過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『宇宙大征服』(1967)
監督:ロバート・アルトマン 出演:ジェームズ・カーン、ロバート・デュヴァル ほか
『MASH★』を撮った同監督とは思えないシリアスなヒューマンドラマ。
これって月面着陸が実現したより後? ロケットや雰囲気がかなりリアルで実際のと大差ないところを見ると、
この時点でかなりロケットや宇宙旅行が現実のこととして理解されてたのか。
ほんの30年前の話で、その昔、石や矢で獣を追いかけていたニンゲンが
アッという間に星から飛び出す技術を持ったなんてまったく信じられないね。
たった独りきりのシェルターでたった4時間の睡眠でさえ不安にさせる宇宙の孤独。
本当に勇気あるよ、最初の飛行士は。今のほうがより設備が便利で居心地はいいだろうし。
成功させるまでの家族、友人のドラマ。緊張感あふれるリアルなフライトの様子は見応えあり。
J.カーンとR.デュヴァルは、この後『ゴッド・ファーザー』で再び共演することとなる。
■『PAPERHOUSE』(1988)
原作:キャサリーン・ストー著『マリアンヌ・ドリームズ』 監督:バーナード・ロス
出演:シャルロッテ・バーク、ジェーン・バーティッシュ ほか
こんな素晴らしい作品がホラーの棚の1番下のホコリに埋もれてちゃいけないな。
ジャケがちょっと薄気味悪いサコホラー臭いものだから誤解されちゃうけど、実は全然違う。
心理学的で、ファンタスティック、感動でいっぱいになる。世界中の人に観てもらいたい。原作を読んでみたい。
ラストまでビックリの連続で目が離せない。西イングランドのロケがとにかく素晴らしい。
絵も夢も心を投影させるというけど、等身大の友人であり、恋人でもある少年少女は、自分の分身でもある。
知らないヒトや場所を見る超自然な力ともとれるけど、本当に不思議な話。
私だったら現実になってしまう消えない絵をどう描くか?と、つい想像してしまう。
■『レポマン』(1984)
監督:アレックス・コックス 出演:エミリオ・エステベス、ハリー・ディーン・スタントン ほか
ユニヴァーサルもいろんな映画に投資しているんだねえ。たしかにたくさんの中古車が登場するほかは低予算だけど、
アメリカン・ニューウェイヴがSFを撮るとこうなる。軽いノリのロックンロール付き映画。
作品が終わったのに、テープがあと1分くらい余っちゃってるのはどーゆーこと!?
上から逆に出てくるラストのフリップに♪レポレポマーン とシャウトするテーマソングと
芸が細かいところに気を遣っているみたいだから2度3度味わったほうが味が分かるかも。
あの『アナザー・プラネット〜』みたいに。
「社会が悪いんだ」「いや、おまえがただのパンクだからだ」て冷静な答えは笑える。
H.D.スタントンってこうゆう一風変わった小品が好きだね。何をやっても溶け込んじゃってる演技力と存在感はスゴイ。
浮浪者のセリフで「ヒトはどこから来たか。未来からだ。南米で何千人もいっぺんに消えてくヒトたちは
どこへいったのか。過去へだ。なんでタイムマシンとUFOは一緒だ」なんてのは面白い。
いい緊張感が味わえただけで主人公は満足しているみたい。とってもみんな短気なんだもの。
いわゆるアメリカ英語の俗語の使い方がいろいろあって勉強になる。生きた英語ってやつ?
