過去のノートにある映画感想メモシリーズ。
part1からのつづき。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『ディナーの後に』(1998)
監督:イム・サンス 出演:カン・スヨン、ジン・ヒギョン ほか
きっとAV以外で性をオープンに映画にしたって画期的なんだろうな。
しかもありきたりのBoy meets Girl のめでたしストーリーなんかじゃなくて、
いろんな形で始まって終わる(大抵中途半端に)リアリズムに徹したのが心地いい。
韓国女性の新しい恋愛観に共感。観た後もすがすがしい風を感じる。
美人だからって恋愛に恵まれるとは限らない?!
まっぱで窓の外の雨に触れるラストシーンが心地いい。
「流れに任せるだけ」っていうYのセリフが印象に残る。
恋愛も性も仕事も、きっとすべてが待ってるだけだと失望することになるんだな。
自分でつかんで選んだものなら、失敗しても悔いの残り方が違うんだろう。
「男なんていらない、女3人で会社作って暮らそう!」なんて女友だちの約束ははかない
世の中、男と女でできてるんだから、ピッタリのパートナーを見つけるのも目的の1つだろう。
■『ザ・ビーチ』(1999)
監督:ダニー・ボイル 出演:レオナルド・ディカプリオ ほか
『タイタニック』のあと100本以上のオファを蹴って出演したらしい本作。
みんなが夢に思い描く理想郷が、もし本当に存在したら?
次第に文明社会のモラルから逸脱してゆく理性、狂気を熱演。
キャンペーンでこの舞台となったピピ島に行けるらしい
サメに襲われるようじゃ完璧なビーチとは言えないな
確かに今じゃどんな辺鄙な場所にも観光客がいて、それをカモにする商売人がいて、
あっという間に秘境は便利なリゾート地に変わってしまうのは止められない。
皆が自分だけのオアシス、プライベートビーチを持つなんて不可能だから悲しい。
でも実際ピピ島みたいに美しい場所がまだ残されているんだから地球もまだ捨てたもんじゃない!?
■『オリーブの林をぬけて』(1994)
監督・脚本・編集・製作・出演:アッバス・キアロスタミ 出演:ホセイン・レザイ ほか
『友だちのうちはどこ?』『そして人生はつづく』に次ぐ“ジグザグ道3部作”のフィナーレ。
アッバス作はどこまでフィクションかそうでないかの面白さがある。
でもこれは“純愛”というよりストーカーだ。何度も何度も繰り返されるシーン(映画作りはそんなものか)、
理想を並べ続けるホセイン(都市部出身者なら森でレイプして殺して終わりだろう)、
あくまで返事をしないタヘレ(一度NOと言えば済むものを)、そして出演もしているアッバスが仕掛け人。
つまり余計なお世話で話をややこしくする年老いた天使役だ。
丘をこえてずーーーーーーーっと追いつづけてから、ずーーーーーーーーーっと走って戻ってくるまでを
ずーーーーーーーーーっと撮って終わり。
きっと何の進展もなかったろう。
地元の子どもたちとアッバスとの自然なやりとりとかはイイ。
親類が一気に何十人も死んじゃうなんて、美しい自然と対照的な残酷さ。
■『野生のエルザ』(1966)
監督:ジェームズ・ヒル 出演:バージニア・マッケンナ ほか
ケニアの地に半年も腰をすえて撮影したとあって原作に忠実な人とライオンの触れ合いをリアルに描いた。
実際、夫婦でもあるマッケンナとトラバースは、動物好きらしく息もピッタリ。
こんなに頼れて理解ある関係は理想。
この物語は人とライオンの触れ合いと同時に、人の都合でペット化した動物を野生に返すのがいかに大変か、という警告でもある。
それにしてもライオンがこんなに人になつくお茶目で賢い生き物とはビックリ!
夫婦の忍耐強い挑戦とともに、動物の適応力の柔軟性、野生と人との関係を両立するエルザに
人と動物の可能性の広がりも感じる。
動物園で安全だが柵に囲われている身にするより「Born Free, Live Freeがエルザのため」
と主張したジョイは、ラスト、エルザの子を抱くことをあきらめる。
野生をペット化することに対するヒトの責任の重大さを身をもって体験したから。
■『1000日のアン』(1969)
監督:チャールズ・ジャロット 出演:リチャード・バートン、ジュタヴィエーヴ・ビュジョルド ほか
「私は愛し愛された日々を思い出せる。欲望も」
「自分の罠にはまったの? 男のプライドが問題なのね。
私の娘はかつてない大英国の立派な女王となるでしょう。私の死はそれに価する!」
それほど男子が欲しいなら一夫一婦制の誓いなどやめればいのに。
あれほど1人の女性を強く求めたのが単に男子を産ませるだけなら、相手は誰でもよかっただろう。
でもこの国王の苦悩と女の犠牲の末に女王が誕生したなら意味もあるのか?
