過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part2からのつづき。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『アザーズ』(2001)
監督:アレハンドロ・アメナーバル 出演:ニコール・キッドマン、フィオヌラ・フラナガン ほか
『パニック・ルーム』に劣らない面白さ。こっちは中世劇の心理サスペンス。
同じ母役でも光アレルギーの子どもを2人も抱え、愛の冷めた夫が戦後も前線から帰らず、
待つ孤独と、死者のうろつく大きな屋敷におびえる敬虔なクリスチャン役のニコールの役選びは
自分の個性を知った上での賢い選択だった。
「ウソをついた子の行く地獄はどこにあるの?」
「私はもう無知だから分からないわ」
「ここが私たちの家。もう離れない」
こうして家にゴースト現象が生まれるワケだ
しかし、何百年もたったら、それこそ混雑してあふれてしまうだろうに!
輪廻転生は信じても、魂や霊の存在は否定しているのか、場所に執着するからいつまでも成仏できないのか?
今と違って昔の郊外でシングルマザーが2人の光アレルギーの子どもを抱えて、
ずっと家に縛られているそのプレッシャーと孤独たるや想像を超えるものだろう。
■『GO』(2001)
監督:行定勲 脚本:宮藤官九郎 出演:窪塚洋介、柴咲コウ、山崎努 ほか
これが話題作。同じ低予算ながら、しっかりした脚本と窪塚のキャラで魅せた。
金城武じゃハマりすぎだし、永瀬じゃ上手すぎる。
特別カッコいいとも思わないが、インディーズの勢いがある。RIZEもオススメの1本。
元ボクサー役の山崎さんがイイ味出してる。でも毎度あんなに本気で殴ってたら骨折れてるんじゃない?
在日ってそんな深い意味があったのか? どこの生まれだって今の時代珍しくないじゃん。
でも現実に今でもこんな意味のない差別があるとしたらショックだ。
子より親、またその親の偏見、弱者意識でつながっているんだろう。
「警官の制服ももっとダサかったらな。セーラー服とかだったら誰も道聞かないだろうし」w
「腕を伸ばした範囲が大体お前という存在で守られてる。でも伸ばして外のものをひっつかめ。外の世界を見るんだ」
よく考えたら、私がもし欧米人でなくアジア人と結婚するって言ったら親が反対するかもね。
でも、どんどん変えていくのは私たちで、未来は国籍なんて言葉すら意味をなさないようにできるはず。
国家より個人、老人より若い世代なんだ。より明るく平和に良い方向に変えていくのは。
■『嵐を呼ぶ男』(1957)
監督:井上梅次 出演:石原裕次郎、北原三枝、青山恭二、小夜福子 ほか
これが有名なドラムのシーンと同タイトル曲。主役の裕次郎を一躍スターダムにのし上げた大ヒット作。
都会のセンスと、ワイルドで爽やかな魅力、甘い歌声すべてが人々を熱狂させたのだろう。
『太陽にほえろ』のボス役でしかリアルタイムで知らない世代には新鮮。
コーヒーのCMでも流れて、CGでよみがえり、昭和ブームの今、その他の代表作もチェックしたいところ。
ラストがいかにも母子泣かせなドラマみたいなのが可笑しいが、
当時の銀座がホットなJAZZと喧騒で賑わっていた感じが分かる。
■『仁義なき戦い 第一部』(1973)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、松方弘樹、田中邦衛、金子信雄、梅宮辰夫 ほか
これが大ヒットシリーズの記念すべきエピソード1。ひやむ曰く「最初の3作目までの勢いが特にスゴイ」とのこと。
スピード感や迫力が伝わる。一発撮りに徹したという深作にならって、本シリーズにインスパイアされたアルバムも同様に録ったとか。
新作のサントラも演ることだし、予習必須。実際の事件が元か。
新勢力が台頭しては潰される、まさに無常な血で血を洗う殺し合いの繰り返し。
でも極道と道がつくからには、それなりの掟と美学を持ち、その中でも汚い連中は「腐れ外道」ってことか(専門用語その1
広島弁も面白い。
土建や競艇等ヤクザがらみの商売がいろいろ出てくる。
