土曜ドラマ『植木等とのぼせもん』(2017)(1~4回 全8回)
原案:小松政夫『のぼせもんやけん』
出演:
クレイジーキャッツ
山本耕史 植木等 dr.
山内圭哉 ハナ肇 voc.,gt.
浜野謙太 谷啓 tr.
西村ヒロチョ 安田伸 テナー・サックス
パーマ大佐 石橋エータロー fp.
小畑貴裕 桜井センリ fp.
深水元基 犬塚弘 bass.
志尊淳 松崎雅臣(小松政夫)
富田靖子 松崎ハツエ
中島歩 久野征四郎
武田玲奈 鎌田みよ子
優香 植木登美子 妻
伊東四朗 植木徹誠 父
高橋和也 渡辺晋 社長
勝村政信 古澤憲吾 監督
藤本真澄プロデューサー
坂井真紀 ツル子ママ スナック「たぬき」
▼あらすじ(ネタバレ注意
第5回 弟子の名は。
Mはみね子と東京タワーに来る夢を見る
(やっぱりデートの定番は東京タワーなのね
遅刻して等が運転する
等:お前のことはすべてお見通しなんだよ
みんなの前で前に勤めてた上司のモノマネを見せて
「も~~~知らない、知らない!」 谷だけ爆笑する
♪逢いたくて逢いたくて/園まり(歌:山本彩)
(昭和の名曲はどれもいいねえ
コントと歌が見られるって、『サタデー・ナイト・ライヴ』よりこっちが先?!
<コント>
父:(新聞を見て)今年の交通事故件数、早くも去年を上回るかあ
母:角のお米屋さんにダンプカーが突っ込んできたんですって クルマは走る凶器だなんていいますからねえ
父:(子どもたちに)クルマには気をつけるんだぞ!
ゆってるそばから、壁からなぜか船で突っ込んできて♪お~い船形さん~
(今でゆったら、まっすぐ彦介みたいな?爆
等:あれ、およびでないね(漕いで戻るってww
久野がオードリー主演『シャレード』のチケットを2枚くれる
(私の両親の時代は、いい映画もたくさんかかってたんだよなあ!
久野:
みよ子を誘えばいい
そういえばオレ、岡本喜八組に決まったんだよ!
(出てくる監督名もハンパない
この人のモデルは誰だろう?と思って調べたら、そのままの名前だった
理髪店に行って、みよ子を誘う
♪ふりむかないで/ザ・ピーナッツ(歌:鈴木みな・まりあ)
Mのデートがメンバにバレバレでハナが小遣いを渡す
等:今日、オレにつかなくていいぞ 女房の買い物に付き合ってやってくれ
Mは等の父からトミコと等の馴れ初めを聞く
お見合いだったが学生時代にずっと同じ電車だった
大学時代に離れ離れになったから文通していたって可愛い
靴屋に行って、Mに履かせて「サイズ同じでしょ?」と買う
等が帰って履くと
等:
くるぶしがひっかかるから走れないな
お前履いてみろ 似合うじゃないか お前が履け
身だしなみは足元から 靴さえちゃんとすりゃあとは大体サマになるからな
(いい夫婦だなあ/泣
最初からそのつもりだったと気づく
それを履いてデート 夢の通り東京タワーに行く
み:
いくら想い続けても、追いかけてる夢の大きさが違うもの
今に大スターになってもっと違う世界に行っちゃうだろうし
Mがフラれたらしいと聞いて、なにか言う谷
M:
あ~あ 初めてのデートでフラれちゃったよ
も~知らない、知らない、知らない!
メンバから大爆笑される
トミコ:
なんだか羨ましい気もするわね
私たちの時代は恋愛なんて心の余裕なかったですもの
等:食うものもなくて、今、こうして暮らせるのも感謝しなきゃな
等の台本を見ると、小松の出番が書いてある 谷が推した
(付き人から芸人になるって、登竜門みたいな道なのかな?