■『ザ・ラットルズ』(1978)
監督:エリック・アイドル、ゲイリー・ワイズ 出演:エリック・アイドル、ニール・イニス、ジョン・ベルーシ、ジョージ・ハリソン ほか
この大傑作を、大晦日の5時間半ぶっ通しの「ビートルズ・スペシャル」の後に観たから2倍の面白さ
ついさっき見た偉大なるバンド、4人の天才たちの成功と解散までをじっくり味わってからの、このラットルズだもの。
エリックの才能と、目の付け所の鋭さに改めて脱帽。MPもビートルズに劣らぬ世界中の注目と人気を集め、
似てなくもない軌跡をたどっている若さのパワーと才能の開花って素晴らしいって感動しちゃう。
出演メンバーがこれまたスゴイ! J.ハリソンはもちろん、SNLの面々(絶対に交流あると思うな)、
J.ベルーシ、D.エンクロイド、M.ジャガー、P.サイモンのなりきり長々インタビューなどなど。
なによりM.ペイリンも友情出演しているのがMPファンにはサイコーに嬉しい
まだ1回しか観てないけど、これは完全永久保存版。なんてったってレンタルショップでもいつもレンタル中で、
やっと借りれて、でもタイミングとしてはちょうど良かったv
サイケデリックなアニメ「ピギー・ツアー」は本物のアニメーターに頼んだのかな?
そーいや女王陛下はソックリさんだけど、E.サリバンのフィルムは本物で「ラットルズ」のところだけすごくうまく入れ代わってたw
「ベッドイン」ならぬシャワーを浴びながらの会見シーンもあり。ギルダ・ラドナーも通行人役で出てる!
このサントラ盤もある 絶妙にオリジナルをアレンジしてて、なんのパロか分かる曲作りも上手いし、エリックの歌声も改めて聴きたい!
■『FAWLTY TOWERS 危ねえホテル』(1975〜1979)
製作・主演:ジョン・クリーズ ほか
J.クリーズが「空飛ぶサーカス」終了後に作ったコメディ番組で高視聴率の人気番組だったというビデオ版。
●第1話
クリーズのカラーがこれでよく分かる。ハイテンポでぶっ飛んだ奴と、紳士面のやりとり、シチュエーションコメディが好きなんだな。
MPの枠から解放されて、自分のスタイルで作った番組も当たるなんてほんとスゴイ
今はもっぱら俳優路線だけど、ハイテンションでノリまくっている頃。
●第2話
ヒトラーのモノマネの上にバカ歩きまで披露
「日本製かね?」「カナダだよ」「カナダ人がそんなに利口とは」
●第3話
このBBC提供のビデオシリーズは4、5巻ある。他のもぜひチェックしたいところ。
それぞれのキャラがハッキリしてて、舞台もホテルと限られているから分かりやすい。
とにかく1番バズル・フォルティの人格がキレてる。次から次へとよく動き、よく喋る!これぞコメディアンの真髄。
個人的にはマニュエルのバカさ加減が好きだな。あのお得意な“HE?”ってゆうリアクションはイイ。
「猿飼って調教したほうがマシじゃないの?」てw 毎回の話の運びのパターンが少しだけ見えてきた。
■『メル・ブルックスの命がけ!イス取り大合戦』(1970)
製作・監督・出演:メル・ブルックス ほか
名パロディ監督M.ブルックス作品は、ほとんど観て、未鑑賞の今作に期待大だったけど、
ちょっと違うドラマ性の強いシチュエーションコメディだった。
ナンセンスが好きなわたしとしては、もっと無意味な遊びがほしかったところ。
ギャグでよかったのは、夢中になってイスを取ろうとして綱渡りをこなしてしまうってやつ。
人間本気になればすごい能力が隠れているものねw
■『OLD YELLER』(1957)
監督:ロバート・スティーヴンソン 出演:ドロシー・マクガイア ほか
Good Old Days といった感じのディズニー製作らしい。家族の絆と訓示に満ちたお話。
「大草原の小さな家」風の舞台に、サファリパークのようにあらゆる動物と会える。