殺される場所も売春目的の風呂屋とか床屋のシーンは『ゴッドファーザー』を思わせる。
殺しても金で出所できちゃう仕組みが恐ろしい。「男になる」には組長を殺してムショに入ればカンタンになれるらしい。
新作では梅宮や松方が出てるけど、生き返ったのか?w
■『仁義なき戦い 広島死闘篇』(1973)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、前田吟、成田三樹夫、梶芽衣子 ほか
だんだん話が見えてきた(とゆーか本編前説を観て)“広島20年ヤクザ抗争”の原作本の映画化なのね。
1作目は呉市を牛耳る山守組の若手分裂の話で、今作2作目は台頭する村岡組と大友組の話。
北大路が極道にもカタギにもなりきれない半端なもどかしさとマヌケさ、
反面、人間的感情をヒロインと絡めて描いている。千葉のキレ演技が弾けてる。
よくまあこれだけ次々とワルっぽい顔ばっかり毎度集められたな。
しぶとく生き残った山守ほか組長連と、次々芽を出しては血気盛んに暴れまわる若手。
今作は昭和30年までの話でまだまだ戦いは続いてゆく。
初めて人を撃った後、北大路が口笛を吹き、殺しの快感に変わるまで、
殺人現場を改めた後、再び口笛を吹いて警官に捕まるシーン、
そして最期、口笛を吹きながらなかば半狂状態で自殺する1発の弾をこめた銃身に砂をつめるシーン、
口笛という効果で様々な心理を描いているのが印象的。
■『ファンシィダンス』(1989)
監督:周防正行 出演:本木雅弘、鈴木保奈美、竹中直人 ほか
オフィのカキコミにあった通り、若き頃のスカパラメンバが最初と途中40分目ほどに出演。
ひやむがひたすら動き回る&グラサンなし姿が初々しい。ほかは顔がボヤけて分からん
話はなんてこたないラブコメディ。友だち曰くマンガ原作は面白いらしい。
『Shall we ダンス?』『しこふんじゃった』の監督。途中船こいじゃった
■『狂った果実』(1956)
監督:中平康 出演:石原裕次郎、北原三枝、津川雅彦 ほか
アラン・ドロンを主演にしてもイイ感じなラブサスペンス。
鎌倉を舞台に燃え上がる夏の恋愛と兄弟の愛憎劇。シンプルながら見応え充分。
当時水上スキーは最先端スポーツなのか? 今でも1人でヨットやボードを持って乗り回せる坊ちゃんは珍しいだろう。
石原のワイルドさと津川の対照的な演技、北原のヴァンプ的魅力、
脇を固める若手の岡田も離婚家庭のハーフで影のある役で際立つ。
「オレは一体何人目の男なんだ!? 体はオレのものでも、心は弟のものなのは気に食わねえ!」
この頃は葉山のあたりは外国人が多かったのか?
世間に冷めた見方をして、退屈する裕福な若者たち。彼らが太陽族?
水着も時代を感じさせる。ドレスもヒラヒラで'80アイドル歌手って感じ。
踊り方もすました型の決まったもの。こんな銀幕のスターに憧れた若者がずいぶん真似したものだろう。
■『スターウォーズ? クローンの攻撃』(2002)
監督:ジョージ・ルーカス 出演:ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン ほか
急ピッチで製作され、完結へと向かっている今シリーズ。
エピソード2の見所は、なんといってもアミダラとアナキンの結婚と、自在に動くCGヨーダw
杖をついたじいさんに見えて、フォース使いの師匠は、ライトセーバーを持たせても
目にも止まらぬ速さで戦えるスゴイ奴だった!
アナキンの片腕が機械なのもクローン戦争の指導者に切られたせいだと分かるし。
ジャージャーも続出演してるし、エピソード1の面々もいるが、よく覚えてないからな
相変わらずお調子者の3POがクローンと頭をとりかえられて血迷うシーンとかで笑わせる。
処刑で使われる恐竜みたいなのや、戦闘キャラ、飛ぶマシン、もろもろの創造物が次々と目を楽しませ、
スピルバーグの頭の中の世界が限りなく広がり、ことごとく映像として全世界に具現化される様は圧巻。
現代のウォルト・ディズニーといったところか。
この分だといよいよクローン戦争となるエピソード3と、アナキンがダークサイドへ行くきっかけは何だったのか気になる。
May Force with you.