所々に貼ってある映画ポスターも気になる 『悪人成敗帳』って何だろう・・・
等:
オレたちの商売は、なんでも芸のこやしになるってことだ 谷啓に感謝しろよ
チャンスのしっぽは必ず掴むんだぞ
石川五右衛門役で見得を切った後ずっこけて
「どーしちゃったのかしら、お稽古の時は上手くいったのに
も~知らない、知らない、知らない」
(これは歌舞いてるかどうか夏木京介さんに見て頂かないと
博多でテレビを見てるハツエ
等:そろそろちゃんとした芸名がないとな
M:前に犬塚さんに言ってもらった博多どんたくにちなんだ“どん たくお”にしようかと
等:それはわんちゃん、冗談で言ったんだよ(それぞれのニックネームも面白い
ちゃんと封筒にしたためて、印鑑まで押してるって、子どもに名前つけるみたい
M:こんな二枚目な名前でいいんでしょうか?
等:いずれ大きな役者になった時、“どんたくお”じゃ仕方ないだろ?
父が倒れたと電話がくる
第6回 オヤジたるもの
実家に帰るといつもの痔
現場に戻ると、早速Mに視聴者から問い合わせのハガキが来ている
♪さよならはダンスの後に/伊東ゆかり(歌:中川翔子)
(この曲も知ってる オルゴールを小さい頃持っていた 叔母のだったっけ?
♪柔(歌:山本耕史)
急に割り込んでくる等 「およびでないね」
家で腕時計を探す等
トミコ:あなた、もうMがいないと生きていけないわねw
Mは徹誠の世話をしている
等が芸能界に入る時、父に相当反対されたことを聞く
父:
“坊主は死んだ人間を供養する 芸能は生きた人間を楽しませる
オレは生きた人間を楽しませたいから芸能界に入る”と言ったんだ
屁理屈を抜かすなとどやしつけてやったよ
M:でも親父さんは今一番生きた人間を楽しませています
父:もう付き人になって3年目 そろそろ一本立ちか
等のところに戻るM
等:
変な男だろ ああいうのを支離滅裂というんだ
若い頃は相当な女好きでな(!) そっちも大変だったんだ
布団に寝ると着物が着崩れるから後で衣装部に寄るかと聞いて
Mは衣装部に行って「着物の着付けを教えてほしい」と頼む
栗原:ここは着付け教室じゃねんだぞ!
M:見せてもらうだけでも! と土下座する
岡本組の『殺人狂時代』がお蔵入りになったと聞いてクノを探すM
M:お前ならまたチャンスがあるさ
クノ:やめろよ お前はよかったじゃねーか出番も増えて
怒って殴るM(今の若者ってこんなに熱くなって殴らないよね
Mとみよ子でたぬきに来る
ツル子:慰めがかえって傷つけることがあるのよ、とくに男はね
クノの住所を教えて、みよ子に行ってほしいと言う
【昭和41年 ブルーリボンの大衆賞をもらう等】
森繁さん、エノケンからも花束が届く
父のスピーチ:
この芸能界という明日をも知れぬ浮き沈みの激しい世界で
息子がここまで生きてこられたのは、一重に支えてくださった皆さんのお蔭である
これはもう明白でございます
植木等はまだまだ若輩者です 海のものとも、山のものともつきません
皆様のご指導がなければ、到底これから先もやっていけないでしょう
どうかよろしくお願い申し上げます
M:
すごいメンツでしたね
もし何かあったら、明日から芸能界なくなっちゃうってくらいのオールスターでしたよ
等:オレも一人前になって少しは親孝行できたろ?
父:
お前は小松くんのことをどう考えてるんだ?
万に一人のこの世界で立たせる気はあるのか?
ただ夢を見せて終わらせるだけか?
お前は自分のことしか考えてない
少しは親父らしいことをしてみたらどうなんだ
(すごい やっぱり住職さんだな
仮眠後、帯を締めなおすM
衣装部の栗原に聞くと根負けしてちょっとだけ教えていると聞く
ハナ:今度の日劇で谷が考えたMにピッタリな役があるんだよ やれるか?