ジュヌヴィエーヴの可憐で堂々とした演技が魅力。
エリザベスが女王になったとしたら、ジェーンとの間にも男子が産まれなかったってことか。
歴史のイタズラ。結果的にアンは死なずともよかったものを。
エリザベス1世とはどんな女王だったか、その後も知りたい。
■『地上最大のショウ』(1952)
製作・監督:セシル・B・デミル 出演:チャールストン・ヘストン、ジェームズ・スチュアート ほか
アメリカが誇るリング・リング・ブラザース=バーナム&ベイリーサーカスを丸ごと使い、
ハリウッドスターもスタンド・インなしの演技で見せた華麗なる一大サーカスのショーと舞台裏、それに関わる人間模様。
半分ドキュメンタリーでもあり、一過性のサーカスの素晴らしい魅力を後世まで残る映画としておさめた意義も重要。
ビデオで観ても空中ブランコや綱渡りは手に汗握るし、動物やクラウンは楽しい。
今もサルティンバンコが人気だが、昔ながらのサーカスの推し量れない巨大さと、
混沌にして規則にのっとった大所帯、そこで繰り広げられる生死を賭け、肉体を駆使した
パフォーマンスとは、また違った趣だ。
罪から逃れるために普段からメイクをとらないクラウンがあのJ.スチュアートと分かるのが
刑事の渡した写真からって演出が憎い。
ディズニーを真似した小人のパレードもあり、元々は現在のディズニーのパレードも
サーカスを起源としているのかも?と思わせる。
“6才から60才まで!”と銘打つ司会者の言う通り、子どもに負けじと大笑いする大人の観客たち。
意外と冷めてる子どももいて、それぞれのシチュエーションで楽しむ客の反応も入れているのがイイ。
■『かもめのジョナサン』(1973)
原作:リチャード・バック 音楽:ニール・ダイアモンド
監督・製作:ホール・バーレット
最初かもめと人の触れ合いかと思って、違って、かもめを擬人化したロードムーヴィーかと思って、違って、
今作は主人公はかもめだけど、精神の高度な到達点?を描いたとんでもなくハイレベルな話だと判明。
共感しやすいように原作者がかもめを選んだばっかりに、原作に忠実にした監督・撮影スタッフは大変だったろう
実際かもめがそこまで思考しているかは不明(だったら面白いね
「ここは天国か?」「天国は“行く所”ではない」
「思考と肉体はつながっている。自分で壁を創らず、自然体で理想を現実として感じるんだ」
「自分のしたいことをする。物理学と同じくらいシンプルだ。愛は与えるもの、学ぶ旅は永遠だ」
「彼らの中の善を引き出してやるのだ。これからは君が導いてゆけ」
死をも超える精神の境地とは? 原作者はどんな世界を見ていたのか?
映画としてはキツイかも。鳥の生態のドキュメンタリーではないし、
ストーリーよりも精神の哲学の問題だから。セリフも音もない静けさが目立つ。
N.ダイヤモンドの高らかな歌が苦しいミュージカル風だし
■『クマのプーさん』(1977)
原作を全部ところどころつなげちゃったって感じ。
友だちがWOWOWで録ったディズニーアニメ映画シリーズ第1弾。
ハニーハントでまたブレイク中、新しい映画もできたし、
顔中をハチミツだらけにして歌もたくさん入ってる。終わり方がちょっと悲しい。
学校に通うことになったロビン
「僕のこと忘れないで、100歳になっても」
「その時、僕はいくつ?」
「99歳だよ、プーのおバカさん」
■『グーフィとマックス ホリデーは最高!』(1995)
グーフィーって子どもいたのね。でも母親が出てこないのは父子家庭なのか??
つい最近の作品らしく、ロックに恋に夢中になる息子と父の確執がテーマ。
テーマ曲を歌う甘い声は誰?
