■中高年がなぜ? “薬物”本当の恐ろしさ@ニュース深読み
先日放送した「中高年と覚醒剤@NHKクローズアップ現代」の続編とも言える特集だった。
日本で、現在、薬物法違反で逮捕される人は、1年に約1万人。
その理由、原因で多いのは
1.仕事、家庭でのストレスが大きい&重なる。
2.パソコンやスマホ等で、すぐ手に入るようになった。隠語で検索すると出てくる。
3.売人との受け渡し場所は、ホテル(プライバシー保護のための防犯カメラのない場所を逆に悪用)やコンビニ、駐車場が多い。
4.中高年のほうが、ある程度のお金の余裕がある。例:1グラム7万円
20代のバブル期に気軽に手を出して(乱用期)、そのまま依存に
若い頃に悪友などからすすめられ、軽い気持ちでやってしまう。
結婚、就職などで、人生が順調だといったん止めている時期があるが、
なにかトラブルになると、脳裏に浮かぶ=「依存」
「中毒」とはちょっと違う。中毒=摂取を止めて、解毒すれば治る。
アルコール、タバコ(ニコチン)、クスリも「依存性薬物」、1度でもやると「乱用」と呼び→「依存」状態になる。
ガマンしている状態が続き、一生その問題と付き合わなければならないのが一番の怖さ=「完治」しない
「薬物依存症」は、「否認」の病とも言われる。
ワーカホリックな人ほど依存しやすい。
逮捕後の孤独感からまた使い始める
1.今の日本の法律では、1回目の逮捕では「執行猶予」で出られる→職場を失う
2.孤独感、ストレスでまたクスリを使う。
3.2回目の逮捕では「実刑」となる→家族も離れていく
その繰り返しで、再犯者率は74%にのぼる。
「脱法ドラッグ」「脱法ハーブ」が急増
高値で取引されるため、海外から日本がターゲットにされている
日本で「脱法ドラッグ」を1度でもやったことがある人は、現在約40万人いるといわれる。
脱法と言っても、成分は覚せい剤と同じ、または幻覚症状など覚せい剤より酷いものも多い。
現在は、脱法でも違法と同じ処分となった。法で違法と指定しているのは1300種類以上。
「持っているだけ」でも逮捕される。
専門の麻薬捜査官を増やして、取り締まりを強化しているが、規制するほど危険度の高いものが出回るという悪循環。
リハビリプログラム、ケア施設などのシステムが大切だが、日本には少ない
・ポスターで警告しても、なかなか周りに助けを求めづらい。
・職場、家庭の事情で、カミングアウトできない
→言える場所、ケアする場所を作るのが、まず必要。
2016年までに今の法を「執行猶予」を延ばして、ケア施設で治療を受けさせ、再犯率を下げる方向を考えている。
'80年代から始めたアメリカの成功例
1.逮捕されたら、「ドラッグコート」という裁判にかけられ、「治療」か「刑期」かが自分で選べる/驚
2.「治療」を選ぶ人が多い。統計をとったところ、刑期を選んだ人より治療を選んだ人のほうが「再犯率」が低い。
3.医療機関等で「グループ・ミーティング」などに“仕事もしながら自宅から通う”。
週2〜3回「尿検査」を受けることが条件。
4.「尿検査」でひっかかった場合→再び「ドラッグコート」に戻って選択する。この繰り返し。
仮釈放直後に、すぐ依存に戻ってしまう人が多い(ガマンしていた解放感の反動から
→その人により合ったメニューのやり方に変える。
5.プログラムを終え、尿検査も「陰性」になれば「修了書」がもらえ、犯罪歴も抹消される。
「犯罪歴」があると、再就職に影響するため。
【その他のメリット】
・2000〜3000人が出所。刑務所等にかかる税金の負担も減る。
・社会復帰して就職してもらうほうが、国の利益につながる。
日本での取り組み
専門のリハビリ、ケア施設は、全国で20ないのが現状。地域で連携して、支援のガイドラインを作成中。
まずは、専門スタッフの養成が必要だが、予算も足りない状況。
薬物依存症は、「犯罪」ではなく「病気」と捉える意識改革が重要。
身近なものとして認識し、復帰する人を排除しない。
