■『恐怖新聞』6(少年チャンピオン・コミックス 全9巻)
つのだじろう/作(昭和50年初版 平成6年42版)
※「マンガ感想メモリスト2」カテゴリーに追加しました。
▼あらすじ(ネタバレ注意
「ピアノ」(5巻のつづき
コンクールは開催されるが、出る生徒がみな操られるように♪展覧会の絵 を弾き
皆同じ人物が弾いているテクニック
中神の兄で記者の洋介がピアノを調べたら、ある国の大使の娘が愛用していたもので
ピアノの天才少女だったが、コンクールを前に体調を崩して亡くなった
皆が混乱し、いったん休憩すると言うと、次に弾く少女が「集中力が乱れるから今弾かなければならない」と言い出す
彼女に霊が憑依し、ピアノから大量の血が流れる
コンクールはピアノの故障という理由で次週に順延し、ピアノも取り替えることとなる
礼:
あのピアノはどこへ売られたのでしょう?
まさか・・・きみの学校じゃないでしょうね?
(この後、やたらと「きみのでは?」という終わり方が出てくるようになる
「除霊」
悪夢を見て起きるとポルターガイストがいる
「悪霊だから、いつも悪いことをしているとはかぎらない
オレが悪くなるか、良くなるか、時と場合によるんでね」
洋介が新聞社のつてで優れた霊能者を紹介する
深山の霊場で修行を積んだ65歳の老人
霊能者:
礼についているのは恐ろしく強い霊だから、自分の命を賭けて戦う
ゴマをたき、霊を引き離したらお堂に飛び込み、お堂を封じる
除霊の間はどんなことがあっても騙されず、お堂から出てはならない
お堂の中で見る怪異現象もすべて幻覚
長くて1週間かかるかもしれないから、洋介はその間の食料を用意する
お堂に入ると、洋介の声で「お坊さんが倒れたから開けてくれ!」と声がするが、それも霊のウソ
お堂から地縛霊が出てきてひどく殴られるが幻覚
老人は霊により雷に打たれ、腹に穴が開く
「わしは霊魂になっても戦ってみせる! 朝日が昇るまで外へ出てはならぬ!」
ヘビが出てもひるまなかった礼だが、お堂の外が明るくなり、朝になったと思って外に出ると、
それもポルターガイストの仕業で、除霊は失敗する
しかし、洋介が老人をすぐに病院に運んだため、一命をとりとめたからよしとして諦める
「奇妙な妹」
突然、礼のもとに「妹の鬼形礼子だ」と名乗る少女が現れ、勝手に家に入る
去年のお祭りに作った着物を出してもらって着るとピッタリで驚く
その夜、礼子が寝室に来るが、老婆のように変化して両親も見る
礼は毎日、新聞を読まされ、心身の疲れもピークに達して倒れ、入院する
洋介が来て、名前は本物だったが、静岡県で突然、行方不明になった少女だという
その夜、静岡に帰る途中で救急車で運ばれたと礼子が同じ病院に来る
洋介が説得しても信じない医師、看護婦、両親
父:あの子は昔からああいうことが好きで、すっかり霊魂マニアになってしまって
母:私たちも困ってるんです 親の言うことを無視してかかりますし
礼:
両親はまったく信用してくれない
霊魂なんかあるはずがないと決めてかかっている
何かが起きても「偶然だ」「錯覚だ」と言うから誰にも話さないんです
(私の母も、私がこのマンガの話をしたら
「こんなのばっかり読んでるから頭がおかしくなるんじゃないの?」って笑い飛ばしてたな
少女にとり憑いていたのは、礼のポルターガイストで、先日の除霊で苦しんだお返しだという