M:やらしてください!
演奏の後にドレスで出て来る等(山本さんも相当体張ってるなw
ドレスが外れて、中からMが出ると大爆笑
Mの足から血が出てるのに気づいて包帯を巻く等
着付けのことを聞くと
M:映画の衣装部屋って遠いから、休憩のたびに行ってたら時間もったいないし
等:ありがとな
帰り道、みよ子とクノを見かけ、たぬきで号泣する
ツル子:男は我慢して、我慢して、それが男の色気につながるのよ
等:
次の大阪公演のコンサートと舞台の幕間を小松にやってくれねえか
幕間の5分、あいつにつながせるんだ
必死にネタ考えて、不安になって眠れなくなるほど
ハナ:そりゃ客に失礼ってもんだ 私事を持ち込むのはプロじゃないよ
谷:
やらせてみようよ まっちゃんを独り立ちさせたいんだよ
僕たちも毎日米軍キャンプ周って、ウケたり、ウケなかったり
自分たちで覚えてきたんだよ
(ハマケン、一体いくつだよ!?っていう円熟味
第7回 可愛い子には
ビートルズ旋風が起きる
谷:これで日本の音楽はすっかり変わっちまう気がするね
♪小指の想い出/伊東ゆかり(歌:中川翔子)
ペンキのコント 白と黒で塗りあうハナと等
クルマで話し合うハナと等
ハナ:まだやれるよ
等:
世の中は変わるのに 同じことやってていいのかな
シャボン玉だっていつかは弾けるんだよ
【昭和42年 大阪】
キャッツのステージは2部制で、小松は初めて幕間を任される
布施明と紹介され「あ、この歌知らねえや」とコケるが、客は笑わず野次が飛ぶ
では民謡を歌います「あ~らヨット」
ハナ:
あいつ、すっかりアガってる
素材が悪いよ 衣装、大道具、小道具なんでも使っていいんだから
2日目も、3日目もウケない
M:もう1日だけお願いします!
等からも頼む
(急にネタづくりからすぐに笑わせるのは難しすぎるよ
等:舞台に立ったら、誰も助けに来ない 自分でどうにかするしかねんだ
みよ子が来ている
クノはまだ落ち込んでるが少しずつ前を向こうとしている
みよ子:
私、ずっとマッチャンのファンだからね だからこの世界で一人前になるって約束よ
指きりして別れる
その夜、テレビから淀川さんが流れているのを見る
4日目
淀川さんのモノマネで「ハナ肇さん 老けて見えますけど、まだまだ85なんですねえ」
ウケてる
等:面白いこと考えるのって辛いだろ
M:でも笑い声聞いたら全部吹っ飛びました
等:その感覚忘れるなよ よく頑張った
谷に呼ばれて、メガネとテレビのセットをもらい、観客はさらに大爆笑
社長:イケるよあいつ 植木屋、いい育て方したな
等:
明日からもうオレのところに来なくていいからな
今、正式にお前を契約タレントにしてくれって決めてきたんだよ
マネージャーも用意する 明日からお前は一人で立つんだ
ここからがほんとの始まりだぞ
クルマを停めて泣くM
玄関先で別れ、父とトミコに明日からMは来ないという
トミコ:寂しくなりますね(もう子どもも巣立ったの?
