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子どもの性的虐待 時効の壁@あさイチ

子どもの性的虐待 時効の壁@あさイチ

専門家ゲスト:寺町東子さん(弁護士)
ゲスト:平野ノラさん、松尾諭さん
リポーター:佐々木彩アナウンサー


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無関係ですか?性暴力@あさイチ

殺人罪に関する時効は撤廃された
被害者団体から子どもの性的虐待の時効も見直すよう声が上がっている

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弁護士の寺町さんらは短すぎると主張

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「子どもはさらに言えないので、時効をもっと長くして、
 30代後半に訴えられるようになった時に
 まだ時効になっていないのが望ましい」


●時効になった被害者の母親を取材
娘が被害に受け始めたのは10歳の時から
当初、母親はまったく気づかなかった
娘はさまざまな体調不良を訴えるようになった

母親:
もともとアレルギー体質もあったので、成長とともに敏感になってきたのかなとか
成長痛かなぐらいな感じで、検査しても原因が出なかったので、本当に分からなかった

娘は14歳の時、精神科を受診
父から性的虐待を受けていたと信じられない事実を初めて聞いて驚いた
母親がいない時、たびたび浴室に呼び出され、わいせつな行為を強要され、4年間誰にも言えずにいた


Q:なぜ母親に言わなかったと思う?

母親:
ただただ娘の優しさだと思います
円満な家庭生活だったので、それを壊したくなかったのかな
「気づいてやれなくてごめんね これからは絶対に守るから」と娘に誓った

夫を問い詰め、一緒に警察に向かうと、その場でわいせつ行為を認めた
事件として立件するには被害者の証言が必要だが
娘は事情を聞かれて「フラッシュバック」を起こしてしまった

母親:
ぎゅーっと金縛りにあって、動けなくなるなどの症状が出てしまって、声をかけても動けない
そういう子どもを見て、これ以上辛い思いはさせられないと思った
後からでも告訴できると聞いたので、しばらく休ませてあげようと思った


<17歳で時効 あと3年>

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(その間、父親は拘束してくれるのだろうか?

その後も娘は、不眠や記憶障害などの後遺症で証言が出来ない状態が続いた

こうした人は少なくない
母親は、性的被害を受けた子どもをもつ母親たちの会に参加した
他の母親たちも、時効を迎える前に加害者を訴えることの難しさを痛感していた

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参加者:
ついこの間、警察から電話があって「そろそろ時効が来るのでどうされますか?」と聞かれて
訴えたほうがいいのか、どうしたらいいのかなって/涙
本当は訴えたい 娘もそう言っていた
「でも自分にはそんな力はないし、無理だ」って

母親:
(被害を)なかったことにはしたくない
でも、されたことを話すのはムリ


今年5月、娘の体調が回復しないまま時効となった

母親:
闘うステージさえ用意してもらえないので、娘も忘れるしかないと思っていると思う
ただ忘れられないと思う 寝ていても夢に出て来ると思う
それをどうやって日々乗り越えていくか


●なぜ時効を延ばせない?

寺町:
控訴時効の決まり方は、刑法で定められている刑罰の最高刑に合わせて定められている
そういう意味では「性犯罪」が軽くみられている
だから最高刑も短く、控訴時効も短い

今のVTRのようにフラッシュバック、回避行動など、自分を防御するための反応があまり知られていない
自殺念慮、実際、自殺を企ててしまう、命に関わるような犯罪だけれども、それも知られていない

(裁判所は、これまで長年さまざまなケースを見て、いたましい場面も多かったろうに
 これも1つの男女差別か

性的暴行の最高刑は20年

(これも短い 性犯罪は繰り返される
 子どもに行ったなら、成人した時にはもう社会に出てくるってことだ


アナ:
取材したお母さんも自責の念があって、ご自身も心の傷と闘いながら娘のケアもしている状態
被害者がトラウマから回復するためにも、時効が延びるのは意味がある


寺町:
子どもの場合「自分が悪い子だったから、被害を受けたのでは」
「自分には価値がないのではないか」という観念に囚われることが多い
そうではなく「悪いのは加害者 被害者は悪くない」と公で認めることは
被害回復にとって非常に重要だと考えられている


