■『廃棄物をへらす 地球環境をまもるアクション』(ほるぷ出版)
デボラ・ジャクソン・ベッドフォード/著
『シリーズ・くらしと地方行政1 清掃工場』(リブリオ出版)を読んだ後に本書を読んだら、より分かりやすかったv
世界と日本のゴミ事情の比較もできるし。より視野を広げて考えることができる1冊。
リデュース
廃棄物そのものを減らすこと。生産者は廃棄物が出にくい製品を生産すべき。
リユース
使えるものを再び使用すること。古本、古着、中古自動車、ビール瓶など。
リサイクル
資源として再び利用すること。牛乳パック、ペットボトル、アルミ缶、スチール缶など。
【内容抜粋メモ】
●ポリ袋
アイルランドでは、ポリ袋の税金をかけてから、排出される量が90%減少した。
●生ゴミを堆肥に
オランダでは、果物、野菜、草木のゴミは86%堆肥にしている。
●リデュース(廃棄物そのものを減らす)
土地の狭い香港には埋立地がほとんどないため、廃棄物の総量を減らすことを第一の目標にしている。
●廃棄物の危険性
病気を伝染させるネズミやハエなどを増やす。
●パソコンを回収してリサイクル
アップル社は、消費電力を最小限におさえる省エネ型のリチウムバッテリーを使っている。
また、旧型パソコンを90%リサイクルしている。
●エコ・スクール・プロジェクト
EU中心に行われている。
子どもたちが環境に関わるテーマを選び、1年間の活動成果をレポート提出する。
審査の結果、認定を受けると、グリーンフラッグが授与される。
●廃棄物の埋め立て
安上がりだが、持続可能な方法ではない。
処分場は整地してゴルフ場・人工スキー場として利用する場合もあるが、
廃棄物から出る有毒な液体が、地下水を汚染したり、処分場からメタンが発生し、温暖化を進める。
メタンを利用して「代替エネルギー資源」にするところもある。
●有害廃棄物
有害化学物質にはこのような警告マークがついている
これらの物質は、主に工場・農場から排出される。
液体の有害廃棄物は、ほとんどが焼却処分されている。
古い冷蔵庫を処分する前に、技術者が有害な化学物質を取り除く
●有害廃棄物を減らすには
まず、その総量を減らすこと。代わりに無害な製品を使用すること。
●焼却処分
焼却炉の熱を生かして、周りの住宅地などに電力、暖房用の温水を供給できる。
●機械的生物的処理
グリーンピースは焼却を阻止し、新しい技術を利用してリサイクルするようキャンペーンを展開している。
●ゴミ箱の中身の割合
32%:紙・ボール紙
30%:台所の生ゴミ、庭仕事のゴミ
13%:プラスチック
5%:布
5%:ガラス
4%:金属
11%:その他
●リユース
中古品の携帯電話、使用済み切手などを回収してお金にかえる。
●紙は紙へ
紙の原料を手に入れるために、毎年、何百万本もの樹木が伐採されている
日本では、回収された紙の6割が再生紙として使われている。
紙は5回くらいまでリサイクル可能。それ以上は繊維が弱くなるためトイレットペーパーなどで廃棄される。
「紙の回収率の上限」は、65%といわれる。
●プラスチック
毎年、約1億tのプラスチックが石油から生産される。
ほとんどのプラスチックは、すぐに分解しない。
塩化ビニールを燃やすと毒性の強い「ダイオキシン」が発生する。
ここまできた!環境破壊2『ダイオキシンの恐怖』(ポプラ社)参照。
ポリエチレンを1t分リサイクルすると、2t近い石油が節約できる。
光を利用した「分光学」という技術でプラスチックの種類を判別できる。
●再生プラスチック
フリース、家具、下水管、カーペットなどに利用できる。
「テクタン」という板でできたカウンター
●生分解性プラスチック
トウモロコシやサトウキビから作られる。
「ザ・ボディショップ」
包装を最小限にとどめ、再生プラスチックを使って、毎年、約400万本の包装容器を節約している。
