊するショートステイなど、施設の利用。(そのほか、施設に入所などもあります)


<千代田区の場合>

NPO法人:自治体の援助を受けて、年間約2000件の認定を引き受けている

「本人が自分の体の状況を伝えにくい方もいるので ポイントは、家族の役割ですね」



<具体例を寸劇で紹介>

 



調査項目は74ある
 


調査員が当人の自宅に伺って調査を行うのが一般的 入院している場合は病院で

調査員「お名前、生年月日、年齢を教えてください」

注意:父親が途中でつかえても、家族は助けず、本人に答えさせる

調査でよくある「想定外」

「歩けますか?」と聞かれて、「別に何も問題ない」と答える父
実際に歩いてもらうと、普段より頑張ってしまう
本人のプライドもあるし、見られているということでつい頑張ってしまう

この場合、「声のかけ方」が大事

よくない例:「いつもはできないでしょ!
よい例:「普段は壁に手をついて歩いていなかった?」

質問にうまく答えられない場合

「服を脱いだり着たりするのはどうですか?」
「とにかく大変なんです」

「どう大変なのですか?」
「えーと・・・???」

 

調査員:
介護の手間、時間、回数が知りたい
普段、どのような介助を、何回やっているのかが大事
急に聞かれても答えられない場合も多いので、メモにまとめておくとよい



●ケアマネージャー選びの第一歩は、事業所選びから!?



<事例2>

40代女性 夫の両親が2人とも認知症になり、
センターに行ったら、5つの候補を出されて、
それぞれ独自のデイサービスを実施していて選び方が分からなかった

 

こうしたリストを渡される


ポイント
1:一覧でズラっと出されても迷うので、まずは、通いやすい近所を選ぶ
2:センターで「ここならまだ空きがありますよ」という情報を持っているので絞られる
3:やはり人同士は相性が大事 一度、電話して声や話し方で印象をつかむ
しっかり説明してくれる人、こちらの心配事をしっかり聞いてくれる人がよい
4:迷っていると時間がかかるので、とりあえず選んでスタートしてから、その後変えることもできる

今すぐサービスを受けたい時は、相談して前倒しもできるが
 その後の認定が思ったより下だった場合は自己負担となる

ヤナギー:その場合、不服申し立てはできるんですか?

牧野:
認定結果に納得いかない場合、その審査もある
その後、また再調査するとさらに時間がかかる
それよりも、サービスを使いながら「区分変更」も可能

タイミングとしては、退院後すぐに申請するのがスムーズ
サービスをどの程度使うのかプランを立てて介護をスタートさせる
最近心配していることをケアマネに伝えると介入しやすい




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