Quantcast
Channel: メランコリア
Viewing all articles
Browse latest Browse all 8633

日本で働く大勢の「外国人技能実習生」の実態@あさイチ

$
0
0
なるほど!外国人パワー@あさイチ

ゲスト:柴田理恵さん、把瑠都さん


専門家ゲスト:鈴木江理子さん(国士舘大学教授)


リポーター:瀬田宙大アナウンサー


現在、日本で働く外国人労働者は、約108万人
コンビニでよく見かけるけれども、その他にも様々な職場で働いている

 

 


●日本でタクシードライバーになったエジプト人を取材


モハッマドさん(30)は、2ヶ月の研修を受けて、世田谷区のタクシー会社に勤務
東京で開催されるオリンピックを見据えて決心したそう



先輩を助手席に乗せて、初めて路上に出て、女性を乗せると、いきなり知らない場所を言われて、
「ナビを使わせていただいてもよろしいでしょうか?」と承諾を得て、無事、到着

女性:
とても丁寧で快適でした
「ありがとうございました」って言ってくれるタクシー運転手は日本にいないですよ



日本の道を走っていて一番驚いたのは、細い道をクルマが走ることが多いこと(都心だからとくにね


●コンビニで外国人の店員さんが多い理由
あるコンビニチェーンの店員の6割は外国人
取材したコンビニでは、中国の男性と女性、ベトナムの女性が働いていた
(常連客が来て、いつも買うタバコをスッと出すってスゴイ/驚

このコンビニチェーンは、ベトナムに研修所を設立し、
日本語をはじめ、実際の業務も覚えてもらい、即戦力となるようなプログラムを組んでいる

 

 

この店で働いて3年目 バイトリーダーを任され、自負をもって働いている女性外国人店員Aさんは
ワンルームマンションで一人暮らしをしている

Q:日本人のお客さんはどう見える?

A:
人と人との距離感をみんなきちんと保っている
あまり深く踏み入らないのが自分に合っていると思う

そんな彼女の悩みは、名札を見て、外国人だと意識されること



A:
国籍が「日本人じゃない」と分かっちゃうんだろうなと思う
「外国人だからどうだ」とか決めつけられるのは嫌


●日本で働く外国人労働者の比率




●近隣トラブルを経験したバングラデシュ人男性ハキムさん(49)を取材
“千葉市で中古車輸出会社を経営するバングラデシュ人の男性は、
 4年前、一軒家を改装してイスラム教の礼拝所、モスクを作りました。

 

 モスクを作った当初は、門を壊されたり、お祈り中に車のクラクションを鳴らされるなど、嫌がらせを受けたといいます。



 嫌がらせをしたのは、ごく一部の人たちでしたが、町内にはモスクが怖くて近寄れなかったという声があったそうです。

 

 バングラデシュの人たちは日本人とどうつきあえばいいのか考えました

ハキムさん:
日本人は、どう思っているか、自分から話すのを遠慮するので分からない
モスクをオープンにして、誰でも入れるようにしたが、関わりは持てないまま

 去年から町内会に申し出て、週1回の地域の防犯パトロールに参加することにしました。
 このことがきっかけで町内の人が心を開いてくれるようになったといいます。”

 

住民:話してみたら穏やか 親近感がふえた 普通の人ですよ

柴田理恵さん:やっぱりヒトって対話が必要なんですね

イノッチ:
これが日本人だとしても、同じことになっていたかも
突然知らない人たちが大勢集まっていたら、ちょっと怖いな、
なんで集まってるんだろう?って思ってしまう

瀬田アナ:
バングラデシュの人たちは、日本に来て26年目とか、日本滞在期間のほうが長い人が多い
日本人と結婚して、日本語も上手だし、子どもさんは普通に公立学校に通っている
ママ友同士の付き合いもあるけれども、なかなかお互い知り合いになる機会がなくて
交流をもつまでには時間がかかったそうです