■『眠れる森の美女』(1959)
友だちの話だと、おとぎ話にはドロドロした実際の結末があるとのこと。
皆が知ってるハッピーエンディングはディズニーの功績だとしたら、それもスゴイ。
part1からのつづき。
昔のメモなので、不適切な表現、勘違い等はお詫び申し上げます/謝罪
なお、あらすじはなるべく省略しています。
■『ディナーの後に』(1998)
監督:イム・サンス 出演:カン・スヨン、ジン・ヒギョン ほか
きっとAV以外で性をオープンに映画にしたって画期的なんだろうな。
しかもありきたりのBoy meets Girl のめでたしストーリーなんかじゃなくて、
いろんな形で始まって終わる(大抵中途半端に)リアリズムに徹したのが心地いい。
韓国女性の新しい恋愛観に共感。観た後もすがすがしい風を感じる。
美人だからって恋愛に恵まれるとは限らない?!
まっぱで窓の外の雨に触れるラストシーンが心地いい。
「流れに任せるだけ」っていうYのセリフが印象に残る。
恋愛も性も仕事も、きっとすべてが待ってるだけだと失望することになるんだな。
自分でつかんで選んだものなら、失敗しても悔いの残り方が違うんだろう。
「男なんていらない、女3人で会社作って暮らそう!」なんて女友だちの約束ははかない
世の中、男と女でできてるんだから、ピッタリのパートナーを見つけるのも目的の1つだろう。
■『ザ・ビーチ』(1999)
監督:ダニー・ボイル 出演:レオナルド・ディカプリオ ほか
『タイタニック』のあと100本以上のオファを蹴って出演したらしい本作。
みんなが夢に思い描く理想郷が、もし本当に存在したら?
次第に文明社会のモラルから逸脱してゆく理性、狂気を熱演。
キャンペーンでこの舞台となったピピ島に行けるらしい
サメに襲われるようじゃ完璧なビーチとは言えないな
確かに今じゃどんな辺鄙な場所にも観光客がいて、それをカモにする商売人がいて、
あっという間に秘境は便利なリゾート地に変わってしまうのは止められない。
皆が自分だけのオアシス、プライベートビーチを持つなんて不可能だから悲しい。
でも実際ピピ島みたいに美しい場所がまだ残されているんだから地球もまだ捨てたもんじゃない!?
■『オリーブの林をぬけて』(1994)
監督・脚本・編集・製作・出演:アッバス・キアロスタミ 出演:ホセイン・レザイ ほか
『友だちのうちはどこ?』『そして人生はつづく』に次ぐ“ジグザグ道3部作”のフィナーレ。
アッバス作はどこまでフィクションかそうでないかの面白さがある。
でもこれは“純愛”というよりストーカーだ。何度も何度も繰り返されるシーン(映画作りはそんなものか)、
理想を並べ続けるホセイン(都市部出身者なら森でレイプして殺して終わりだろう)、
あくまで返事をしないタヘレ(一度NOと言えば済むものを)、そして出演もしているアッバスが仕掛け人。
つまり余計なお世話で話をややこしくする年老いた天使役だ。
丘をこえてずーーーーーーーっと追いつづけてから、ずーーーーーーーーーっと走って戻ってくるまでを
ずーーーーーーーーーっと撮って終わり。
きっと何の進展もなかったろう。
地元の子どもたちとアッバスとの自然なやりとりとかはイイ。
親類が一気に何十人も死んじゃうなんて、美しい自然と対照的な残酷さ。
■『野生のエルザ』(1966)
監督:ジェームズ・ヒル 出演:バージニア・マッケンナ ほか
ケニアの地に半年も腰をすえて撮影したとあって原作に忠実な人とライオンの触れ合いをリアルに描いた。
実際、夫婦でもあるマッケンナとトラバースは、動物好きらしく息もピッタリ。
こんなに頼れて理解ある関係は理想。
この物語は人とライオンの触れ合いと同時に、人の都合でペット化した動物を野生に返すのがいかに大変か、という警告でもある。
それにしてもライオンがこんなに人になつくお茶目で賢い生き物とはビックリ!
夫婦の忍耐強い挑戦とともに、動物の適応力の柔軟性、野生と人との関係を両立するエルザに
人と動物の可能性の広がりも感じる。
動物園で安全だが柵に囲われている身にするより「Born Free, Live Freeがエルザのため」
と主張したジョイは、ラスト、エルザの子を抱くことをあきらめる。
野生をペット化することに対するヒトの責任の重大さを身をもって体験したから。
■『1000日のアン』(1969)
監督:チャールズ・ジャロット 出演:リチャード・バートン、ジュタヴィエーヴ・ビュジョルド ほか
「私は愛し愛された日々を思い出せる。欲望も」
「自分の罠にはまったの? 男のプライドが問題なのね。
私の娘はかつてない大英国の立派な女王となるでしょう。私の死はそれに価する!」
それほど男子が欲しいなら一夫一婦制の誓いなどやめればいのに。
あれほど1人の女性を強く求めたのが単に男子を産ませるだけなら、相手は誰でもよかっただろう。
でもこの国王の苦悩と女の犠牲の末に女王が誕生したなら意味もあるのか?
