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Channel: メランコリア
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『桐島、部活やめるってよ』(2012)

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『桐島、部活やめるってよ』(2012)
監督:吉田大八 原作:朝井リョウ
出演:神木隆之介、橋本愛、東出昌大、清水くるみ、山本美月、松岡茉優、大後寿々花 ほか
主題歌:♪陽はまた昇る/高橋優


「闘おう! ここがオレたちの世界だ。この世界で生きていかなければならないのだから!」


友だちが良かったと言ってたのを思い出して借りてみた。
てっきり、神木くんが桐島役なのかと思ってたら違うのね。

結局、チラっと見えた?見えなかった?だけで、桐島くんは出てこない。
バレー部の花形エースで、イケてる彼女がいて、人気者だったのに。
部員に妬まれてたって噂もあったみたいだから、それがイヤになった?
それとも、ウソっぽい現実全体に嫌気がさしたか?

原作では登場人物ごとにまとまってるらしいが、映画のほうは金曜日から始まって、
一応の時系列はあるけど、時々戻って、同じ時間を別の視点から描かれる。
そうゆう方法はこれまでもあったけど、こうして本人不在のまま、
噂だけがどんどん加速していくってところが本作のミソ。

trailer

▼story
金曜日。いつものように部活帰りの桐島を待つ彼女のリサ。
桐島の友だちで帰宅部のヒロキ、モトキ、トモヒロは、待ってる間、いつも通りバスケをしていた。
ヒロキは一応、野球部なのだがほとんど参加せず、キャプテンに会うたび気まずい思いをしている。

リサとつるんでる沙奈は、ヒロキと付き合っている。
同じく、つるんでるカスミとミカはバドミントン部。
なかなか上達しないミカは、腕のいいカスミと、やはりバドミントンが得意だった亡き姉を重ねたりして複雑な思いをしている。

映画部長の前田は、顧問の脚本で撮った1作目が不満で、
「こんどこそ、自分たちが撮りたいものを撮ってみよう!」と意気込んでゾンビ映画にとりかかる。

吹奏楽部長のアヤは、コンクールを前にして、皆をまとめなきゃならないが、
屋上から見えるバスケをしているヒロキばかり見てしまい集中できない自分がもどかしい。
沙奈は、その気持ちに気づいて、わざと見えるところでヒロキとのキスを見せつける。

そこに、突如流れた噂。「桐島、部活やめるってよ」
学内は大混乱となり、連絡もつかないまま、学校も休んでしまっている桐島に対してさまざまな憶測が飛び交い、
微妙なバランスで成り立っていた人間関係も崩れてゆく・・・


最後に、熱いテーマ曲が流れることで、どこまでももどかしい青春映画はぷっつりと幕を閉じる。
吹奏楽部で練習してたのは♪ローエングリン なんだね。

撮影しようとすると、アヤが練習をしているから、
前田「なに、いやがらせ? 君だけの学校じゃないんだよ」て
アヤ「今日が最後だから、私がフラフラしてちゃいけないの!」

小泉「なんとかしたって、オレはどうせこの程度なんだよっ!」

高校生活ってこんなにドライだったろうか? まあ、都会の現代っ子のドライさはまた格別だろうけど。
中学に比べると、大学の受験勉強が中心で、わたしもたしか帰宅部だったような・・・?
生徒同士の結びつきも、そーでもなかった気がする。てか、ほとんど残るような記憶もない。

DVD特典には、「エチュード」っていう映像が収録されている。
最初と最後の設定だけ決めてあって、あとはアドリブ?

映画部の企画会議に、前田が遅れるから、副部長と6人の後輩だけでアイデアを出そうとしてるけど、なかなか進まない。
「なんで、お前はいつも喋んないんだよ」って言われたコは本気で笑ってるしw

映画部は、いつも場所がないんだな バレー部の練習の音で話が聞こえないし&寒いし。
やっと前田が着いた頃には、「前田、学校は世界だ」「今日は帰ろう。疲れた」てw
セルDVDには、他のverもあるんだってw

うん、学生にとっちゃ、学校と家庭だけが世界だ。
大人になったらなったで、学校が会社になっただけで、日々はさほど変わらなかったりする。
けど、そんなルールからはみ出して、もっともっと広い世界を見ることもできるんだ。




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