■『地雷のない世界へ はたらく地雷探知犬』(講談社)
大塚敦子/写真・文
盲導犬、聴導犬などの活躍を追っている写真家の大塚さんが取材に2年かけた1冊。
ヒトってなんでこんなにバカなんだろうなぁ。
後先考えず、ランダムに地雷を埋めて、兵士よりも一般市民が命や手足を失っている。
その除去に、こんどはわんこ
を使ってるんだもの。。。
【内容抜粋メモ】
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赤い部分は、地雷が埋まっている国
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地雷にはいろんな種類があるが、いちばん多いのは、地面に埋めて、その上をヒトが歩くと爆発するしかけの地雷↓
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でも、実際に犠牲になるのは、圧倒的に一般市民のほうが多い。
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7歳の少年は、何か分からないまま、いじっていたら爆発してしまった
******************************地雷探知犬の育成
「ノーウェジアン・ピープルズ・エイド」
ここで生まれた犬たちが訓練を終えると、カンボジア、エチオピア、コンゴ、ヨルダンなどに送られる。
「マリノア(ベルジアン・シェパード)」という種類が主。
なにより、その仕事が好きで、向いている犬でなければならない。
訓練期間は約1年半。
探知犬になれる確率は約85%。
カンボジアで活躍しているのは、2009年時点で86頭。
犬はヒトの1億倍の嗅覚をもっている。
「カンボジア・マイン・アクション・センター」(CMAC)
政府機関が「地雷探知犬」とともに地雷を取り除く仕事をしている。
CMAC職員は、小学校などで地雷について子どもたちに教える活動もしている。
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子犬たちは、とても可愛がられ、ヒトとの絆を育む
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訓練は、赤いゴムのおもちゃ「コン」を使って、子犬のうちから始められる。
障害物をくぐったりして怖いものをなくしていく。
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コンを探し出せるようになったら、細かく刻み、いろんなところに隠して探す。
次は地雷と同じ火薬を混ぜる。火薬の匂いを覚えたら、コンのかけらは必要なくなる。
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カルーセルという装置
タバコ、食べ物などを缶にいれ、どの缶に火薬が入ってるか当てることで、気になる匂いの中から火薬だけを探す訓練をする。
直線にそって歩くことも重要。
●カンボジアに送られる
1970〜1992年まで20年以上の続いた内戦のせいで、150万人が政権による虐殺や飢えで亡くなった。
今も400〜600万個もの地雷が残ったまま。
●金属探知機
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40cm四方の草を刈ってから調べる。金属すべてに反応するため、掘ってみたら釘だったりもする。
とても気の遠くなるような時間がかかる危険な作業だが、もっとも確実な方法でもある。
●地雷探知犬
ハンドラーと呼ばれるヒトと、犬が地雷原を一緒にロープにそって歩く。
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見つけたら座って合図してくれる。
火薬をしかけて、避難してから、その場で爆破する。
これまで事故が起こったことは一度もないという。
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ハンドラーは同じ宿舎で犬と生活し、大切に世話している。
地雷原だった場所は、小学校になった。
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**************************「おわりに」
カンボジアでは、これまで約1万9000人が地雷や不発弾で亡くなり、約4万7000人が手足を失った。
地雷が生活圏のそばにあり、農家の人が自分の畑に行くこともままならない。
●不発弾
落とした爆弾の10%が不発弾になるといわれる。
カンボジアでは、地雷より不発弾の被害のほうが増えている。
分解し、鉄を売って生活費にしようとするヒトが絶えないため。
働き手が手足を失うと、家族みんなが困窮し、治療費が家計を圧迫する。
世界全体では、8000万〜1億個の地雷が残っているという。
1997年「対人地雷全面禁止条約」(オタワ条約)」ができた。
日本は、カンボジアの地雷除去にもっとも多くの援助をしている。
日本のNGO「ピースボート」は「100円キャンペーン」をしている。
カンボジアの7つの村で、地雷を撤去し、6つの小学校と1つの保健所を建てることができた。
1975〜1979年、ポル・ポト派が支配し、学校教育が禁止され、教師がみな殺されてしまい、
カンボジアでは学校・教師不足が問題となっている。
●除去法
「マニュアル除去」
ヒトが金属探知機を使って探し、除去する。傾斜地ではヒトの力がたより。
「機械式除去」
地雷除去機械を使い、爆発させる。
●地雷関連の団体
地雷廃絶日本キャンペーン
日本地雷処理を支援する会
カンボジア地雷撤去キャンペーン
世界にはほかにも、災害救助犬、麻薬探知犬などが活躍している。
『ありがとうフォンジー イルカがえがおをくれた』(小学館)
『聴導犬シンディ誕生物語』(小学館)
大塚敦子/写真・文
