【THE BIG ISSUE JAPAN312号】
【内容抜粋メモ】
<世界短信>
●アメリカ、乱射事件の銃をモデルにキルト作品 銃所持の論議を問う
NY ブルックリン在住のキルト作家ナタリー・バクスターさんは
「OK47」という銃をかたどったシリーズ作品を制作している
作品はすべて、実際に銃乱射事件に使われた銃がモデル
Natalie Baxter OK-47 画像
100個の作品を作ったが、その年、アメリカで372件発生した銃乱射事件には追いつかなかった
ナタリーは、レキシントン出身 故郷には「銃文化」が深く根付いていた
彼女にキルトを教えた祖母も、自分用の銃を持つ
「あの土地では、銃は力強さ、男らしさのシンボルでした
一方、アメリカの伝統であるキルトは、女性の仕事とされ、暴力的なところはありません」
この2つを融合することで硬直した議論をほぐすきっかけにしたいと考える
ナタリー:
アメリカでは、銃所持支持者と反対者が完全に別れていて、どちらもひどく感情的になっている
だが、これは、二者択一で解決できる単純な問題ではないのです
『ボウリング・フォー・コロンバイン』(2002)
●グアテマラ 児童養護施設での悲劇の裏に、蔓延する女性への暴力
グアテマラのある児童養護施設に、800人以上の子どもが収容されており
劣悪な生活環境に加え、職員による組織的なレイプ、性的虐待が日常的に行われていた
(なんてことだ・・・
少女たちは、3月8日の「国際女性デー」に合わせて抗議行動を起こしたが
職員らは抗議に参加した者を女子寮の一室に閉じ込めて罰した
少女たちは、寮のマットレスに火をつけたところ、
職員たちは、救出せず、閉じ込め続けたため、43人が焼死した
市民たちの声から、社会福祉局の職員2人、施設長が逮捕されたが
ジミー・モラレス大統領の責任も問われている
グアテマラでは、2000年~2012年の間に6000人以上の女性が
「フェミサイド」(女性であることが理由の殺人事件)の犠牲者になった
2007~2012年の間、銃器による女性殺人の発生率で世界1位になっている
●カンボジア 不発弾、地雷処理現場で働く女性たち
カンボジア ラタナキリ県に住むマオ・ネーヴ(22)さんは、
不発弾、地雷撤去の最前線の現場で働いている
ラタナキリ県は、かつて「ホーチミン道」と呼ばれ
北ベトナムへの兵站補給ルートが通っていた
1970年 アメリカ軍の絨毯爆撃を受け
「クラスター弾」の不発弾が今も無数に残っている
ネーヴさんは、ラジオで作業員の採用募集を知った
雇ったのは、ノルウェーのNGO「Norwegian People's Aid」(NPA)
紛争終結後の社会再建でさまざまな活動を行っている
ネーヴさんの同僚は、35人のうち25人が女性
カンボジアでは、不発弾、地雷処理は男性の仕事とされているため
NPAは意識的に女性を採用している
6ヶ月の研修で、金属探知機の使い方、不発弾、地雷の専門知識
地雷探知犬と働く訓練などを積み、現場に配属される
ネーヴさん:
女性も、能力的に男性とまったく同じ
パートナーの犬が私の指示をよく聞いて
いっしょに爆弾を見つけた時が一番嬉しい
『地雷のない世界へ はたらく地雷探知犬』(講談社)
『地雷ではなく花をください サニーのおねがい』葉祥明(自由国民社)
●ヨーロッパ 3人に1人の子どもが肥満
ヨーロッパでは、5~17歳のうち、3人に1人が過体重または肥満だと明らかになった
もっとも肥満率が高いのは、南欧、地中海沿岸だが、
これまで低かった東欧地域でも増えている
世界全体では、肥満の子どもは10人に1人前後
国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)にも盛り込まれている
子どもの肥満は、多くの病気につながり、活発な社会活動が妨げられる
社会的階層、世帯所得が低い子どもに肥満率が高い傾向も報告された
***
「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」
“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”
[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない
[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする
[条件]
顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて売る
このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している
【ブログ内関連記事】
震災・原発事故6年 本音で向き合う“フクシマ”@週刊ニュース深読み
「わが家電力」、自立電源生活レシピ@ビッグイシュー