礼は気絶してしまい、その夜の新聞を初めて読まなかったが、そこには「いまが除霊の時期」と書いてあった
それを知らず諦める礼
「もう二度と除霊なんかしないぞ
おとなしく読んでいればもうこんな恐ろしい目に遭わずに済む
誰でも一度は死ぬ それが僕の運命ならしかたない」
家に戻るとまた礼子がいる
退院したら、母が病院の階段から落ちて骨折し、父は仕事で先に静岡に帰り
礼の母が可哀相だからしばらく預かるという
事情を聞いて、洋介は自分も泊まると言い、礼は危険だと止める
「ポルターガイスト現象は、現在では超能力者がそばにいて
ある種のエネルギーが関係している説が有力になっている
その辺を調べてみたい 万一事件が起きてもオレの責任だ」
その夜も新聞が来て「外へ出ろ! 新聞記者め さもないと命の保障はない」と書いてある
そこに礼子が来て、少女とは思えない力で洋介の首を絞める
柔道の腕がある洋介は少女に当て身をすると、霊は礼子から出る
洋介と両親には霊の姿は見えなかったが、少女が宙を飛んだりしたのを見て
「軽業でも習っていたのかしら?」とこじつける
ようやく礼子から離れるポルターガイスト
「背中がこわい」
“なぜ背中がこわいのか 人間は後ろに目がないからなのです”
(だから、動物本能的に恐怖に感じて、背後から襲われるっていう怪談も多いってことか
洋介が近くのお墓で怪奇現象があったから調べるのに付き合って欲しいと礼に頼む
お墓から赤ん坊の泣き声がして、1年前に子どもを亡くして墓参りに来た女性が
捨て子だと思い、家に連れて帰ると、夜にひどい夜泣きをして
おんぶして何気なく赤ん坊を拾った墓場を通ると、女性の悲鳴を聞いた住職が駆けつけ
「あの子はお化けだ!」と女性は錯乱し、その後病院に閉じこもり、赤ん坊は託児所に預けられた
託児所に聞くと、その子の係になった保健婦は次々と寝込んでしまうという
洋介は一時的に預かると礼の家に連れてくる
夜泣きが始まりお墓に連れていくと、赤ん坊とは思えないほど重くなり
礼に背負わせると老婆に変わる
洋介は自宅に連れて帰ると、妹にも老婆に見えるという
学校に行くと、そこでも幽霊が出たという
女子生徒が校門で「大仙寺へはどう行けばいいでしょうか?」と声をかけられたが誰もいない
その後、やけに背中が重くなり、大仙寺に着くと軽くなり、振り返ると老婆が見えたという
これ以上関わりたくないと思った礼も、校門で同じく声をかけられる
しかたなく寺に向かい、名前を聞くとおフサと答える
そこに洋介が駆けつけるが、彼には老婆の姿は見えない(つづく
つのだじろう/作(昭和50年初版 平成6年42版)
※「マンガ感想メモリスト2」カテゴリーに追加しました。
▼あらすじ(ネタバレ注意
「ピアノ」(5巻のつづき
コンクールは開催されるが、出る生徒がみな操られるように♪展覧会の絵 を弾き
皆同じ人物が弾いているテクニック
中神の兄で記者の洋介がピアノを調べたら、ある国の大使の娘が愛用していたもので
ピアノの天才少女だったが、コンクールを前に体調を崩して亡くなった
皆が混乱し、いったん休憩すると言うと、次に弾く少女が「集中力が乱れるから今弾かなければならない」と言い出す
彼女に霊が憑依し、ピアノから大量の血が流れる
コンクールはピアノの故障という理由で次週に順延し、ピアノも取り替えることとなる
礼:
あのピアノはどこへ売られたのでしょう?
まさか・・・きみの学校じゃないでしょうね?