父:オレも早く子離れせんとな
みよ子の店から母親に電話で知らせるM
母:これであんたも一人前の芸能人やね 植木さんに感謝してもしきれんね
淀川さん:ここからMは師匠の後を追うように大活躍するんですね~
そこに四郎さんが割り込んできて♪電線マン! 「およびでないね」w
【昭和52年】
名だたる名優が演じた舞台『王将』に挑む等
最終回 スーダラ伝説
Mは師匠のもとを離れて10年経ち、ドラマ、映画にひっぱりだこ
等の舞台『王将』にMが来る
等:
阪田三吉なんて50過ぎてから演るもんだってゆったら
植木さんもう50ですよ、なんて言われて驚いちゃってさ
最近の芸能界はすっかり変わって、テレビも見なくなっちまったからさ
父:小松くんの出ている番組は、欠かさず観てるじゃねえか
Mは母を連れてくる アガってまた明太子を渡す母
自宅で友人に頼まれたと句を書いている父
父:
世の中のことでどうでもならないことはないって意味だ
お前は無責任やってた時のほうがお前らしかったな
人生が外側から出来上がることもある
淀川:それは遺言のようなものだったのかもしれない
間もなく父は病に倒れる
病床で♪ス~ダラ節 を歌う 53年 父他界
Mは久々「スナック たぬき」を訪ねる
みよ子とクノは結婚 店を始めるという
クノ:映画を観たよ お前はオレがなれなかったものになったんだな
M:お前はオレがつかめなかったものを手に入れた
クノ:お互い行ける所まで行こうな
新聞に等が黒澤明の『乱』に出ると書いてある
(いた・・・かも!? 肝心なメモがないんだよなあ・・・
M:親父さんの背中はどんどん大きくなるよ
【昭和61年】
病床の社長は♪ス~ダラ節 を聴いていた
社長:古くならないだろ オレたち、なかなかのもんだったよな
等:植木等はあんたが作ったんだ
社長:
オレたちずっと走ってるな いろんなものを追い抜いて、追い抜かれて
もう1回みんなを楽しませたいなあ
ハナ、ザ・ピーナツ、他のメンバも来て
谷はボーンを吹き、ザ・ピーナツが歌う
翌年 社長も他界
【社長のお別れの会】
ハナ:
それぞれにペースがある 社長は全力で全うしたんだ
あの頃の歌またやるって話 歌えよ
等:あれはクレイジーキャッツがあってこそ
ハナ:いいんだよ やったほうがいい
Mも来る
等:親父も社長もいなくなって、俺もさすがにどうしていいか分からないよ
M:
オレももう一度観たいです 歌う姿
あの歌を歌えるのは親父さんだけだから
等:植木等はもうおよびでないんだから
M:やらなきゃいけないことをやるのが植木等だって言ったのは何だったんですか?
等:お前に何が分かる!
(セルフカバーのCDの裏にもこんな重い決断があったなんて知らなかった
等:あの頃はバカみたいに忙しかったし、バカみたいに楽しかったな
トミコ:
社長さんが言ってた
“20年後も30年後もきっとみんながあなたの話をするって
たとえあなたがこの世からいなくなっても心の中で生き続けるんだって”
Mも同じことが言いたかったのよ
等:そんなこと言ってくれたの 会いたいねえ社長
等はレコードの件を引き受けることにする
往年の名曲を集めたレコードが大ヒットし、取材を受ける
等:映画も舞台もやったけど、僕はやっぱり歌い手なんだなって
古澤が来る 格好がそのまま!
等:無責任シリーズもリバイバルで観てくれる若い人もいるようですよ
古澤:
やっぱり映画は残るねえ
今日も打ち合わせでね ともかく元気でね
シュートするーーーーーー!
青島に再会するM
青島:
オレもすごい歌作っちゃったな つくづく自分の才能が怖いw
紅白も決まったそうだぞ 無責任男が帰ってくるぞー!!
【平成2年 紅白】
自宅で落ち着かない等
等:紅白なんて久しぶりだからさ
M:お迎えにあがりました
等:小松、ありがとよ
M:オレはただ親父さんにのぼせてるだけで のぼせもんです
等:変わらねえな、お前は 気をつけろ 目にワイパーはないからな
舞台袖で蝶ネクタイをMに頼む
M:親父さんはみんなを照らす太陽なんです!
等:植木等はそうでなくっちゃな それじゃちょいと行ってくるよ
♪逢いたくて逢いたくて(歌:山本彩)
♪スーダラ節(歌:山本耕史)
♪スーダラ伝説(歌:植木等)
*
やっぱり、自分自身を演じていた感じだな
最後は本人による♪スーダラ節 が流れた
私たちもまた植木さんに会いたいなあ!