■『仁義なき戦い 代理戦争』(1973)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、小林旭、渡瀬恒彦、山城新伍、辻玲子、成田三樹夫 ほか
今シリーズでフシギなのは、同じ俳優が別の役で何度も出てくるから、複雑な抗争劇がなおさらややこしくなるw
さすがにドス声&悪顔の男優はそんなにいないってことか? 第3弾の準主役は渡瀬恒彦。
組同士のいざこざでも実際働くのは下っ端、殺し合い、服役するのは常に若者だってこと。
母子物語にもとれるが、極道に入れてくれって頼んだ自業自得だ。明日なき世界なのは分かってたんだから。
とゆーワケで今回も広能らはしぶとく生き残って次作へ続く。
すっかり顔の広くなった広能は、なんだか皆の交渉人でもあり、いったん事が起これば特攻隊長にもなり、
なんだかんだで山守のたぬきオヤジとの因縁は続きそうだ。
S35まできて、政治も外交問題が悩みの種なのを反映して、ヤクザ社会と連動してるのも皮肉。
プロレス界とも通じてるのもスキャンダラスだ。
■『仁義なき戦い 頂上作戦』(1974)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、梅宮辰夫、松方弘樹、小林旭 ほか
シリーズ中、もっともヒットしたという第4弾は、S39東京オリンピック後
やっと暴力反対に立ち上がった市民に警察が重い腰をあげ、マスコミはペンで闘い、
小さな事件も書きたて、世論によって組長、幹部級の一斉検挙によりいったん沈静化するまでの模様を描いた。
結局、死者20数名、負傷者20名弱、逮捕者1500人、一般市民の巻き添えも増え、
上が二の足を踏む中、若者の暴走が街を荒らした。
「わしらの時代は終わった」なんて言ってて、第5弾「完結」ではしっかり復活してる
賭けの対象も昔は花札、今や野球にまでのびてるのか。
part2からのつづき。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『アザーズ』(2001)
監督:アレハンドロ・アメナーバル 出演:ニコール・キッドマン、フィオヌラ・フラナガン ほか
『パニック・ルーム』に劣らない面白さ。こっちは中世劇の心理サスペンス。
同じ母役でも光アレルギーの子どもを2人も抱え、愛の冷めた夫が戦後も前線から帰らず、
待つ孤独と、死者のうろつく大きな屋敷におびえる敬虔なクリスチャン役のニコールの役選びは
自分の個性を知った上での賢い選択だった。
「ウソをついた子の行く地獄はどこにあるの?」
「私はもう無知だから分からないわ」
「ここが私たちの家。もう離れない」
こうして家にゴースト現象が生まれるワケだ
しかし、何百年もたったら、それこそ混雑してあふれてしまうだろうに!
輪廻転生は信じても、魂や霊の存在は否定しているのか、場所に執着するからいつまでも成仏できないのか?
今と違って昔の郊外でシングルマザーが2人の光アレルギーの子どもを抱えて、
ずっと家に縛られているそのプレッシャーと孤独たるや想像を超えるものだろう。
■『GO』(2001)
監督:行定勲 脚本:宮藤官九郎 出演:窪塚洋介、柴咲コウ、山崎努 ほか
これが話題作。同じ低予算ながら、しっかりした脚本と窪塚のキャラで魅せた。
金城武じゃハマりすぎだし、永瀬じゃ上手すぎる。
特別カッコいいとも思わないが、インディーズの勢いがある。RIZEもオススメの1本。
元ボクサー役の山崎さんがイイ味出してる。でも毎度あんなに本気で殴ってたら骨折れてるんじゃない?
