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『科学のアルバム しょうにゅうどう探検』(あかね書房)

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『科学のアルバム しょうにゅうどう探検』(あかね書房)
徳富一光/著

地球の自然について学習中。
この「科学のアルバム」シリーズは全100巻+別巻4冊もあるのか!驚
1995年初版ってことで、若干昭和ちっくな写真とレイアウトデザインが気に入ってしまったv

今出版される自然をテーマにした本は、どれも環境汚染について大なり小なり触れているけど、
この頃はまだ純粋に観察されたままを記している。


閉所がムリな私には到底入れない世界だけに、実際に地中奥深くまで探検した感じの撮り方に
自分も探検家になった気分が味わえる。
このもっと奥深くにJ.ヴェルヌの書いた地底王国はあるだろうか?!


【内容抜粋メモ】

鍾乳洞はおもに石灰岩地帯にみられる。

地面にしみこんだ雨水は弱い酸性を帯びる。
酸に溶けやすい石灰石を溶かして空洞をつくる。
地底の洞窟には、大きな地下水の池もあるため、ときにはゴムボートを浮かべて渡る。


地震などによりさらに洞窟の形は複雑になる。

つらら石:天井から垂れ下がった石
石じゅん:地面からのびている石
この2つはよく対になっている。

鍾乳石:鍾乳洞でできた石の総称。

鍾乳石のできかた:
石灰分を含んだ水が天井から落ち、空気に触れると溶かす力がなくなる。
石灰分だけ天井に残り、地面にも積る。



つらら石を輪切りにしたもの。1つの輪ができるのに何十年、何百年もかかる。

石柱:つらら石と石じゅんがくっついて1本の柱になったもの。100年間に6mmずつ成長しているという調査結果がある。



ナウマンゾウがいた頃の日本

ときには、ナウマンゾウ、アオモリゾウの化石がみつかる。
アオモリゾウは、今から10〜6万年前に日本にいたゾウ。
日本が大陸と陸つづきになった時、ナウマンゾウを追って大陸から石器時代のヒトが渡ってきた。



●洞窟の生き物
メクラゴミムシ、マシラグモ、シロツチカニムシなど(虫は苦手だから写真はカンベン
どの虫も目の働きを失い、目を持たないものもいる。
洞窟の生物は、外に出すとすぐに体が乾いて死んでしまう。



リムストーン
地面から突き出た指のような石じゅん。その根元に水たまりができている。
その淵にできた石灰石のあぜ石のこと。


だんだん畑のように広がっているリムプール


網目のような洞窟を通り抜けた地下水は、やがて地表に出て川となり、海にたどりつく。


●日本でよくみられる洞窟

鍾乳洞、溶岩どう、海しょくどうの3種類。日本で一番数が多いのは鍾乳洞。
鍾乳洞の石灰岩は、海の生物からできている。日本に石灰岩地帯が多いのは、その昔、日本が海の底だったから。



カルスト地形:溶けずに岩の部分だけ地表に残った地形。



鍾乳石のできかた

石灰分が溶けるのは、酸性の水だけ。自然では雨水が地下に染みこんだ地下水だけ。
雨水は、土をもぐる間に二酸化炭素が溶けて酸性になる。
岩の隙間からにじみでた地下水は、洞窟の空気に触れ、溶けていた二酸化炭素が空気中に逃げ出す。
二酸化炭素を失った分だけ酸の濃度が薄くなる。


●鍾乳石の種類
つらら石、ながれ石(フローストーン)、カーテン、石じゅん、石柱、あぜ石(リムストーン)、洞窟真珠



コウモリは翼のある唯一の夜行性の哺乳類。
超音波を出して飛び、夜、外に出て、体重の半分くらいの量の昆虫を食べる。
冬眠する洞窟と、夏に生活する洞窟が違う。

「グアノ」
コウモリのフン。養分に富んでいるので、カビなどの植物が育つ。
→トビムシ、ヤスデがカビを食べる。
→カニムシらはトビムシやヤスデを食べる。
→カマドウマ、クモはカニムシらを食べる。



探検のための服装と装備(行かないけどね



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