■“眠り”のミステリー?睡眠研究最前線!@サイエンスZERO(2015.10.11OA)
今回も無数のネズミさんたちが、脳に管を入れられたり、狭いケースに入れられたりしてたなぁ・・・/涙
人生の1/3は眠るヒト。平均約7時間/日。
「なぜ眠るのか?」「眠気の正体」は、実は科学的にほとんど解明されていない。
遺伝子レベルの研究により「最適な睡眠時間が分かる!?」「睡眠障害の新薬への応用」などが紹介された。
キリン:2~3時間/日しか寝ない/驚 体が大きいため、維持するのに起きてたくさん食べ続ける必要があるため。
イルカ:「半球睡眠」片方の眼、片方の脳を交代させて眠る/驚×5000 息継ぎが必要なため。
●1998年に神経伝達物質「オレキシン」を発見
睡眠に特化した研究施設/睡眠研究の世界的権威で20年以上研究している正史さん
本能を司る「視床下部」の下に「覚醒中枢」がある。
オレキシンが受容体にはまり、伝達される。
オレキシンは、視床下部から分泌され、脳内に広がると覚醒する。分泌が減ると眠る。
「最初は食欲などを調節する物質だと思って研究していた。
睡眠は、生物学的にはリスキー(生産活動もできないし、危険も避けられない)。
このオレキシンを作れないマウスが重大な睡眠覚醒の障害を持っていると分かった」
「真実は、仮説より奇なり」
●睡眠障害「ナルコレプシー(居眠り病、過眠症、覚醒を正しく維持できない)」治療にも応用
不眠に苦しむ日本人は、5人に1人と言われる。
睡眠障害に関連する病気は多い。例:メタボ、うつなど。
名古屋大学が、さらにオレキシンを解明した。
「オプトジェネティクス(光遺伝学)」
神経細胞にオレンジ色の光を当てると、マイナスイオンが細胞に流れ込み、神経細胞の活動を抑制する。
マウスの実験により、光を切ると覚醒し、当てると眠る。反応は秒単位。因果関係があると証明された。
「非常に素早く賦活化させたり、抑制したりする」
●新薬への応用
「ナルコレプシー(過眠症)」の原因は、オレキシンの欠乏。
「スポレキサント」
オレキシンの代役(受容体にピッタリはまる化合物)を作った。
●新薬のプロトタイプ「YNT185」が完成
このスイッチを押す指が何かはまだ分からないまま
●睡眠の質
レム睡眠とノンレム睡眠があり、ヒトは一晩で5~6回繰り返している。
それは遺伝子によって規定されていると考えられている。
これを解明する世界初のプロジェクトを立ち上げた。
●“スリーピー”と名付けられた睡眠異常を持つマウスを発見
スリーピーは、一般のマウスより1・5倍寝る。
その原因となる遺伝子を探すため、4年間、毎日、脳波などを記録し続けた。
スリーピーの家系は、みな睡眠異常を持つと分かった。
●体内時計を把握~「時計遺伝子」
「体内時計は、体内のすべての細胞に備わっていて、地球の自転に合わせて24時間を刻む。
その時計を回しているのが“時計遺伝子”で、ホルモン分泌、心拍数まで決めている」
皮膚細胞にホタルから抽出した光る遺伝子を入れた。
「1人ひとりの体内時計の周期を測れるということは、
その方の睡眠障害、リズム障害の原因を精密に診断できるということ」
「治療法、治療期間など“オーダーメイド医療”の展開が期待される」
「体内時計は、10~20代で1~3時間ぐらい遅れる。いくら早起きしても、夜に眠れない。
慢性的な睡眠不足は脳のパフォーマンスが低下する。
アメリカでは“スタート・スクール・レイター”という活動が成功している。
始業時間を1~2時間遅らせるだけで、平均的な成績が上がった」
*
周期が分かっても、1人ひとりに合わせてくれる社会構造がなければ意味ないなあ。
睡眠にはスピリチュアルな意味合いも大きいと思う。そこまで科学で解明しないと。
夢の研究は、もうやってないのかな?