●金属とガラス
製造する時に大量のエネルギーを使っている。
アルミニウムのリサイクルに必要なエネルギーは、原鉱石から精錬する際の5%で済む。
ガラスをリサイクルすれば、原料の珪砂(けいさ)の採掘を減らせる。
日本では、ガラス瓶の回収量が生産量の80%以上になっている。
●スチール缶・アルミ缶
磁石がつけばスチール缶、つかないのはアルミ缶。
日本では、スチール缶・アルミ缶の80%以上が、鉄やアルミニウムの資源として再利用されている。
「スクラップ(くず鉄)」
日本では、製鉄原料の1/3を占めている。
スチール缶スクラップを使うと、鉄鉱石を使う場合に比べ、エネルギー消費量を75%も減らせる。
●過剰な包装容器
ゴミの30%以上を占める。
日本ではゴミ全体の約60%を占めている。
微生物の作用で無害な物質に分解できる「リサイクル素材」を使う企業もある。
空容器を入れるとデポジット料金がもどる機械@デンマーク
************************************まとめ
各国で1年間に出る人口1人あたりのゴミ発生量(2000年)
●廃棄物の大部分は産業廃棄物
日本では1年間に4億t以上の廃棄物が出る。
最近はテレビ・冷蔵庫等、家電製品の不法投棄が増えている。
「最終処分場」
迷惑施設として、建設はますます難しくなっている。
「有害廃棄物」
PCB(ポリ塩化ビフェニール)やダイオキシン、乾電池には水銀やカドミウムが使われている。
「焼却処分」の問題
一般廃棄物の約9割、産業廃棄物の約8割が焼却処分される
「ゴミ発電所」
温水を利用する福祉施設が建設されている。
リユース
日本では、同じビール瓶がキレイに洗われて何度も使用されている。
デンマーク、スウェーデンでは、同じ無色のガラス瓶を使うことが義務付けられている。
「循環型社会形成促進法」が2000年に制定
容器包装リサイクル法
家電リサイクル法
自動車リサイクル法
食品リサイクル法 など
デボラ・ジャクソン・ベッドフォード/著
『シリーズ・くらしと地方行政1 清掃工場』(リブリオ出版)を読んだ後に本書を読んだら、より分かりやすかったv
世界と日本のゴミ事情の比較もできるし。より視野を広げて考えることができる1冊。
リデュース
廃棄物そのものを減らすこと。生産者は廃棄物が出にくい製品を生産すべき。
リユース
使えるものを再び使用すること。古本、古着、中古自動車、ビール瓶など。
リサイクル
資源として再び利用すること。牛乳パック、ペットボトル、アルミ缶、スチール缶など。
【内容抜粋メモ】
●ポリ袋
アイルランドでは、ポリ袋の税金をかけてから、排出される量が90%減少した。
●生ゴミを堆肥に
オランダでは、果物、野菜、草木のゴミは86%堆肥にしている。
●リデュース(廃棄物そのものを減らす)
土地の狭い香港には埋立地がほとんどないため、廃棄物の総量を減らすことを第一の目標にしている。
●廃棄物の危険性
病気を伝染させるネズミやハエなどを増やす。
●パソコンを回収してリサイクル
アップル社は、消費電力を最小限におさえる省エネ型のリチウムバッテリーを使っている。
また、旧型パソコンを90%リサイクルしている。
●エコ・スクール・プロジェクト
EU中心に行われている。
子どもたちが環境に関わるテーマを選び、1年間の活動成果をレポート提出する。
審査の結果、認定を受けると、グリーンフラッグが授与される。
●廃棄物の埋め立て
安上がりだが、持続可能な方法ではない。
処分場は整地してゴルフ場・人工スキー場として利用する場合もあるが、
廃棄物から出る有毒な液体が、地下水を汚染したり、処分場からメタンが発生し、温暖化を進める。
メタンを利用して「代替エネルギー資源」にするところもある。
●有害廃棄物
有害化学物質にはこのような警告マークがついている
これらの物質は、主に工場・農場から排出される。