(この後、やたらと「きみのでは?」という終わり方が出てくるようになる
「除霊」
悪夢を見て起きるとポルターガイストがいる
「悪霊だから、いつも悪いことをしているとはかぎらない
オレが悪くなるか、良くなるか、時と場合によるんでね」
洋介が新聞社のつてで優れた霊能者を紹介する
深山の霊場で修行を積んだ65歳の老人
霊能者:
礼についているのは恐ろしく強い霊だから、自分の命を賭けて戦う
ゴマをたき、霊を引き離したらお堂に飛び込み、お堂を封じる
除霊の間はどんなことがあっても騙されず、お堂から出てはならない
お堂の中で見る怪異現象もすべて幻覚
長くて1週間かかるかもしれないから、洋介はその間の食料を用意する
お堂に入ると、洋介の声で「お坊さんが倒れたから開けてくれ!」と声がするが、それも霊のウソ
お堂から地縛霊が出てきてひどく殴られるが幻覚
老人は霊により雷に打たれ、腹に穴が開く
「わしは霊魂になっても戦ってみせる! 朝日が昇るまで外へ出てはならぬ!」
ヘビが出てもひるまなかった礼だが、お堂の外が明るくなり、朝になったと思って外に出ると、
それもポルターガイストの仕業で、除霊は失敗する
しかし、洋介が老人をすぐに病院に運んだため、一命をとりとめたからよしとして諦める
「奇妙な妹」
突然、礼のもとに「妹の鬼形礼子だ」と名乗る少女が現れ、勝手に家に入る
去年のお祭りに作った着物を出してもらって着るとピッタリで驚く
その夜、礼子が寝室に来るが、老婆のように変化して両親も見る
礼は毎日、新聞を読まされ、心身の疲れもピークに達して倒れ、入院する
洋介が来て、名前は本物だったが、静岡県で突然、行方不明になった少女だという
その夜、静岡に帰る途中で救急車で運ばれたと礼子が同じ病院に来る
洋介が説得しても信じない医師、看護婦、両親
父:あの子は昔からああいうことが好きで、すっかり霊魂マニアになってしまって
母:私たちも困ってるんです 親の言うことを無視してかかりますし
礼:
両親はまったく信用してくれない
霊魂なんかあるはずがないと決めてかかっている
何かが起きても「偶然だ」「錯覚だ」と言うから誰にも話さないんです
(私の母も、私がこのマンガの話をしたら
「こんなのばっかり読んでるから頭がおかしくなるんじゃないの?」って笑い飛ばしてたな
少女にとり憑いていたのは、礼のポルターガイストで、先日の除霊で苦しんだお返しだという
礼は気絶してしまい、その夜の新聞を初めて読まなかったが、そこには「いまが除霊の時期」と書いてあった
それを知らず諦める礼
「もう二度と除霊なんかしないぞ
おとなしく読んでいればもうこんな恐ろしい目に遭わずに済む
誰でも一度は死ぬ それが僕の運命ならしかたない」
家に戻るとまた礼子がいる
退院したら、母が病院の階段から落ちて骨折し、父は仕事で先に静岡に帰り
礼の母が可哀相だからしばらく預かるという
事情を聞いて、洋介は自分も泊まると言い、礼は危険だと止める
「ポルターガイスト現象は、現在では超能力者がそばにいて
ある種のエネルギーが関係している説が有力になっている
その辺を調べてみたい 万一事件が起きてもオレの責任だ」
その夜も新聞が来て「外へ出ろ! 新聞記者め さもないと命の保障はない」と書いてある
そこに礼子が来て、少女とは思えない力で洋介の首を絞める
柔道の腕がある洋介は少女に当て身をすると、霊は礼子から出る
洋介と両親には霊の姿は見えなかったが、少女が宙を飛んだりしたのを見て
「軽業でも習っていたのかしら?」とこじつける
ようやく礼子から離れるポルターガイスト
「背中がこわい」
“なぜ背中がこわいのか 人間は後ろに目がないからなのです”
(だから、動物本能的に恐怖に感じて、背後から襲われるっていう怪談も多いってことか
洋介が近くのお墓で怪奇現象があったから調べるのに付き合って欲しいと礼に頼む
お墓から赤ん坊の泣き声がして、1年前に子どもを亡くして墓参りに来た女性が
捨て子だと思い、家に連れて帰ると、夜にひどい夜泣きをして
おんぶして何気なく赤ん坊を拾った墓場を通ると、女性の悲鳴を聞いた住職が駆けつけ
「あの子はお化けだ!」と女性は錯乱し、その後病院に閉じこもり、赤ん坊は託児所に預けられた
託児所に聞くと、その子の係になった保健婦は次々と寝込んでしまうという
洋介は一時的に預かると礼の家に連れてくる
夜泣きが始まりお墓に連れていくと、赤ん坊とは思えないほど重くなり
礼に背負わせると老婆に変わる
洋介は自宅に連れて帰ると、妹にも老婆に見えるという
学校に行くと、そこでも幽霊が出たという
女子生徒が校門で「大仙寺へはどう行けばいいでしょうか?」と声をかけられたが誰もいない
その後、やけに背中が重くなり、大仙寺に着くと軽くなり、振り返ると老婆が見えたという
これ以上関わりたくないと思った礼も、校門で同じく声をかけられる
しかたなく寺に向かい、名前を聞くとおフサと答える
そこに洋介が駆けつけるが、彼には老婆の姿は見えない(つづく