開拓時代ってこんなに自然に近くて、動物とも近い生活を送っていたのか?とビックリ。
せっかく主人公の犬の死で盛り上げた締めくくりを父の名ゼリフでまとめるつもりが
「いい日もあれば、悪い日もある。いい事を見つけていくのが大事だ」だけじゃ寂しい
泥棒をしたイエラーをとりにきた保安官がトカゲ?と食事と交換、兄の見ている前でわざとトカゲを放してあげたり、
やたら“男らしく”と連発しているセリフも不自然。この時代(まあ今もだけど)はこんなものだったのかねえ。
アライグマや、賢い動物たちの可愛い演技があるから許しちゃう。
♪デニス・ムーア を思わせる男性コーラスのテーマ曲が印象に残る。
■『永遠のエルザ』(1972)
監督:ジャック・コーファー 出演:スーザン・ハンプシャー ほか
世界的ヒット作『BORN FREE〜野生のエルザ』と間違えてレンタルしたと後で気づいた
その続編で、エルザの二世たちの物語り。こちらも実話だそう。
なるほど、ワイド画面だとアフリカの壮大で美しい自然の風景に臨場感がある。
撮影の苦労の甲斐あって、3頭の兄弟妹らの自然な動き、ヌーの群れ、
渡り鳥の大群などの野生の動物たちや、狩りのシーンなどはスゴイ。
印象的なのは、あとが絶たない最強の敵、ハンターらがチーターなどを撃つ銃声から
一転して、パリモードらしき見事な毛皮のコートを着たモデルにターンしたショット。
これは単に野生動物の自然回帰と、人間ドラマだけでなく、痛烈に保護を訴える作者の気持ちを映し出している。
ライオンも小さい頃から飼いならそうと思えばできるんだね。犬ともあんなに仲良くじゃれて遊んでいたし/驚
それを見て銃を振り回してたキャンプ中の夫婦がビックリした気持ちも分かるけど、
もっとお互い平和で穏やかに共存していけるのかも。初作が観たい。
■『カサンドラ』(1987)
監督:コリン・エッグルストン 出演:テッサ・ハンフリーズ ほか
アボリツァ賞だかなんだかを受賞したっていうジャケでつい借りたけど、盛り上がりもサスペンスも感じさせない話。
悪夢でのシーンには映像の美しさが見られるけど、プロットがあまりにありふれている上、
結局、父母が誰でどれが本物の親かは分からずじまいで後味がスッキリしない。
犯人が狂っているっていうのは安易な方向だし。
もう殺人サスペンスものはあらゆる手が尽くされているだけに、もっとストーリー展開に工夫がほしかった。
と、こんな批評家みたいな悪口は言いたかないけど、ま、双子の超自然的なテレパシーを利用したかったんだよね。
このヒロインどっかで見たことあるんだけど、特にメモりもしなかった。
今回2〜3本のコメディの他は外したなって感じで残念。
■『マルクスの二挺拳銃』(1940)
監督:エドワード・バズル 出演:マルクス兄弟、ジョン・キャロル、ダイアナ・ルイス ほか
♪As if I didn't know、♪Ridin' the Range、♪You can't argue with love、♪From the land of the sky-blue Water
マルクス兄弟の面白さがたっぷり詰まったヒット作。GO WESTものは多数作られヒットした中でも
グルーチョとチコの喋り、ハーポのハチャメチャぶり、ストーリー、歌、ギャグが
完璧なタイミングと、ハーモニーでまとまっている。
いきなり、あのシリーウォークで登場するグルーチョが嬉しい。ダンスシーンもキュート
「(お金を)数えるなよ」「足りないよ」「だから数えるなと言ったろ」
タンスの一方を閉めると、もう一方が開いちゃって、グルーチョが♪あたしゃアラバマからやってきてええ〜て歌いだす。
この歌、MPでもあった。彼らもマルクスのファンだもんね
「インディアン語喋れるのか?」「インディアナ生まれだからな」
