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Channel: メランコリア
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「ウイルスと戦い、ネットを守る」@スーパープレゼンテーション

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【ミッコ・ヒッポネン「ウイルスと戦い、ネットを守る」】(5.20 ON AIR)


ヒッポネンさんは、日々、世界中のウイルスソフトを撃退し、予防しているエキスパート。

昔のウイルスは分かりやすく、PCマニアや子どもの仕業だった。
今やコンピュータウイルスは、世界的なセキュリティやプライバシーの問題となった。
悪意のあるソフトは、毎日、数万〜数十万生まれている。


実は犯罪集団の仕業で、彼らはウイルスで金儲けをしている
サイバー攻撃に対して報酬を出していて、感染させたPCの数だけ報酬を支払っている。


キーロガー
PCに仕込まれ、キー入力を全部記録し、グーグル検索、メールやパスワードもすべてが犯罪集団に送られる。
主なターゲットはネットショッピングの利用者で、目的はカード番号や住所・氏名などの個人情報を盗むこと。
そして、ネットバンキング利用者の口座から金を盗んでゆく。


犯罪集団は、プログラマーやテスターを雇い、こちらの対策を監視して回避策を見つけようとする。
中には国際指名手配犯もいるが、捕まりそうになると別の国や管轄区域に移る。
なぜなら、国際的に連携した捜査がムリだと知っているから。
ネットは、犯罪者に無料航空券をあげたようなもの


あるウイルスをたどって見つけたブログで、若いわりに高級車に乗っている男の日記があった。
交通事故を起こした際の写真を見ると、ベンツのナンバーにウイルスにあった数字があった。
それでも大概は、地元の警察が動かないとか、証拠が足りないとかでうやむやになってしまう。


ウイルスもどんどん変わってきている。
「Stuxnet」というウイルスは、エレベーターや、工場、発電所、あらゆる場所で使われているコンピューターに侵入可能。
つまり、コンピューターがやられてしまえば、ネットどころか電気も使えなくなってしまう
世界中の人々がコンピューターに依存しているのが原因。


そうなった時のための対策もある。
と、ヒッポネンさんは、懐かしいプロジェクターを取り出してプレゼンを続ける。この演出はにくいね

ある日、何らかの理由でコンピューターがなくなってしまったらどうするか?
物事の続け方、万一の備え、また、何が本当に大事かを考える必要がある。
ネット犯罪と戦わないと、すべてを失うことになりかねない。

ネット犯罪で大儲けしている集団を探すことが、アンチウイルスソフトやファイアウォールよりずっと重要。
今すぐ、世界規模での法的な取り締りが必要だ。
そして、ネット犯罪に手を染める寸前の人たちを探し、活躍の場を与え、持っているスキルを
良い方向に使えるようにしてあげること。


 
最初のウイルスは、違法コピーから守るためのものだったが、、、


やがて、目的は時代とともに変化し、今や大規模な組織犯罪となり、資金源も莫大にある。
けれども、伊藤さんは、国を信用できない人々のために開かれたネットであるべきで、
犯罪阻止のためにネットそのものを規制することには危惧しているという。
その他の犯罪と同様、監視や撃退のイタチごっこを続けながら、徐々に減らしていくしかないのではないかとのこと。


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