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『ふたりはなかよし』 レイシー・ヘルプス(セーラー出版)

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■『ふたりはなかよし』(セーラー出版)
レイシー・ヘルプス/作 河毛二郎 、福島栗雄/訳

ツイッタの#きょうの猫アートで知った作家さんを図書館で借りてみた
ネットで探してもこの表紙画像は見つからなかった

レイシー・ヘルプス:
1913年生 子ども時代をイギリスサマセット州で過ごす
ウエスト・オブ・イングランド美術専門学校に入学
中退後、古書専門商となる

ぜんそくのため兵役を免除され、1935年結婚
2年後に生まれた長女アンのために書いた絵本が
ロンドンの有名な出版社、ウィリアム・コリンズの目に留まり
作品は40冊を超え、数ヶ国語に翻訳され、
カード、絵葉書にもなって親しまれている 1970年没


河毛二郎:
1918年生 王子製紙入社 サハリン工場で終戦を迎え、3年間抑留
王子製紙に復帰、1982年社長就任(驚


福島栗雄:
1919年 アメリカオークランド市生 14歳まで過ごす
1945年、海軍兵学校外国語教官の時に終戦 王子製紙入社


貸し出しカードが入っていた/嬉


こんなに可愛いイラストを描くのは女性だと思っていたら、男性と知ってビックリ!
時代柄、著者も訳者も戦争を体験しているけれども
同じ兵役でも、前線で戦うだけじゃなく、英語を教える任務もあったんだ

訳者が2人いるのはなぜだろう?

絵のレトロさが心をくすぐる
子どもが手にとるのにちょうどいいサイズだし

丁寧な手描きの温かみのある挿絵で、ほっこりするし
文章の中にそれぞれ小動物ならではの仕草やクセが笑ってしまうw



「読書感想メモリスト1」カテゴリーに追加しました。

▼あらすじ(ネタバレ注意



野ネズミのタイニーは、とても大きな家に住んでいた
買い物に出かけたある日、途中で出会ったシジュウカラに
時々心細くなることを話すと、

「誰かと一緒に暮らしたら? 僕なら野ネズミのボルキンさんの店の窓に広告を出すな」

タイニーは早速、同居人募集の広告を出す(綴りをちょっと間違えちゃうのがカワイイ

でも、家に来る人は、タイニーの家には小さすぎたり、大きすぎたり


ハリネズミのピンチップおばさんが来た時も
「この人、ちょっと大きすぎないかな?」と思う


たしかにw もうちょっと天井を掘るとかw

イスにお尻が食い込んだまま、バツが悪そうに帰っていくピンチップおばさん


次に来たのはカエルのブリジット
明るい性格で仲良く暮らし始めるけれども
なにせカエルなのでジメジメした所が大好き

水たまりを見つけると必ず飛び込むため
「あなた、わざわざ、風邪やリューマチにかかりたいの?」

お皿洗いも大好きなブリジットは、
タイニーが大切にしているお皿やカップをどんどん割ってしまう




そのたびにボルキンさんの店で“はんぱもの”を安く買うタイニー
ボルキンさんは、本当は自分が一緒に暮らしたいと思っているが
内気で言い出せなかった




時々、大きなヘビが家に入ってきて困っていると
ピンチップおばさんが来て、その後ヘビを見かけなくなる

「あの時、ピンチップさんのバッグに入っていたのは何だったのかしら?」


(夕食用に持ち帰り?爆


タイニーはとうとうブリジットに言う
「この家、あなたには合わないみたいね」

それでも互いに別れは辛く、涙ながらに
「たまには遊びに来てね」


ブリジットは、大好きな池に戻り、昔馴染みに再会する




ついにボルキンさんは、勇気を奮ってタイニーに結婚を申し込み
2人は仲良く「こけ荘」に住んでいる




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