搾取のない“エシカル”な起業を決意@ビッグイシュー
【内容抜粋メモ】
<世界短信>
●アメリカ、乱射事件の銃をモデルにキルト作品 銃所持の論議を問う
NY ブルックリン在住のキルト作家ナタリー・バクスターさんは
「OK47」という銃をかたどったシリーズ作品を制作している
作品はすべて、実際に銃乱射事件に使われた銃がモデル
Natalie Baxter OK-47 画像
100個の作品を作ったが、その年、アメリカで372件発生した銃乱射事件には追いつかなかった
ナタリーは、レキシントン出身 故郷には「銃文化」が深く根付いていた
彼女にキルトを教えた祖母も、自分用の銃を持つ
「あの土地では、銃は力強さ、男らしさのシンボルでした
一方、アメリカの伝統であるキルトは、女性の仕事とされ、暴力的なところはありません」
この2つを融合することで硬直した議論をほぐすきっかけにしたいと考える
ナタリー:
アメリカでは、銃所持支持者と反対者が完全に別れていて、どちらもひどく感情的になっている
だが、これは、二者択一で解決できる単純な問題ではないのです
『ボウリング・フォー・コロンバイン』(2002)
●グアテマラ 児童養護施設での悲劇の裏に、蔓延する女性への暴力
グアテマラのある児童養護施設に、800人以上の子どもが収容されており
劣悪な生活環境に加え、職員による組織的なレイプ、性的虐待が日常的に行われていた
(なんてことだ・・・
少女たちは、3月8日の「国際女性デー」に合わせて抗議行動を起こしたが
職員らは抗議に参加した者を女子寮の一室に閉じ込めて罰した
少女たちは、寮のマットレスに火をつけたところ、
職員たちは、救出せず、閉じ込め続けたため、43人が焼死した
市民たちの声から、社会福祉局の職員2人、施設長が逮捕されたが
ジミー・モラレス大統領の責任も問われている
グアテマラでは、2000年~2012年の間に6000人以上の女性が
「フェミサイド」(女性であることが理由の殺人事件)の犠牲者になった
2007~2012年の間、銃器による女性殺人の発生率で世界1位になっている
●カンボジア 不発弾、地雷処理現場で働く女性たち
カンボジア ラタナキリ県に住むマオ・ネーヴ(22)さんは、
不発弾、地雷撤去の最前線の現場で働いている
ラタナキリ県は、かつて「ホーチミン道」と呼ばれ
北ベトナムへの兵站補給ルートが通っていた
1970年 アメリカ軍の絨毯爆撃を受け
「クラスター弾」の不発弾が今も無数に残っている
ネーヴさんは、ラジオで作業員の採用募集を知った
雇ったのは、ノルウェーのNGO「Norwegian People's Aid」(NPA)
紛争終結後の社会再建でさまざまな活動を行っている
ネーヴさんの同僚は、35人のうち25人が女性
カンボジアでは、不発弾、地雷処理は男性の仕事とされているため
NPAは意識的に女性を採用している
6ヶ月の研修で、金属探知機の使い方、不発弾、地雷の専門知識
地雷探知犬と働く訓練などを積み、現場に配属される
ネーヴさん:
女性も、能力的に男性とまったく同じ
パートナーの犬が私の指示をよく聞いて
いっしょに爆弾を見つけた時が一番嬉しい
『地雷のない世界へ はたらく地雷探知犬』(講談社)
『地雷ではなく花をください サニーのおねがい』葉祥明(自由国民社)
●ヨーロッパ 3人に1人の子どもが肥満
ヨーロッパでは、5~17歳のうち、3人に1人が過体重または肥満だと明らかになった
もっとも肥満率が高いのは、南欧、地中海沿岸だが、
これまで低かった東欧地域でも増えている
世界全体では、肥満の子どもは10人に1人前後
国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)にも盛り込まれている
子どもの肥満は、多くの病気につながり、活発な社会活動が妨げられる
社会的階層、世帯所得が低い子どもに肥満率が高い傾向も報告された
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「ビッグイシュー日本版 BIGISSUE JAPAN」
“1冊350円で販売。180円が販売者の収入になります。”
[ホームレスの仕事をつくり自立を応援する]
「ビッグイシュー」は、ホームレスの人々に収入を得る機会を提供する事業として
1991年、ロンドンで始まった 創設者はジョン・バード氏
住まいを得ることは、単にホームレス状態から抜け出す第一歩に過ぎない
[仕組み]
1.販売者は、この雑誌10冊を無料で受け取る
2.売り上げ3500円を元手に、以後は170円で仕入れ、350円で販売 180円を収入にする
[条件]
顔写真つきの販売者番号の入った身分証明書を身につけて売る
このほか「8つの行動規範」に基づいて販売している
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搾取のない“エシカル”な起業を決意@ビッグイシュー