ハーポのハープ名演奏では、ジャズっぽくなるところがいつもイイ
(延々とノートにはギャグが思い出せるだけ書いてあるけど省略しますw
馬車で移動しながら歌う♪Ridin' the Range が大好き グルーチョの合いの手が絶妙。
このシーン、曲は何度聴いても泣けてくるんだ/嬉
part1からのつづき。
若かりし頃のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『宇宙大征服』(1967)
監督:ロバート・アルトマン 出演:ジェームズ・カーン、ロバート・デュヴァル ほか
『MASH★』を撮った同監督とは思えないシリアスなヒューマンドラマ。
これって月面着陸が実現したより後? ロケットや雰囲気がかなりリアルで実際のと大差ないところを見ると、
この時点でかなりロケットや宇宙旅行が現実のこととして理解されてたのか。
ほんの30年前の話で、その昔、石や矢で獣を追いかけていたニンゲンが
アッという間に星から飛び出す技術を持ったなんてまったく信じられないね。
たった独りきりのシェルターでたった4時間の睡眠でさえ不安にさせる宇宙の孤独。
本当に勇気あるよ、最初の飛行士は。今のほうがより設備が便利で居心地はいいだろうし。
成功させるまでの家族、友人のドラマ。緊張感あふれるリアルなフライトの様子は見応えあり。
J.カーンとR.デュヴァルは、この後『ゴッド・ファーザー』で再び共演することとなる。
■『PAPERHOUSE』(1988)
原作:キャサリーン・ストー著『マリアンヌ・ドリームズ』 監督:バーナード・ロス
出演:シャルロッテ・バーク、ジェーン・バーティッシュ ほか
こんな素晴らしい作品がホラーの棚の1番下のホコリに埋もれてちゃいけないな。
ジャケがちょっと薄気味悪いサコホラー臭いものだから誤解されちゃうけど、実は全然違う。
心理学的で、ファンタスティック、感動でいっぱいになる。世界中の人に観てもらいたい。原作を読んでみたい。
ラストまでビックリの連続で目が離せない。西イングランドのロケがとにかく素晴らしい。
絵も夢も心を投影させるというけど、等身大の友人であり、恋人でもある少年少女は、自分の分身でもある。
知らないヒトや場所を見る超自然な力ともとれるけど、本当に不思議な話。
私だったら現実になってしまう消えない絵をどう描くか?と、つい想像してしまう。
■『レポマン』(1984)
監督:アレックス・コックス 出演:エミリオ・エステベス、ハリー・ディーン・スタントン ほか
ユニヴァーサルもいろんな映画に投資しているんだねえ。たしかにたくさんの中古車が登場するほかは低予算だけど、
アメリカン・ニューウェイヴがSFを撮るとこうなる。軽いノリのロックンロール付き映画。
作品が終わったのに、テープがあと1分くらい余っちゃってるのはどーゆーこと!?
上から逆に出てくるラストのフリップに♪レポレポマーン とシャウトするテーマソングと
芸が細かいところに気を遣っているみたいだから2度3度味わったほうが味が分かるかも。
あの『アナザー・プラネット〜』みたいに。
「社会が悪いんだ」「いや、おまえがただのパンクだからだ」て冷静な答えは笑える。
H.D.スタントンってこうゆう一風変わった小品が好きだね。何をやっても溶け込んじゃってる演技力と存在感はスゴイ。
浮浪者のセリフで「ヒトはどこから来たか。未来からだ。南米で何千人もいっぺんに消えてくヒトたちは
どこへいったのか。過去へだ。なんでタイムマシンとUFOは一緒だ」なんてのは面白い。
いい緊張感が味わえただけで主人公は満足しているみたい。とってもみんな短気なんだもの。
いわゆるアメリカ英語の俗語の使い方がいろいろあって勉強になる。生きた英語ってやつ?