周りを太陽みたいに明るく照らしてくれる無責任男に
原案:小松政夫『のぼせもんやけん』
出演:
クレイジーキャッツ
山本耕史 植木等 dr.
山内圭哉 ハナ肇 voc.,gt.
浜野謙太 谷啓 tr.
西村ヒロチョ 安田伸 テナー・サックス
パーマ大佐 石橋エータロー fp.
小畑貴裕 桜井センリ fp.
深水元基 犬塚弘 bass.
志尊淳 松崎雅臣(小松政夫)
富田靖子 松崎ハツエ
中島歩 久野征四郎
武田玲奈 鎌田みよ子
優香 植木登美子 妻
伊東四朗 植木徹誠 父
高橋和也 渡辺晋 社長
勝村政信 古澤憲吾 監督
藤本真澄プロデューサー
坂井真紀 ツル子ママ スナック「たぬき」
▼あらすじ(ネタバレ注意
第5回 弟子の名は。
Mはみね子と東京タワーに来る夢を見る
(やっぱりデートの定番は東京タワーなのね
遅刻して等が運転する
等:お前のことはすべてお見通しなんだよ
みんなの前で前に勤めてた上司のモノマネを見せて
「も~~~知らない、知らない!」 谷だけ爆笑する
♪逢いたくて逢いたくて/園まり(歌:山本彩)
(昭和の名曲はどれもいいねえ
コントと歌が見られるって、『サタデー・ナイト・ライヴ』よりこっちが先?!
<コント>
父:(新聞を見て)今年の交通事故件数、早くも去年を上回るかあ
母:角のお米屋さんにダンプカーが突っ込んできたんですって クルマは走る凶器だなんていいますからねえ
父:(子どもたちに)クルマには気をつけるんだぞ!
ゆってるそばから、壁からなぜか船で突っ込んできて♪お~い船形さん~
(今でゆったら、まっすぐ彦介みたいな?爆
等:あれ、およびでないね(漕いで戻るってww
久野がオードリー主演『シャレード』のチケットを2枚くれる
(私の両親の時代は、いい映画もたくさんかかってたんだよなあ!
久野:
みよ子を誘えばいい
そういえばオレ、岡本喜八組に決まったんだよ!
(出てくる監督名もハンパない
この人のモデルは誰だろう?と思って調べたら、そのままの名前だった
理髪店に行って、みよ子を誘う
♪ふりむかないで/ザ・ピーナッツ(歌:鈴木みな・まりあ)
Mのデートがメンバにバレバレでハナが小遣いを渡す
等:今日、オレにつかなくていいぞ 女房の買い物に付き合ってやってくれ
Mは等の父からトミコと等の馴れ初めを聞く
お見合いだったが学生時代にずっと同じ電車だった
大学時代に離れ離れになったから文通していたって可愛い
靴屋に行って、Mに履かせて「サイズ同じでしょ?」と買う
等が帰って履くと
等:
くるぶしがひっかかるから走れないな
お前履いてみろ 似合うじゃないか お前が履け
身だしなみは足元から 靴さえちゃんとすりゃあとは大体サマになるからな
(いい夫婦だなあ/泣
最初からそのつもりだったと気づく
それを履いてデート 夢の通り東京タワーに行く
み:
いくら想い続けても、追いかけてる夢の大きさが違うもの
今に大スターになってもっと違う世界に行っちゃうだろうし
Mがフラれたらしいと聞いて、なにか言う谷
M:
あ~あ 初めてのデートでフラれちゃったよ
も~知らない、知らない、知らない!
メンバから大爆笑される
トミコ:
なんだか羨ましい気もするわね
私たちの時代は恋愛なんて心の余裕なかったですもの
等:食うものもなくて、今、こうして暮らせるのも感謝しなきゃな
等の台本を見ると、小松の出番が書いてある 谷が推した
(付き人から芸人になるって、登竜門みたいな道なのかな?