今回も無数のネズミさんたちが、脳に管を入れられたり、狭いケースに入れられたりしてたなぁ・・・/涙
人生の1/3は眠るヒト。平均約7時間/日。
「なぜ眠るのか?」「眠気の正体」は、実は科学的にほとんど解明されていない。
遺伝子レベルの研究により「最適な睡眠時間が分かる!?」「睡眠障害の新薬への応用」などが紹介された。
キリン:2~3時間/日しか寝ない/驚 体が大きいため、維持するのに起きてたくさん食べ続ける必要があるため。
イルカ:「半球睡眠」片方の眼、片方の脳を交代させて眠る/驚×5000 息継ぎが必要なため。
●1998年に神経伝達物質「オレキシン」を発見
睡眠に特化した研究施設/睡眠研究の世界的権威で20年以上研究している正史さん
本能を司る「視床下部」の下に「覚醒中枢」がある。
オレキシンが受容体にはまり、伝達される。
オレキシンは、視床下部から分泌され、脳内に広がると覚醒する。分泌が減ると眠る。
「最初は食欲などを調節する物質だと思って研究していた。
睡眠は、生物学的にはリスキー(生産活動もできないし、危険も避けられない)。
このオレキシンを作れないマウスが重大な睡眠覚醒の障害を持っていると分かった」
「真実は、仮説より奇なり」
●睡眠障害「ナルコレプシー(居眠り病、過眠症、覚醒を正しく維持できない)」治療にも応用
不眠に苦しむ日本人は、5人に1人と言われる。
睡眠障害に関連する病気は多い。例:メタボ、うつなど。
名古屋大学が、さらにオレキシンを解明した。
「オプトジェネティクス(光遺伝学)」
神経細胞にオレンジ色の光を当てると、マイナスイオンが細胞に流れ込み、神経細胞の活動を抑制する。
マウスの実験により、光を切ると覚醒し、当てると眠る。反応は秒単位。因果関係があると証明された。
「非常に素早く賦活化させたり、抑制したりする」
●新薬への応用
「ナルコレプシー(過眠症)」の原因は、オレキシンの欠乏。
「スポレキサント」
オレキシンの代役(受容体にピッタリはまる化合物)を作った。
●新薬のプロトタイプ「YNT185」が完成
このスイッチを押す指が何かはまだ分からないまま
●睡眠の質
レム睡眠とノンレム睡眠があり、ヒトは一晩で5~6回繰り返している。
それは遺伝子によって規定されていると考えられている。
これを解明する世界初のプロジェクトを立ち上げた。
●“スリーピー”と名付けられた睡眠異常を持つマウスを発見
スリーピーは、一般のマウスより1・5倍寝る。
その原因となる遺伝子を探すため、4年間、毎日、脳波などを記録し続けた。
スリーピーの家系は、みな睡眠異常を持つと分かった。
●体内時計を把握~「時計遺伝子」
「体内時計は、体内のすべての細胞に備わっていて、地球の自転に合わせて24時間を刻む。
その時計を回しているのが“時計遺伝子”で、ホルモン分泌、心拍数まで決めている」
皮膚細胞にホタルから抽出した光る遺伝子を入れた。
「1人ひとりの体内時計の周期を測れるということは、
その方の睡眠障害、リズム障害の原因を精密に診断できるということ」
「治療法、治療期間など“オーダーメイド医療”の展開が期待される」
「体内時計は、10~20代で1~3時間ぐらい遅れる。いくら早起きしても、夜に眠れない。
慢性的な睡眠不足は脳のパフォーマンスが低下する。
アメリカでは“スタート・スクール・レイター”という活動が成功している。
始業時間を1~2時間遅らせるだけで、平均的な成績が上がった」
*
周期が分かっても、1人ひとりに合わせてくれる社会構造がなければ意味ないなあ。
睡眠にはスピリチュアルな意味合いも大きいと思う。そこまで科学で解明しないと。
夢の研究は、もうやってないのかな?