ヤ:
個人によって考え方の違いで「1日でも早く忘れてしまいたい」
「証言の時にもう一度辛い思いをするのは嫌だ」という難しさがある


寺町:
もちろん、被害者本人の意思が尊重されなければならない
そして、何度も聞かなければならない刑事司法のあり方、捜査のあり方も不十分


イノ:
加害者も証拠を残さないようにするかもしれないし
10代の子に「証拠はあるか? ないと訴えられない」と責めるのはあまりに冷たい


アナ:物証もそうだが、被害者の証言がないと物事が進まない



●見直し案の検討
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強制わいせつの場合 被害者団体からの希望(時効自体をなくす方向はないのかな

有働:女性の立場からすると短いと思う


<海外の場合>

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アナ:日本も時効の撤廃についての議論もあがってはいる


寺町:
イギリスでは「命に関わる犯罪」というところを重視している
日本でも殺人罪は時効がない

ドイツ、フランスでは、成人するまで停止する
家庭内で性的虐待がおこっている場合、被害者の子どもは家庭がなくなったら生きていけない
または、親御さんから家庭が壊れるから黙っているように言われるケースもある
成人し、独立し、自分の声で言えるようになった時に時効をスタートさせるのがフェアじゃないか

(それまで加害者と同居してなきゃならないの!?
 殺人て自白したら、逮捕できるんだっけ?
 性犯罪は本人が自白しているのに、被害者の証言が必須なのはなぜだろう
 知らないことが多すぎる これで陪審員などに選ばれても裁くことは出来ない

ヤ:
時間を延ばすと物証もなくなったり、証言もあやふやになったり
逆の方向から見ると、冤罪事件みたいなことも起きるのでは?


寺町:
冤罪は絶対あってはならない
客観証拠がなければ立件されないのが一般

例えば、ビデオや写真がたくさんあったり、妊娠したり、嬰児の死体が出てきたなど
客観証拠があるケースについてまで、時効によって加害者を守るのかという問題がある


Q:なにかできることは?

寺町:
社会が実態を理解する
身の回りに意外とたくさんあるケースなので、子ども、子どもの友だち、近所の子どもなどにも注意して見る


イノ:
他人の子どもを触るのもためらう時代だから、周りの目が気になるのは分かるけれども
家庭内だと分からない 様子がおかしいもの?


アナ:
表れる子もいるし、隠そうとして、普段より「いい子」のように振る舞う子もいる



●問い合わせ先
性暴力被害ワンストップ支援センター
弁護士の紹介、警察への相談など、アドバイスや支援を行う
全国38箇所にあるので、近くのセンターをネット等で調べて電話する

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例:性暴力救済センター・東京
24時間ホットライン ~被害にあったらまずはお電話を~
性暴力救済ダイヤルNaNa 03-5607-0799 (24時間365日受付)

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他には、児童相談所、子ども家庭支援センターなど、身近な公的機関に連絡すれば、そこからさらに先につなげられる

(小さい子どもが、こうした機関の存在を知って、自分から電話相談することができるかな
 フラッシュバックなどで家族にすら言えない状況なのに
 図書館のトイレに「こころの悩み相談」の電話番号が貼ってあったりするけど
 とにかくどこかに相談して、つなげてあげるシステムならいいけど


イノ:子どもが声をあげにくい中で、どうするのが一番いい?

寺町:
お子さんがSOSのサインを出してきた時に、キチンと受け止めてあげて
適切なところにつないであげる
そういうちょっとおせっかいな近所の人、身近な大人になることが求められている


イノ:考えたくないけど、お母さんぐるみっていうケースもありますよね

寺町:あります


イノ:だから、子どもが声をあげるのは難しい



<FAX>

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寺町:
刑事裁判となると、立証の問題は常にある
それを崩すわけにはいかないというのは、刑罰を科すことの重みとの関係
早期にきちんと聞き取りをして、証拠化する制度を作ることが第一だと思う




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