在日ってそんな深い意味があったのか? どこの生まれだって今の時代珍しくないじゃん。
でも現実に今でもこんな意味のない差別があるとしたらショックだ。
子より親、またその親の偏見、弱者意識でつながっているんだろう。
「警官の制服ももっとダサかったらな。セーラー服とかだったら誰も道聞かないだろうし」w
「腕を伸ばした範囲が大体お前という存在で守られてる。でも伸ばして外のものをひっつかめ。外の世界を見るんだ」
よく考えたら、私がもし欧米人でなくアジア人と結婚するって言ったら親が反対するかもね。
でも、どんどん変えていくのは私たちで、未来は国籍なんて言葉すら意味をなさないようにできるはず。
国家より個人、老人より若い世代なんだ。より明るく平和に良い方向に変えていくのは。
■『嵐を呼ぶ男』(1957)
監督:井上梅次 出演:石原裕次郎、北原三枝、青山恭二、小夜福子 ほか
これが有名なドラムのシーンと同タイトル曲。主役の裕次郎を一躍スターダムにのし上げた大ヒット作。
都会のセンスと、ワイルドで爽やかな魅力、甘い歌声すべてが人々を熱狂させたのだろう。
『太陽にほえろ』のボス役でしかリアルタイムで知らない世代には新鮮。
コーヒーのCMでも流れて、CGでよみがえり、昭和ブームの今、その他の代表作もチェックしたいところ。
ラストがいかにも母子泣かせなドラマみたいなのが可笑しいが、
当時の銀座がホットなJAZZと喧騒で賑わっていた感じが分かる。
■『仁義なき戦い 第一部』(1973)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、松方弘樹、田中邦衛、金子信雄、梅宮辰夫 ほか
これが大ヒットシリーズの記念すべきエピソード1。ひやむ曰く「最初の3作目までの勢いが特にスゴイ」とのこと。
スピード感や迫力が伝わる。一発撮りに徹したという深作にならって、本シリーズにインスパイアされたアルバムも同様に録ったとか。
新作のサントラも演ることだし、予習必須。実際の事件が元か。
新勢力が台頭しては潰される、まさに無常な血で血を洗う殺し合いの繰り返し。
でも極道と道がつくからには、それなりの掟と美学を持ち、その中でも汚い連中は「腐れ外道」ってことか(専門用語その1
広島弁も面白い。
土建や競艇等ヤクザがらみの商売がいろいろ出てくる。
殺される場所も売春目的の風呂屋とか床屋のシーンは『ゴッドファーザー』を思わせる。
殺しても金で出所できちゃう仕組みが恐ろしい。「男になる」には組長を殺してムショに入ればカンタンになれるらしい。
新作では梅宮や松方が出てるけど、生き返ったのか?w
■『仁義なき戦い 広島死闘篇』(1973)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、前田吟、成田三樹夫、梶芽衣子 ほか
だんだん話が見えてきた(とゆーか本編前説を観て)“広島20年ヤクザ抗争”の原作本の映画化なのね。
1作目は呉市を牛耳る山守組の若手分裂の話で、今作2作目は台頭する村岡組と大友組の話。
北大路が極道にもカタギにもなりきれない半端なもどかしさとマヌケさ、
反面、人間的感情をヒロインと絡めて描いている。千葉のキレ演技が弾けてる。
よくまあこれだけ次々とワルっぽい顔ばっかり毎度集められたな。
しぶとく生き残った山守ほか組長連と、次々芽を出しては血気盛んに暴れまわる若手。
今作は昭和30年までの話でまだまだ戦いは続いてゆく。
初めて人を撃った後、北大路が口笛を吹き、殺しの快感に変わるまで、
殺人現場を改めた後、再び口笛を吹いて警官に捕まるシーン、
そして最期、口笛を吹きながらなかば半狂状態で自殺する1発の弾をこめた銃身に砂をつめるシーン、
口笛という効果で様々な心理を描いているのが印象的。
■『ファンシィダンス』(1989)
監督:周防正行 出演:本木雅弘、鈴木保奈美、竹中直人 ほか
オフィのカキコミにあった通り、若き頃のスカパラメンバが最初と途中40分目ほどに出演。
ひやむがひたすら動き回る&グラサンなし姿が初々しい。ほかは顔がボヤけて分からん
話はなんてこたないラブコメディ。友だち曰くマンガ原作は面白いらしい。
『Shall we ダンス?』『しこふんじゃった』の監督。途中船こいじゃった
■『狂った果実』(1956)
監督:中平康 出演:石原裕次郎、北原三枝、津川雅彦 ほか
アラン・ドロンを主演にしてもイイ感じなラブサスペンス。
鎌倉を舞台に燃え上がる夏の恋愛と兄弟の愛憎劇。シンプルながら見応え充分。
当時水上スキーは最先端スポーツなのか? 今でも1人でヨットやボードを持って乗り回せる坊ちゃんは珍しいだろう。
石原のワイルドさと津川の対照的な演技、北原のヴァンプ的魅力、
脇を固める若手の岡田も離婚家庭のハーフで影のある役で際立つ。
「オレは一体何人目の男なんだ!? 体はオレのものでも、心は弟のものなのは気に食わねえ!」
この頃は葉山のあたりは外国人が多かったのか?