所々に貼ってある映画ポスターも気になる 『悪人成敗帳』って何だろう・・・
等:
オレたちの商売は、なんでも芸のこやしになるってことだ 谷啓に感謝しろよ
チャンスのしっぽは必ず掴むんだぞ
石川五右衛門役で見得を切った後ずっこけて
「どーしちゃったのかしら、お稽古の時は上手くいったのに
も~知らない、知らない、知らない」
(これは歌舞いてるかどうか夏木京介さんに見て頂かないと
博多でテレビを見てるハツエ
等:そろそろちゃんとした芸名がないとな
M:前に犬塚さんに言ってもらった博多どんたくにちなんだ“どん たくお”にしようかと
等:それはわんちゃん、冗談で言ったんだよ(それぞれのニックネームも面白い
ちゃんと封筒にしたためて、印鑑まで押してるって、子どもに名前つけるみたい
M:こんな二枚目な名前でいいんでしょうか?
等:いずれ大きな役者になった時、“どんたくお”じゃ仕方ないだろ?
父が倒れたと電話がくる
第6回 オヤジたるもの
実家に帰るといつもの痔
現場に戻ると、早速Mに視聴者から問い合わせのハガキが来ている
♪さよならはダンスの後に/伊東ゆかり(歌:中川翔子)
(この曲も知ってる オルゴールを小さい頃持っていた 叔母のだったっけ?
♪柔(歌:山本耕史)
急に割り込んでくる等 「およびでないね」
家で腕時計を探す等
トミコ:あなた、もうMがいないと生きていけないわねw
Mは徹誠の世話をしている
等が芸能界に入る時、父に相当反対されたことを聞く
父:
“坊主は死んだ人間を供養する 芸能は生きた人間を楽しませる
オレは生きた人間を楽しませたいから芸能界に入る”と言ったんだ
屁理屈を抜かすなとどやしつけてやったよ
M:でも親父さんは今一番生きた人間を楽しませています
父:もう付き人になって3年目 そろそろ一本立ちか
等のところに戻るM
等:
変な男だろ ああいうのを支離滅裂というんだ
若い頃は相当な女好きでな(!) そっちも大変だったんだ
布団に寝ると着物が着崩れるから後で衣装部に寄るかと聞いて
Mは衣装部に行って「着物の着付けを教えてほしい」と頼む
栗原:ここは着付け教室じゃねんだぞ!
M:見せてもらうだけでも! と土下座する
岡本組の『殺人狂時代』がお蔵入りになったと聞いてクノを探すM
M:お前ならまたチャンスがあるさ
クノ:やめろよ お前はよかったじゃねーか出番も増えて
怒って殴るM(今の若者ってこんなに熱くなって殴らないよね
Mとみよ子でたぬきに来る
ツル子:慰めがかえって傷つけることがあるのよ、とくに男はね
クノの住所を教えて、みよ子に行ってほしいと言う
【昭和41年 ブルーリボンの大衆賞をもらう等】
森繁さん、エノケンからも花束が届く
父のスピーチ:
この芸能界という明日をも知れぬ浮き沈みの激しい世界で
息子がここまで生きてこられたのは、一重に支えてくださった皆さんのお蔭である
これはもう明白でございます
植木等はまだまだ若輩者です 海のものとも、山のものともつきません
皆様のご指導がなければ、到底これから先もやっていけないでしょう
どうかよろしくお願い申し上げます
M:
すごいメンツでしたね
もし何かあったら、明日から芸能界なくなっちゃうってくらいのオールスターでしたよ
等:オレも一人前になって少しは親孝行できたろ?
父:
お前は小松くんのことをどう考えてるんだ?
万に一人のこの世界で立たせる気はあるのか?
ただ夢を見せて終わらせるだけか?
お前は自分のことしか考えてない
少しは親父らしいことをしてみたらどうなんだ
(すごい やっぱり住職さんだな
仮眠後、帯を締めなおすM
衣装部の栗原に聞くと根負けしてちょっとだけ教えていると聞く
ハナ:今度の日劇で谷が考えたMにピッタリな役があるんだよ やれるか?
M:やらしてください!