(日本人が海外に行っても受ける差別は同じかも
 分からないものに対して恐怖感をもって、排斥しようとするココロ


●初めて外国人が働くことになったクリーニング工場を取材


平均年齢55歳の職場で、20代の2人は頼もしい存在
朝8時~18時までの勤務で、現在、5ヶ月目

“ことし4月、仙台市にあるクリーニング工場で、ベトナム人女性2人が働くことになりました。
 でも唯一の難点が日本語をほとんど話せないこと。(ベトナムで1ヶ月学んでから来た
 最初は工場の日本人も戸惑いましたが、英語もベトナム語も話せないので、とりあえず日本語で押し切って話すことにしました。
 ベトナム人も何度も日本語で言われることで、少しずつ言葉が分かってきたといいます。

ベトナム人女性:外国人に囲まれたことがなかったし、日本語が分からないので、最初は怖かった

(朝ドラ「ひよっこ」の、上京したてのみね子たちみたいだな

社長:最初は「グッドモーニング」とか英語で言っちゃった

ベトナム人女性:何度も言われて、少しずつ言葉が分かってきました

そんな彼女たちが気をつけていることは、社内でベトナム語を話さないこと



ベトナム人女性:
ベトナム人は2人しかいないので、たくさんお喋りしたいですが
日本のみなさんに悪口を言っていると勘違いされたくないので
社内でベトナム語は話さないことにしました
ベトナムにいる時みたいに笑ったり、喋ったりしないようにしています

(これを見た社員やパートのみなさんは、彼女たちが会話していても誤解しないようにして
 楽しく自由に働ける環境になるといいなあ

 来日して5か月、彼女たちは職場に少しずつ慣れてきたといいますが、生活はけっして楽なものではありません。
 給料のほとんどをベトナムにいる家族のために仕送りをしているのです。
 将来、子どもたちがいい生活ができるように頑張っているといいます。”

2人は、6畳2間のアパートで同居 給料は家賃抜きで月12万円
そのうちほとんどをベトナムにいる家族のために仕送りして、自分は月1万円で生活している
(取材した日の夕食の買い物では、もやしとネギで200円て!

家族をベトナムに残しているため、毎晩スマホで会話するのを一番楽しみにしている
夫はタクシードライバー 子どもの将来のために、母親が日本で1年間働くことを決意した

 


(家族のことを話して涙する彼女を見ていたら、もらい泣きしてしまった


ヤナギー:
ずっといて欲しいという企業も多いという話だが
安い労働力として利用されているケースもあるのでは?

鈴木江理子さん:
実際、雇う企業はいわゆる「3K」と言われるところ
日本人がこないので、外国人労働者に依存している

日本人だと、劣悪な環境ではすぐに辞めてしまうが
彼らはカンタンに辞められない

外国人労働者を雇うのであれば、環境整備、社会の受け入れ態勢を変えることが必要
先ほどの女性のように、家族離れ離れでなく、家族ごと来てもらうには
子どもの教育の問題、地域の問題などもいっしょに考えなければならない



●外国人労働者が抱える労働問題~報告されたトラブルだけで4004箇所 過去最多

“東京・台東区にある労働問題の相談を受けつける団体には、外国人労働者から、
 働いていた企業で不当な労働を強いられたという相談が毎日のように入っています。



「あなたたちに権利の主張なんか出来ないでしょ」という態度
 一般の日本人社員も、外国人労働者を相当、下に見ている」

 3年前に来日したカンボジア人の男性は建設会社で技能実習生として働いていましたが、
 作業中にあやまって人さし指を切断しました(誤って電動ノコギリで切ってしまったって
 しかし、会社は責任逃れをするために労災申請をしなかったといいます。

 

 さらに指の切断により十分に働けなくなった男性に対し、
 日本人の同僚からの暴力やいじめが始まりました。
 その後、たび重なる暴力で男性はうつ病を患ってしまいました。”

ヘルメットには殴られた時のヒビが入っている! ハンマーで殴られたこともある

 

