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Channel: メランコリア
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「LOVE展」@森美術館 途中で断念

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「LOVE展」@森美術館

  

ずっと以前に情報を見つけて、好きなアーティストが一挙に観れるとあって、今日まで楽しみにしてきた。
ただ、場所が53階という高層階にある美術館ってことで不安があったが、
ここ最近とても調子が良かったから、認知行動療法も兼ねての挑戦。

地下鉄、急行も含めて、電車はよほどの混雑でないかぎりはもう大丈夫v
(てか、乗り換えを間違えて、逆走して戻ったら30分ロスしたが
ちょっと腹ごしらえと思って、久々スタバに入って、ちっちゃなロールサンド+フラペチーノ?の軽食をとった。
(相変わらず高いねえ・・・


場所もちょっと迷って、まず回り階段を上がって、透明な通路を通って、
「ミュシャ展」と同じ入場券売り場に並んで、平日でも混んでるなぁ・・・とイヤな予感がしつつ、
エレベーターに乗る時点では、1台につき10人ほどで混んではいないが、
高速でそうとうな高層階に上がっている感覚がカラダに伝わってきて足元が浮いてきた

エレベを出ても、なんだか場所がよく分からないから、スタッフに聞いて、
またもう一度エスカーを上がった上にあるとのこと。
次第に緊張感が高まってきて、窓もないし、もちろん外気も完全シャットアウト。
「高層階」てだけで、もう三半規管が狂うのか、フラつき感と若干の吐き気、心拍数が上がって、息苦しくなってきたから、
入ってちょっと展示物を観ていたけど、まったく集中できず、
飲食禁止のため、スタッフに「クスリ飲んでもいいですか?」と声をかけたら、
奥のトイレ&休憩所でお願いしますという。

初めて来るから、会場全体の広さも分からないし、各階にトレイがあるのかも不明。
とにかく慌ててコンスタンを2錠飲んで、腹式呼吸をして、「ここは2階、ここは2階・・・」と暗示をかけつつまた展示場へ。


でもまったく頭に入ってこない。
時間を見たら13:45くらいか? 発作が起きてきて、これまでの本に書かれていたことを試してみても
こうなってくると全然効かないんだよね
時間を計ってみよう。発作は大体15分でおさまる。不快なだけで死にはしないんだ。
って言い聞かせても、既に10分目でピークに達して、再びトイレの椅子に座ったが、もうダメだ。

運良く通りかかった女性スタッフに「具合が悪いんですけど、すぐ出ることは出来ますか?」と尋ねた。
とっても丁寧で、細かい配慮をしてくれて、「出口まで歩けますか?車椅子をお持ちしましょうか?」
ここから一番近い出口は、今入ってきたばかりの順番で戻るしかないという。


「なんとか頑張って歩いてみます」と言ったものの、座る椅子を持ってきてくれた時にはもう床に座ってるのがやっと。
どんどんパニック状態になって、これぞ死の恐怖。
いっそ死んじゃうか、ぶっ倒れて下まで無意識に運ばれてしまえばどんなにラクかと毎回思うけど、
パニック発作が辛いのは、死の恐怖に立たされたまま数十分、長い時は1時間以上、死の恐怖に曝されることだ。

待っている間にもう1錠コンスタンを飲んでも、もう効かない。
後ろでエレベの「チン」て音が聞こえて、「この近くにもエレベーターがあるんですか?
ここに来る際に、けっこう1台に10人くらい乗っていて、狭い場所もダメなので
「行きはいっぱいに乗せますが、降りるほうは、それほど混みませんよ。
 でも、業務員用のエレベーターが使えるかどうか聞いてきます」


意識も朧ろになった頃、警備員の偉いおじさんがやって来て、その人なら業務員用のエレベーターが使えて、
もし途中で具合悪くなっても、各階で停める権限があるという(ふつうは53階から4階までは一気におりるしかない

車椅子にも初めて乗せてもらったけど、ゆっくり押してくれているにも関わらず、余計緊張して落ち着いていられない。
エレベの前に座り込んで、乗ってから10階ごとに停めてもらって、外気を吸って呼吸を整えようとしたけど、
外気とは言え、ビル内の空気は停滞していて新鮮じゃないのがすぐ分かる。
「いったん外に出るところはないんですか?」「いえ、このビルには窓がまったくないので」
その言葉でさらに心拍数が上がってドクドクドクドク×∞、外にも聞こえるんじゃないかってくらい。


10階ごとにエレベの外に出て、いっぱい空気を吸ってからエレベに乗って、床に座り込んでほとんど息を止めてる状態で、
息絶え絶えになって、やっと1階に到着。エスカーを一度上がって、
男性スタッフさんが「こちらから車道に出られますが、一度外気を吸われますか?」と提案してくれたから
出てみたら、車の排気ガスで余計息苦しいから、「外に出るのは近いですか?」と聞いたら、
外まで誘導してくれて、しかも、外のベンチまで連れてきてくれた。

「1階に救護室があるので、もし具合が戻らないようなら、
 インフォメーションにゆっていただければ休憩することも出来ますから」
「本当にご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした」と息も絶え絶えにお礼をゆって、
ベンチに座ってみたものの、発作からかれこれ30分以上経ってもまだ苦しい


入場料の1500円もパアだし、楽しみにしてた弥生さんの展示も見れなかった。。
岡本太郎さんの「傷ましき腕」、ロダンの「接吻」、私が好きなシャガールもあった。これまでも観たやつだけど。
オブジェ、映像、壁には言葉が書かれていて、生々しい写真もあった。
「愛」「別れ」「家族」等のテーマに分かれていて、まだ入り口付近までしか見れなかったのは本当に残念。
まったく愛どころじゃないな。ふつうに生きていくだけで精一杯だ。
帰りの電車で自分の無力感が情けなくて、打ちのめされて、泣きそうになった。。

高層ビルにはもう立ち寄るまい。
だからといって、田舎に住んだらなにか変わるのだろうか???



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