演奏の後にドレスで出て来る等(山本さんも相当体張ってるなw
ドレスが外れて、中からMが出ると大爆笑
Mの足から血が出てるのに気づいて包帯を巻く等
着付けのことを聞くと
M:映画の衣装部屋って遠いから、休憩のたびに行ってたら時間もったいないし
等:ありがとな
帰り道、みよ子とクノを見かけ、たぬきで号泣する
ツル子:男は我慢して、我慢して、それが男の色気につながるのよ
等:
次の大阪公演のコンサートと舞台の幕間を小松にやってくれねえか
幕間の5分、あいつにつながせるんだ
必死にネタ考えて、不安になって眠れなくなるほど
ハナ:そりゃ客に失礼ってもんだ 私事を持ち込むのはプロじゃないよ
谷:
やらせてみようよ まっちゃんを独り立ちさせたいんだよ
僕たちも毎日米軍キャンプ周って、ウケたり、ウケなかったり
自分たちで覚えてきたんだよ
(ハマケン、一体いくつだよ!?っていう円熟味
第7回 可愛い子には
ビートルズ旋風が起きる
谷:これで日本の音楽はすっかり変わっちまう気がするね
♪小指の想い出/伊東ゆかり(歌:中川翔子)
ペンキのコント 白と黒で塗りあうハナと等
クルマで話し合うハナと等
ハナ:まだやれるよ
等:
世の中は変わるのに 同じことやってていいのかな
シャボン玉だっていつかは弾けるんだよ
【昭和42年 大阪】
キャッツのステージは2部制で、小松は初めて幕間を任される
布施明と紹介され「あ、この歌知らねえや」とコケるが、客は笑わず野次が飛ぶ
では民謡を歌います「あ~らヨット」
ハナ:
あいつ、すっかりアガってる
素材が悪いよ 衣装、大道具、小道具なんでも使っていいんだから
2日目も、3日目もウケない
M:もう1日だけお願いします!
等からも頼む
(急にネタづくりからすぐに笑わせるのは難しすぎるよ
等:舞台に立ったら、誰も助けに来ない 自分でどうにかするしかねんだ
みよ子が来ている
クノはまだ落ち込んでるが少しずつ前を向こうとしている
みよ子:
私、ずっとマッチャンのファンだからね だからこの世界で一人前になるって約束よ
指きりして別れる
その夜、テレビから淀川さんが流れているのを見る
4日目
淀川さんのモノマネで「ハナ肇さん 老けて見えますけど、まだまだ85なんですねえ」
ウケてる
等:面白いこと考えるのって辛いだろ
M:でも笑い声聞いたら全部吹っ飛びました
等:その感覚忘れるなよ よく頑張った
谷に呼ばれて、メガネとテレビのセットをもらい、観客はさらに大爆笑
社長:イケるよあいつ 植木屋、いい育て方したな
等:
明日からもうオレのところに来なくていいからな
今、正式にお前を契約タレントにしてくれって決めてきたんだよ
マネージャーも用意する 明日からお前は一人で立つんだ
ここからがほんとの始まりだぞ
クルマを停めて泣くM
玄関先で別れ、父とトミコに明日からMは来ないという
トミコ:寂しくなりますね(もう子どもも巣立ったの?