液体の有害廃棄物は、ほとんどが焼却処分されている。
古い冷蔵庫を処分する前に、技術者が有害な化学物質を取り除く
●有害廃棄物を減らすには
まず、その総量を減らすこと。代わりに無害な製品を使用すること。
●焼却処分
焼却炉の熱を生かして、周りの住宅地などに電力、暖房用の温水を供給できる。
●機械的生物的処理
グリーンピースは焼却を阻止し、新しい技術を利用してリサイクルするようキャンペーンを展開している。
●ゴミ箱の中身の割合
32%:紙・ボール紙
30%:台所の生ゴミ、庭仕事のゴミ
13%:プラスチック
5%:布
5%:ガラス
4%:金属
11%:その他
●リユース
中古品の携帯電話、使用済み切手などを回収してお金にかえる。
●紙は紙へ
紙の原料を手に入れるために、毎年、何百万本もの樹木が伐採されている
日本では、回収された紙の6割が再生紙として使われている。
紙は5回くらいまでリサイクル可能。それ以上は繊維が弱くなるためトイレットペーパーなどで廃棄される。
「紙の回収率の上限」は、65%といわれる。
●プラスチック
毎年、約1億tのプラスチックが石油から生産される。
ほとんどのプラスチックは、すぐに分解しない。
塩化ビニールを燃やすと毒性の強い「ダイオキシン」が発生する。
ここまできた!環境破壊2『ダイオキシンの恐怖』(ポプラ社)参照。
ポリエチレンを1t分リサイクルすると、2t近い石油が節約できる。
光を利用した「分光学」という技術でプラスチックの種類を判別できる。
●再生プラスチック
フリース、家具、下水管、カーペットなどに利用できる。
「テクタン」という板でできたカウンター
●生分解性プラスチック
トウモロコシやサトウキビから作られる。
「ザ・ボディショップ」
包装を最小限にとどめ、再生プラスチックを使って、毎年、約400万本の包装容器を節約している。
●金属とガラス
製造する時に大量のエネルギーを使っている。
アルミニウムのリサイクルに必要なエネルギーは、原鉱石から精錬する際の5%で済む。
ガラスをリサイクルすれば、原料の珪砂(けいさ)の採掘を減らせる。
日本では、ガラス瓶の回収量が生産量の80%以上になっている。
●スチール缶・アルミ缶
磁石がつけばスチール缶、つかないのはアルミ缶。
日本では、スチール缶・アルミ缶の80%以上が、鉄やアルミニウムの資源として再利用されている。
「スクラップ(くず鉄)」
日本では、製鉄原料の1/3を占めている。
スチール缶スクラップを使うと、鉄鉱石を使う場合に比べ、エネルギー消費量を75%も減らせる。
●過剰な包装容器
ゴミの30%以上を占める。
日本ではゴミ全体の約60%を占めている。
微生物の作用で無害な物質に分解できる「リサイクル素材」を使う企業もある。
空容器を入れるとデポジット料金がもどる機械@デンマーク
************************************まとめ
各国で1年間に出る人口1人あたりのゴミ発生量(2000年)
●廃棄物の大部分は産業廃棄物
日本では1年間に4億t以上の廃棄物が出る。
最近はテレビ・冷蔵庫等、家電製品の不法投棄が増えている。
「最終処分場」
迷惑施設として、建設はますます難しくなっている。
「有害廃棄物」
PCB(ポリ塩化ビフェニール)やダイオキシン、乾電池には水銀やカドミウムが使われている。
「焼却処分」の問題
一般廃棄物の約9割、産業廃棄物の約8割が焼却処分される
「ゴミ発電所」
温水を利用する福祉施設が建設されている。
リユース
日本では、同じビール瓶がキレイに洗われて何度も使用されている。
デンマーク、スウェーデンでは、同じ無色のガラス瓶を使うことが義務付けられている。
「循環型社会形成促進法」が2000年に制定
容器包装リサイクル法
家電リサイクル法
自動車リサイクル法
食品リサイクル法 など