■『ザ・ラットルズ』(1978)
監督:エリック・アイドル、ゲイリー・ワイズ 出演:エリック・アイドル、ニール・イニス、ジョン・ベルーシ、ジョージ・ハリソン ほか
この大傑作を、大晦日の5時間半ぶっ通しの「ビートルズ・スペシャル」の後に観たから2倍の面白さ
ついさっき見た偉大なるバンド、4人の天才たちの成功と解散までをじっくり味わってからの、このラットルズだもの。
エリックの才能と、目の付け所の鋭さに改めて脱帽。MPもビートルズに劣らぬ世界中の注目と人気を集め、
似てなくもない軌跡をたどっている若さのパワーと才能の開花って素晴らしいって感動しちゃう。
出演メンバーがこれまたスゴイ! J.ハリソンはもちろん、SNLの面々(絶対に交流あると思うな)、
J.ベルーシ、D.エンクロイド、M.ジャガー、P.サイモンのなりきり長々インタビューなどなど。
なによりM.ペイリンも友情出演しているのがMPファンにはサイコーに嬉しい
まだ1回しか観てないけど、これは完全永久保存版。なんてったってレンタルショップでもいつもレンタル中で、
やっと借りれて、でもタイミングとしてはちょうど良かったv
サイケデリックなアニメ「ピギー・ツアー」は本物のアニメーターに頼んだのかな?
そーいや女王陛下はソックリさんだけど、E.サリバンのフィルムは本物で「ラットルズ」のところだけすごくうまく入れ代わってたw
「ベッドイン」ならぬシャワーを浴びながらの会見シーンもあり。ギルダ・ラドナーも通行人役で出てる!
このサントラ盤もある 絶妙にオリジナルをアレンジしてて、なんのパロか分かる曲作りも上手いし、エリックの歌声も改めて聴きたい!
■『FAWLTY TOWERS 危ねえホテル』(1975〜1979)
製作・主演:ジョン・クリーズ ほか
J.クリーズが「空飛ぶサーカス」終了後に作ったコメディ番組で高視聴率の人気番組だったというビデオ版。
●第1話
クリーズのカラーがこれでよく分かる。ハイテンポでぶっ飛んだ奴と、紳士面のやりとり、シチュエーションコメディが好きなんだな。
MPの枠から解放されて、自分のスタイルで作った番組も当たるなんてほんとスゴイ
今はもっぱら俳優路線だけど、ハイテンションでノリまくっている頃。
●第2話
ヒトラーのモノマネの上にバカ歩きまで披露
「日本製かね?」「カナダだよ」「カナダ人がそんなに利口とは」
●第3話
このBBC提供のビデオシリーズは4、5巻ある。他のもぜひチェックしたいところ。
それぞれのキャラがハッキリしてて、舞台もホテルと限られているから分かりやすい。
とにかく1番バズル・フォルティの人格がキレてる。次から次へとよく動き、よく喋る!これぞコメディアンの真髄。
個人的にはマニュエルのバカさ加減が好きだな。あのお得意な“HE?”ってゆうリアクションはイイ。
「猿飼って調教したほうがマシじゃないの?」てw 毎回の話の運びのパターンが少しだけ見えてきた。
■『メル・ブルックスの命がけ!イス取り大合戦』(1970)
製作・監督・出演:メル・ブルックス ほか
名パロディ監督M.ブルックス作品は、ほとんど観て、未鑑賞の今作に期待大だったけど、
ちょっと違うドラマ性の強いシチュエーションコメディだった。
ナンセンスが好きなわたしとしては、もっと無意味な遊びがほしかったところ。
ギャグでよかったのは、夢中になってイスを取ろうとして綱渡りをこなしてしまうってやつ。
人間本気になればすごい能力が隠れているものねw
■『OLD YELLER』(1957)
監督:ロバート・スティーヴンソン 出演:ドロシー・マクガイア ほか
Good Old Days といった感じのディズニー製作らしい。家族の絆と訓示に満ちたお話。
「大草原の小さな家」風の舞台に、サファリパークのようにあらゆる動物と会える。
開拓時代ってこんなに自然に近くて、動物とも近い生活を送っていたのか?とビックリ。
せっかく主人公の犬の死で盛り上げた締めくくりを父の名ゼリフでまとめるつもりが