カンボジア人の男性:
「仕事が遅い」と日本人の同僚から暴力を振るわれた
いつも「死ね」「死ね」、「カンボジア帰れ」

暴力を受けていたのは外国人だけ 日本人の社員にはしない
日本に来る前は、日本人はいい人と思っていたが
日本に来て、こんな酷いことがあると分かった


イノッチ:日本を嫌いになって、母国に帰ってほしくないですよ

(日本人労働者でも「ブラック企業」に搾取されているから、外国人労働者だけの問題ではないけれども
 排他的な感情、差別は、いつの世も、どの国にもあるんだな
 それにしても、なぜ、こんな酷いことを言ったり出来るものだろうか?



●その他のトラブル~「長時間労働」「残業代不払い」



縫製工場で働いていたベトナム人女性
そこでは「メイド・イン・ジャパン」の衣料品をつくっている

ベトナム女性:
毎日15~16時間働きました 朝8時~夜中3時までです
タイムカードはありましたが、自分では扱えませんでした 日本人の社員が打つのです

自分で書いた勤務時間表


ほかの日本人社員とは話せませんでした
私たち実習生と日本人は、別の建物で仕事をしていました
私たちは社内に住んでいましたが、日本人は定時で出退勤していました

食事するところも別でした
だから、私たちの現状は知らないと思います

日本での生活は桃色だと思っていましたが、真っ黒でした
会社は酷すぎます ベトナム人を奴隷だと思っています

住んでいた場所は、山奥のプレハブ小屋
ベトナム人の同僚が30人、中国人の同僚が10人
台所、シャワーは共同で、家賃は1人3万円

 


瀬田アナ:
この女性は、その後、労組が交渉を求めたが、会社は事実を認めず、応じていない(社名を公表したらどうか?
さきほどのカンボジア人男性は、会社が事実を認めて謝罪した


●「外国人技能実習生」のシステムの欠陥



外国人労働者は、あらかじめ決まった企業に派遣される
劣悪な環境、不当労働などがあっても、別の会社に移れず、
退社して、母国に帰るという選択肢はある

しかし、最初の「渡航費・仲介料」がかかっているため、「借金」を背負うことになる
借金を背負いたくないため、劣悪な環境でも働かざるを得ないのが実情
その弱味につけこむ企業もある

鈴木さん:
会社が倒産すれば、同じ職種の別の会社に移動はできる

さきほど、トラブルが報告された会社が4004箇所というデータがあったが
外国人労働者からのトラブル相談があって、労働基準監督署が行った7割は違法労働だった

抜き打ち検査なので、相談がきた会社にしか行っていない
声を出さないと調査対象にもされない


<日本の労働法で外国人労働者も守られているはずが・・・>

鈴木さん:
労働法第3条で、国籍による差別を禁止している
本来は、日本人と同じ賃金でなければならないが
調査では、過去5年間、日本人より賃金が安かった外国人労働者は2割いる

ようやく彼らを保護しようという動きが今年の11月から始まるが
日本語も分からず、頼る人がいないのが実情
パスポートを取り上げられたりもする


<日本の本音は、労働力の需要と供給>

鈴木さん:
「外国人技能実習生」は、“国際交流”という看板をあげているが、家族ごとケアすることを避けている


<相談先>



日本人の同僚が気づいて電話するケースもある
労組で一時保護も可能


<FAX>








鈴木さん:
私たちが「安くて」「便利」「良質」なモノを求めれば、求めるほど
大企業から→下請け→さらにもっとも弱い立場の人が引き受けざるをえない
誰が、どう作っているモノなのか考えて欲しい


有働:私たちの価値観も変えないといけないかもしれないですね


鈴木さん:
市民レベルの気づき
「なぜコレが100円ショップで売られているんだろう?」など
日ごろから関心をもって、調べてみたり、まず知ることから始めること



Viewing all articles
Browse latest Browse all 8633

Trending Articles