ジュヌヴィエーヴの可憐で堂々とした演技が魅力。
エリザベスが女王になったとしたら、ジェーンとの間にも男子が産まれなかったってことか。
歴史のイタズラ。結果的にアンは死なずともよかったものを。
エリザベス1世とはどんな女王だったか、その後も知りたい。
■『地上最大のショウ』(1952)
製作・監督:セシル・B・デミル 出演:チャールストン・ヘストン、ジェームズ・スチュアート ほか
アメリカが誇るリング・リング・ブラザース=バーナム&ベイリーサーカスを丸ごと使い、
ハリウッドスターもスタンド・インなしの演技で見せた華麗なる一大サーカスのショーと舞台裏、それに関わる人間模様。
半分ドキュメンタリーでもあり、一過性のサーカスの素晴らしい魅力を後世まで残る映画としておさめた意義も重要。
ビデオで観ても空中ブランコや綱渡りは手に汗握るし、動物やクラウンは楽しい。
今もサルティンバンコが人気だが、昔ながらのサーカスの推し量れない巨大さと、
混沌にして規則にのっとった大所帯、そこで繰り広げられる生死を賭け、肉体を駆使した
パフォーマンスとは、また違った趣だ。
罪から逃れるために普段からメイクをとらないクラウンがあのJ.スチュアートと分かるのが
刑事の渡した写真からって演出が憎い。
ディズニーを真似した小人のパレードもあり、元々は現在のディズニーのパレードも
サーカスを起源としているのかも?と思わせる。
“6才から60才まで!”と銘打つ司会者の言う通り、子どもに負けじと大笑いする大人の観客たち。
意外と冷めてる子どももいて、それぞれのシチュエーションで楽しむ客の反応も入れているのがイイ。
■『かもめのジョナサン』(1973)
原作:リチャード・バック 音楽:ニール・ダイアモンド
監督・製作:ホール・バーレット
最初かもめと人の触れ合いかと思って、違って、かもめを擬人化したロードムーヴィーかと思って、違って、
今作は主人公はかもめだけど、精神の高度な到達点?を描いたとんでもなくハイレベルな話だと判明。
共感しやすいように原作者がかもめを選んだばっかりに、原作に忠実にした監督・撮影スタッフは大変だったろう
実際かもめがそこまで思考しているかは不明(だったら面白いね
「ここは天国か?」「天国は“行く所”ではない」
「思考と肉体はつながっている。自分で壁を創らず、自然体で理想を現実として感じるんだ」
「自分のしたいことをする。物理学と同じくらいシンプルだ。愛は与えるもの、学ぶ旅は永遠だ」
「彼らの中の善を引き出してやるのだ。これからは君が導いてゆけ」
死をも超える精神の境地とは? 原作者はどんな世界を見ていたのか?
映画としてはキツイかも。鳥の生態のドキュメンタリーではないし、
ストーリーよりも精神の哲学の問題だから。セリフも音もない静けさが目立つ。
N.ダイヤモンドの高らかな歌が苦しいミュージカル風だし
■『クマのプーさん』(1977)
原作を全部ところどころつなげちゃったって感じ。
友だちがWOWOWで録ったディズニーアニメ映画シリーズ第1弾。
ハニーハントでまたブレイク中、新しい映画もできたし、
顔中をハチミツだらけにして歌もたくさん入ってる。終わり方がちょっと悲しい。
学校に通うことになったロビン
「僕のこと忘れないで、100歳になっても」
「その時、僕はいくつ?」
「99歳だよ、プーのおバカさん」
■『グーフィとマックス ホリデーは最高!』(1995)
グーフィーって子どもいたのね。でも母親が出てこないのは父子家庭なのか??
つい最近の作品らしく、ロックに恋に夢中になる息子と父の確執がテーマ。
テーマ曲を歌う甘い声は誰?
■『眠れる森の美女』(1959)
友だちの話だと、おとぎ話にはドロドロした実際の結末があるとのこと。
皆が知ってるハッピーエンディングはディズニーの功績だとしたら、それもスゴイ。