世間に冷めた見方をして、退屈する裕福な若者たち。彼らが太陽族?
水着も時代を感じさせる。ドレスもヒラヒラで'80アイドル歌手って感じ。
踊り方もすました型の決まったもの。こんな銀幕のスターに憧れた若者がずいぶん真似したものだろう。
■『スターウォーズ? クローンの攻撃』(2002)
監督:ジョージ・ルーカス 出演:ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン ほか
急ピッチで製作され、完結へと向かっている今シリーズ。
エピソード2の見所は、なんといってもアミダラとアナキンの結婚と、自在に動くCGヨーダw
杖をついたじいさんに見えて、フォース使いの師匠は、ライトセーバーを持たせても
目にも止まらぬ速さで戦えるスゴイ奴だった!
アナキンの片腕が機械なのもクローン戦争の指導者に切られたせいだと分かるし。
ジャージャーも続出演してるし、エピソード1の面々もいるが、よく覚えてないからな
相変わらずお調子者の3POがクローンと頭をとりかえられて血迷うシーンとかで笑わせる。
処刑で使われる恐竜みたいなのや、戦闘キャラ、飛ぶマシン、もろもろの創造物が次々と目を楽しませ、
スピルバーグの頭の中の世界が限りなく広がり、ことごとく映像として全世界に具現化される様は圧巻。
現代のウォルト・ディズニーといったところか。
この分だといよいよクローン戦争となるエピソード3と、アナキンがダークサイドへ行くきっかけは何だったのか気になる。
May Force with you.
■『仁義なき戦い 代理戦争』(1973)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、小林旭、渡瀬恒彦、山城新伍、辻玲子、成田三樹夫 ほか
今シリーズでフシギなのは、同じ俳優が別の役で何度も出てくるから、複雑な抗争劇がなおさらややこしくなるw
さすがにドス声&悪顔の男優はそんなにいないってことか? 第3弾の準主役は渡瀬恒彦。
組同士のいざこざでも実際働くのは下っ端、殺し合い、服役するのは常に若者だってこと。
母子物語にもとれるが、極道に入れてくれって頼んだ自業自得だ。明日なき世界なのは分かってたんだから。
とゆーワケで今回も広能らはしぶとく生き残って次作へ続く。
すっかり顔の広くなった広能は、なんだか皆の交渉人でもあり、いったん事が起これば特攻隊長にもなり、
なんだかんだで山守のたぬきオヤジとの因縁は続きそうだ。
S35まできて、政治も外交問題が悩みの種なのを反映して、ヤクザ社会と連動してるのも皮肉。
プロレス界とも通じてるのもスキャンダラスだ。
■『仁義なき戦い 頂上作戦』(1974)
監督:深作欣二 出演:菅原文太、梅宮辰夫、松方弘樹、小林旭 ほか
シリーズ中、もっともヒットしたという第4弾は、S39東京オリンピック後
やっと暴力反対に立ち上がった市民に警察が重い腰をあげ、マスコミはペンで闘い、
小さな事件も書きたて、世論によって組長、幹部級の一斉検挙によりいったん沈静化するまでの模様を描いた。
結局、死者20数名、負傷者20名弱、逮捕者1500人、一般市民の巻き添えも増え、
上が二の足を踏む中、若者の暴走が街を荒らした。
「わしらの時代は終わった」なんて言ってて、第5弾「完結」ではしっかり復活してる
賭けの対象も昔は花札、今や野球にまでのびてるのか。