「いい日もあれば、悪い日もある。いい事を見つけていくのが大事だ」だけじゃ寂しい
泥棒をしたイエラーをとりにきた保安官がトカゲ?と食事と交換、兄の見ている前でわざとトカゲを放してあげたり、
やたら“男らしく”と連発しているセリフも不自然。この時代(まあ今もだけど)はこんなものだったのかねえ。
アライグマや、賢い動物たちの可愛い演技があるから許しちゃう。
♪デニス・ムーア を思わせる男性コーラスのテーマ曲が印象に残る。
■『永遠のエルザ』(1972)
監督:ジャック・コーファー 出演:スーザン・ハンプシャー ほか
世界的ヒット作『BORN FREE〜野生のエルザ』と間違えてレンタルしたと後で気づいた
その続編で、エルザの二世たちの物語り。こちらも実話だそう。
なるほど、ワイド画面だとアフリカの壮大で美しい自然の風景に臨場感がある。
撮影の苦労の甲斐あって、3頭の兄弟妹らの自然な動き、ヌーの群れ、
渡り鳥の大群などの野生の動物たちや、狩りのシーンなどはスゴイ。
印象的なのは、あとが絶たない最強の敵、ハンターらがチーターなどを撃つ銃声から
一転して、パリモードらしき見事な毛皮のコートを着たモデルにターンしたショット。
これは単に野生動物の自然回帰と、人間ドラマだけでなく、痛烈に保護を訴える作者の気持ちを映し出している。
ライオンも小さい頃から飼いならそうと思えばできるんだね。犬ともあんなに仲良くじゃれて遊んでいたし/驚
それを見て銃を振り回してたキャンプ中の夫婦がビックリした気持ちも分かるけど、
もっとお互い平和で穏やかに共存していけるのかも。初作が観たい。
■『カサンドラ』(1987)
監督:コリン・エッグルストン 出演:テッサ・ハンフリーズ ほか
アボリツァ賞だかなんだかを受賞したっていうジャケでつい借りたけど、盛り上がりもサスペンスも感じさせない話。
悪夢でのシーンには映像の美しさが見られるけど、プロットがあまりにありふれている上、
結局、父母が誰でどれが本物の親かは分からずじまいで後味がスッキリしない。
犯人が狂っているっていうのは安易な方向だし。
もう殺人サスペンスものはあらゆる手が尽くされているだけに、もっとストーリー展開に工夫がほしかった。
と、こんな批評家みたいな悪口は言いたかないけど、ま、双子の超自然的なテレパシーを利用したかったんだよね。
このヒロインどっかで見たことあるんだけど、特にメモりもしなかった。
今回2〜3本のコメディの他は外したなって感じで残念。
■『マルクスの二挺拳銃』(1940)
監督:エドワード・バズル 出演:マルクス兄弟、ジョン・キャロル、ダイアナ・ルイス ほか
♪As if I didn't know、♪Ridin' the Range、♪You can't argue with love、♪From the land of the sky-blue Water
マルクス兄弟の面白さがたっぷり詰まったヒット作。GO WESTものは多数作られヒットした中でも
グルーチョとチコの喋り、ハーポのハチャメチャぶり、ストーリー、歌、ギャグが
完璧なタイミングと、ハーモニーでまとまっている。
いきなり、あのシリーウォークで登場するグルーチョが嬉しい。ダンスシーンもキュート
「(お金を)数えるなよ」「足りないよ」「だから数えるなと言ったろ」
タンスの一方を閉めると、もう一方が開いちゃって、グルーチョが♪あたしゃアラバマからやってきてええ〜て歌いだす。
この歌、MPでもあった。彼らもマルクスのファンだもんね
「インディアン語喋れるのか?」「インディアナ生まれだからな」
ハーポのハープ名演奏では、ジャズっぽくなるところがいつもイイ
(延々とノートにはギャグが思い出せるだけ書いてあるけど省略しますw
馬車で移動しながら歌う♪Ridin' the Range が大好き グルーチョの合いの手が絶妙。
このシーン、曲は何度聴いても泣けてくるんだ/嬉