父:オレも早く子離れせんとな
みよ子の店から母親に電話で知らせるM
母:これであんたも一人前の芸能人やね 植木さんに感謝してもしきれんね
淀川さん:ここからMは師匠の後を追うように大活躍するんですね~
そこに四郎さんが割り込んできて♪電線マン! 「およびでないね」w
【昭和52年】
名だたる名優が演じた舞台『王将』に挑む等
最終回 スーダラ伝説
Mは師匠のもとを離れて10年経ち、ドラマ、映画にひっぱりだこ
等の舞台『王将』にMが来る
等:
阪田三吉なんて50過ぎてから演るもんだってゆったら
植木さんもう50ですよ、なんて言われて驚いちゃってさ
最近の芸能界はすっかり変わって、テレビも見なくなっちまったからさ
父:小松くんの出ている番組は、欠かさず観てるじゃねえか
Mは母を連れてくる アガってまた明太子を渡す母
自宅で友人に頼まれたと句を書いている父
父:
世の中のことでどうでもならないことはないって意味だ
お前は無責任やってた時のほうがお前らしかったな
人生が外側から出来上がることもある
淀川:それは遺言のようなものだったのかもしれない
間もなく父は病に倒れる
病床で♪ス~ダラ節 を歌う 53年 父他界
Mは久々「スナック たぬき」を訪ねる
みよ子とクノは結婚 店を始めるという
クノ:映画を観たよ お前はオレがなれなかったものになったんだな
M:お前はオレがつかめなかったものを手に入れた
クノ:お互い行ける所まで行こうな
新聞に等が黒澤明の『乱』に出ると書いてある
(いた・・・かも!? 肝心なメモがないんだよなあ・・・
M:親父さんの背中はどんどん大きくなるよ
【昭和61年】
病床の社長は♪ス~ダラ節 を聴いていた
社長:古くならないだろ オレたち、なかなかのもんだったよな
等:植木等はあんたが作ったんだ
社長:
オレたちずっと走ってるな いろんなものを追い抜いて、追い抜かれて
もう1回みんなを楽しませたいなあ
ハナ、ザ・ピーナツ、他のメンバも来て
谷はボーンを吹き、ザ・ピーナツが歌う
翌年 社長も他界
【社長のお別れの会】
ハナ:
それぞれにペースがある 社長は全力で全うしたんだ
あの頃の歌またやるって話 歌えよ
等:あれはクレイジーキャッツがあってこそ
ハナ:いいんだよ やったほうがいい
Mも来る
等:親父も社長もいなくなって、俺もさすがにどうしていいか分からないよ
M:
オレももう一度観たいです 歌う姿
あの歌を歌えるのは親父さんだけだから
等:植木等はもうおよびでないんだから
M:やらなきゃいけないことをやるのが植木等だって言ったのは何だったんですか?
等:お前に何が分かる!
(セルフカバーのCDの裏にもこんな重い決断があったなんて知らなかった
等:あの頃はバカみたいに忙しかったし、バカみたいに楽しかったな
トミコ:
社長さんが言ってた
“20年後も30年後もきっとみんながあなたの話をするって
たとえあなたがこの世からいなくなっても心の中で生き続けるんだって”
Mも同じことが言いたかったのよ
等:そんなこと言ってくれたの 会いたいねえ社長
等はレコードの件を引き受けることにする
往年の名曲を集めたレコードが大ヒットし、取材を受ける
等:映画も舞台もやったけど、僕はやっぱり歌い手なんだなって
古澤が来る 格好がそのまま!
等:無責任シリーズもリバイバルで観てくれる若い人もいるようですよ
古澤:
やっぱり映画は残るねえ
今日も打ち合わせでね ともかく元気でね
シュートするーーーーーー!
青島に再会するM
青島:
オレもすごい歌作っちゃったな つくづく自分の才能が怖いw
紅白も決まったそうだぞ 無責任男が帰ってくるぞー!!
【平成2年 紅白】
自宅で落ち着かない等
等:紅白なんて久しぶりだからさ
M:お迎えにあがりました
等:小松、ありがとよ
M:オレはただ親父さんにのぼせてるだけで のぼせもんです
等:変わらねえな、お前は 気をつけろ 目にワイパーはないからな
舞台袖で蝶ネクタイをMに頼む
M:親父さんはみんなを照らす太陽なんです!
等:植木等はそうでなくっちゃな それじゃちょいと行ってくるよ
♪逢いたくて逢いたくて(歌:山本彩)
♪スーダラ節(歌:山本耕史)
♪スーダラ伝説(歌:植木等)
*
やっぱり、自分自身を演じていた感じだな
最後は本人による♪スーダラ節 が流れた
私たちもまた植木さんに会いたいなあ!
周りを太陽みたいに明るく照らしてくれる無責任男に