「ダルク」活動をしようとすると、いまだに反対運動が起こる
先日放送した「中高年と覚醒剤@NHKクローズアップ現代」の続編とも言える特集だった。
日本で、現在、薬物法違反で逮捕される人は、1年に約1万人。
その理由、原因で多いのは
1.仕事、家庭でのストレスが大きい&重なる。
2.パソコンやスマホ等で、すぐ手に入るようになった。隠語で検索すると出てくる。
3.売人との受け渡し場所は、ホテル(プライバシー保護のための防犯カメラのない場所を逆に悪用)やコンビニ、駐車場が多い。
4.中高年のほうが、ある程度のお金の余裕がある。例:1グラム7万円
20代のバブル期に気軽に手を出して(乱用期)、そのまま依存に
若い頃に悪友などからすすめられ、軽い気持ちでやってしまう。
結婚、就職などで、人生が順調だといったん止めている時期があるが、
なにかトラブルになると、脳裏に浮かぶ=「依存」
「中毒」とはちょっと違う。中毒=摂取を止めて、解毒すれば治る。
アルコール、タバコ(ニコチン)、クスリも「依存性薬物」、1度でもやると「乱用」と呼び→「依存」状態になる。
ガマンしている状態が続き、一生その問題と付き合わなければならないのが一番の怖さ=「完治」しない
「薬物依存症」は、「否認」の病とも言われる。
ワーカホリックな人ほど依存しやすい。
逮捕後の孤独感からまた使い始める
1.今の日本の法律では、1回目の逮捕では「執行猶予」で出られる→職場を失う
2.孤独感、ストレスでまたクスリを使う。
3.2回目の逮捕では「実刑」となる→家族も離れていく
その繰り返しで、再犯者率は74%にのぼる。
「脱法ドラッグ」「脱法ハーブ」が急増
高値で取引されるため、海外から日本がターゲットにされている
日本で「脱法ドラッグ」を1度でもやったことがある人は、現在約40万人いるといわれる。
脱法と言っても、成分は覚せい剤と同じ、または幻覚症状など覚せい剤より酷いものも多い。
現在は、脱法でも違法と同じ処分となった。法で違法と指定しているのは1300種類以上。
「持っているだけ」でも逮捕される。
専門の麻薬捜査官を増やして、取り締まりを強化しているが、規制するほど危険度の高いものが出回るという悪循環。
リハビリプログラム、ケア施設などのシステムが大切だが、日本には少ない
・ポスターで警告しても、なかなか周りに助けを求めづらい。
・職場、家庭の事情で、カミングアウトできない
→言える場所、ケアする場所を作るのが、まず必要。
2016年までに今の法を「執行猶予」を延ばして、ケア施設で治療を受けさせ、再犯率を下げる方向を考えている。
'80年代から始めたアメリカの成功例
1.逮捕されたら、「ドラッグコート」という裁判にかけられ、「治療」か「刑期」かが自分で選べる/驚
2.「治療」を選ぶ人が多い。統計をとったところ、刑期を選んだ人より治療を選んだ人のほうが「再犯率」が低い。
3.医療機関等で「グループ・ミーティング」などに“仕事もしながら自宅から通う”。
週2〜3回「尿検査」を受けることが条件。
4.「尿検査」でひっかかった場合→再び「ドラッグコート」に戻って選択する。この繰り返し。
仮釈放直後に、すぐ依存に戻ってしまう人が多い(ガマンしていた解放感の反動から
→その人により合ったメニューのやり方に変える。
5.プログラムを終え、尿検査も「陰性」になれば「修了書」がもらえ、犯罪歴も抹消される。
「犯罪歴」があると、再就職に影響するため。
【その他のメリット】
・2000〜3000人が出所。刑務所等にかかる税金の負担も減る。
・社会復帰して就職してもらうほうが、国の利益につながる。
日本での取り組み
専門のリハビリ、ケア施設は、全国で20ないのが現状。地域で連携して、支援のガイドラインを作成中。
まずは、専門スタッフの養成が必要だが、予算も足りない状況。
薬物依存症は、「犯罪」ではなく「病気」と捉える意識改革が重要。
身近なものとして認識し、復帰する人を排除しない。
「ダルク」活動をしようとすると、いまだに反対運動が起こる