盲導犬、聴導犬などの活躍を追っている写真家の大塚さんが取材に2年かけた1冊。
ヒトってなんでこんなにバカなんだろうなぁ。
後先考えず、ランダムに地雷を埋めて、兵士よりも一般市民が命や手足を失っている。
その除去に、こんどはわんこ
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【内容抜粋メモ】
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赤い部分は、地雷が埋まっている国
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地雷にはいろんな種類があるが、いちばん多いのは、地面に埋めて、その上をヒトが歩くと爆発するしかけの地雷↓
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でも、実際に犠牲になるのは、圧倒的に一般市民のほうが多い。
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7歳の少年は、何か分からないまま、いじっていたら爆発してしまった
******************************地雷探知犬の育成
「ノーウェジアン・ピープルズ・エイド」
ここで生まれた犬たちが訓練を終えると、カンボジア、エチオピア、コンゴ、ヨルダンなどに送られる。
「マリノア(ベルジアン・シェパード)」という種類が主。
なにより、その仕事が好きで、向いている犬でなければならない。
訓練期間は約1年半。
探知犬になれる確率は約85%。
カンボジアで活躍しているのは、2009年時点で86頭。
犬はヒトの1億倍の嗅覚をもっている。
「カンボジア・マイン・アクション・センター」(CMAC)
政府機関が「地雷探知犬」とともに地雷を取り除く仕事をしている。
CMAC職員は、小学校などで地雷について子どもたちに教える活動もしている。
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子犬たちは、とても可愛がられ、ヒトとの絆を育む
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訓練は、赤いゴムのおもちゃ「コン」を使って、子犬のうちから始められる。
障害物をくぐったりして怖いものをなくしていく。
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コンを探し出せるようになったら、細かく刻み、いろんなところに隠して探す。
次は地雷と同じ火薬を混ぜる。火薬の匂いを覚えたら、コンのかけらは必要なくなる。
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カルーセルという装置
タバコ、食べ物などを缶にいれ、どの缶に火薬が入ってるか当てることで、気になる匂いの中から火薬だけを探す訓練をする。
直線にそって歩くことも重要。
●カンボジアに送られる
1970〜1992年まで20年以上の続いた内戦のせいで、150万人が政権による虐殺や飢えで亡くなった。
今も400〜600万個もの地雷が残ったまま。
●金属探知機
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40cm四方の草を刈ってから調べる。金属すべてに反応するため、掘ってみたら釘だったりもする。
とても気の遠くなるような時間がかかる危険な作業だが、もっとも確実な方法でもある。
●地雷探知犬
ハンドラーと呼ばれるヒトと、犬が地雷原を一緒にロープにそって歩く。
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見つけたら座って合図してくれる。
火薬をしかけて、避難してから、その場で爆破する。
これまで事故が起こったことは一度もないという。
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ハンドラーは同じ宿舎で犬と生活し、大切に世話している。
地雷原だった場所は、小学校になった。
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**************************「おわりに」
カンボジアでは、これまで約1万9000人が地雷や不発弾で亡くなり、約4万7000人が手足を失った。
地雷が生活圏のそばにあり、農家の人が自分の畑に行くこともままならない。
●不発弾
落とした爆弾の10%が不発弾になるといわれる。
カンボジアでは、地雷より不発弾の被害のほうが増えている。
分解し、鉄を売って生活費にしようとするヒトが絶えないため。
働き手が手足を失うと、家族みんなが困窮し、治療費が家計を圧迫する。
世界全体では、8000万〜1億個の地雷が残っているという。
1997年「対人地雷全面禁止条約」(オタワ条約)」ができた。
日本は、カンボジアの地雷除去にもっとも多くの援助をしている。
日本のNGO「ピースボート」は「100円キャンペーン」をしている。
カンボジアの7つの村で、地雷を撤去し、6つの小学校と1つの保健所を建てることができた。
1975〜1979年、ポル・ポト派が支配し、学校教育が禁止され、教師がみな殺されてしまい、
カンボジアでは学校・教師不足が問題となっている。
●除去法
「マニュアル除去」
ヒトが金属探知機を使って探し、除去する。傾斜地ではヒトの力がたより。
「機械式除去」
地雷除去機械を使い、爆発させる。
●地雷関連の団体
地雷廃絶日本キャンペーン
日本地雷処理を支援する会
カンボジア地雷撤去キャンペーン
世界にはほかにも、災害救助犬、麻薬探知犬などが活躍している。
『ありがとうフォンジー イルカがえがおをくれた』(小学館)
『聴導犬シンディ誕生物語』(小学館)